142 ラン・スウ2
俺の名は、ラン・スウ、いましがた協会から連絡が来た。
モンスターの準備ができました、いつでも送れますと来た。
俺は、モンスターの教育やら位置決めがあるので、今すぐ送ってくれと、返事を返した。
魔法陣が動き出し、1匹目のモンスターが現れた。
ん、オークらしいが、オーラが違う、ハイオークか?
「おまえが、このダンジョンのマスターか?」
うお、喋った、喋れるのは、2階級以上のモンスターしかいないはず。
つまり、俺と同格だ。協会もずいぶん奮発してくれたもんだ。
「そうだ、俺がこのダンジョンのマスター、ラン・スウだ」
「俺は、俺より強いやつしか、マスターと認めない」
「お前がマスターだというのなら、おれに勝って証明しろ」
はあ? 何言ってんだこいつ? 頭おかしいのか?
おっと、次がもうきた、前のやつと同じだ、ということは、こいつもジェネラルオークか?
結局出て来たオーク、全部ジェネラルオークだった、ありえない!
次にミノタウロスも出て来た、こいつもオーラが違う、ギガントミノタウロスか?
ひぇーー、こっちも全部ギガントミノタウロスかよ。
やばい、こんなのここに置いといたら、マナがすぐ枯渇してしまう、
ポンシェマスターに連絡をとり、指示を仰がねば・・。
「おい、まだ話は終わっていない、このダンジョンコアを返して欲しければ、俺と勝負しろ」
「あ、それはダンジョンコア、隠しておいたはずなのに・・」
「ジェネラルドラゴンの私に、盾を突くとはいい度胸だ」
「なんだお前、ジェネラルなのか? 1級下かよ、おれら全員キングとテラだよ」
「へ、そんな馬鹿な、ありえない、嘘だ・・」
「嘘だと思うなら勝負してみればいい」
やけくそになって、ラン・スウは挑みかかったが、まったく相手にされず、ボコられた。