133 アレーナ大混乱
ルガトルポ公国アレーナ町は、ホテルランチバイキングが終わってから大混乱だった。
なんせ、豪華な建物、いままで食べたことがない美味しい食事、
部屋の中なのにまるで、光の精霊が住んでいるような明るさ、
とても綺麗な用足し、道も綺麗に整備されていて、そこを走る豪華な馬車。
どれをとっても、次元の違う世界が、そこには存在していた。
★ ★ ★
ルガトルポ公国アレーナ町ギルドでは、こんな会話がされていた。
「はあ、なんなのよあの町は、あんな美味しいの初めて食べたわ」
「私もこの南国で、まさか冷たい菓子が出たときは、びっくりしたわ」
「そうそう早くまた食べたいわ、あそこを思い出すと仕事が手に付かないわ」
「次は何時かしらねえ・・はぁ」
「そういえば、領主とお嬢様、確か向こうに引っ越したんですよねえ」
「ということは、毎日あれが食べ放題ということなの?」
「そうらしいわ、羨ましい・・・」
「確か、向こうの募集あったわよねえ、私転職しようかしら」
「え、ギルド長に怒られますよ」
「とりあえず、あの招待券だけは絶対、絶対確保したいわ」
「そうですよねえ、この金のスプーンといい、あいつどんだけ金持ちなんですか」
「あ、噂をすれば、ダンマス来ましたよ」
そのあと俺は、ギルドの婦女子に、色々煩くお願いをされた。
人が足りないから、募集しに来ただけなのに・・。