147 決戦
いょいよ決戦の朝となった、こちらは準備万端である。
朝は洋食系モーニングだ、ホテル仕込の逸品ぞろいだ。
試しに、ミーシャの好きないくら海鮮丼鰹節載せを出したら、
意外に、ミノタウロスが海○雄山並にうんちくを垂れて、
海鮮丼食べたのには驚いた。
いよいよ、一騎打ちの開始時間が迫ってきた、
うちからは、ラン・スウ四天王、対する勇者リーチェ。
お互いの罵倒合戦から、試合開始となった。
ラン・スウが迫真の勢いで勇者に斬りかかかろうとした時、
横から様々な攻撃魔法が浴びせられた、
迷彩の魔法を使い、勇者の仲間たちが隠れていたのである。
もちろん、こちらはそんなものは、すでに読み込み済みである。
迷彩に対しては、幻影、事前にラン・スウを走らせて、
パーティクルビデオ録画、そして今、再生をした訳である。
なんだ、ラン・スウが消えた? どうなっている?
「こら、勇者不意打ちとは卑怯だぞ!!」 うちのモンちゃん達から非難の声が上がった。
これは、まずいと思ったのか、勇者は脱兎のごとく逃げたした。
「今のは何? 幻影魔術使えるモンスターがいるの?」
これは不味いと思ったのか、他の勇者一行も逃げ出した。
☆ ☆ ☆
城内まで逃げ帰った、勇者一行は、罵倒合戦が始まった。
「ちょっと、なんであんたが真っ先に逃げるのよ」
「それは、お前たちが、あいつに手傷を与えられなかったのが悪い」
「え、私たちが悪いですって・・」
「まあまあ、仲間なんですから・・、落ち着いてください」
「それに教会としては、すぐ本部に対応できる、魔導師を手配しましたから」
教会の取り持ちにより、その場は解散となった。
「なあ聖女シュンよ、今回は勇者生贄に出して、手打ちし方がよくないか?」
「後ろで、野次ってたモンスターのあれ、たぶん将軍級だ」
「俺らと同格だと、数で負けている俺らのが分が悪い」
「わかったわ、何か作戦を考えましょう」