127 ホテルバイキング3
問題は、スプーンとフォークが足らなくなってしまったのである。
「だから言ったんですよ、金のスプーンとか、くすねるに決まってます」とペレイラ。
「まあ、宣伝になると思えば・・」「今追加だすから待ってね」
と俺は言って、7ッ星の入った、スプーンとフォークを出してやった。
まさか、各512本用意したスプーンとフォークが無くなるとは思わなかった。
最初は、あまり好評じゃな行ったライブキッチンだが、
食べている人が、口伝に「これうめえ!、食ってみろ!」と宣伝してくれたので、
今では、ちょっと並んでいる人気ブースだ。
料理長、エウゼビオさんとも相談して、今回は、おろし、塩。ガーリックソースにした、
わさびは、オプションとした。
それにしても、デザートの減りが早い、
テーブルに15個12種類、さらにすぐ後ろのバックに各15個用意したのだが、
あっという間に、前線は駆逐されてしまった、後方支援も物が尽きそうである。
子供たちが俺に助けを求めてきたので、しょうがない、
各15個×2を出してやった、これでしばらくは持ちこたえることができるだろう。
★ ★ ★
私の名前は、ルデ・コスタ、ルガトルポ公国アレーナ町ギルド職員長をやっている。
あのダンマスが、この世の物とも思えない、甘味を持って来て、
みんな半狂乱になったが、甘味だけじゃなく、
他の料理もうまい、こりゃ明日もぜひ食べたい。
「ネイデちゃん、これ明日食べられる妙策ない?」
「そうですね、招待券、今日使っちゃいましたからね、明日の分はないです」
「マスターが土下座して頼むとかはどうですか?」
「おいおい、それは勘弁してくれよ」
「あ、私妙案思いついた」
「あのダンマス、孤児院、助けたりして、子供に甘いじゃん」
「子供に、おいしかったので、明日も食べに来たいけど駄目ですかと、おねだりさせよう」
「そうだな、駄目元でやってみる価値はあるな」
子供が俺の元に、お礼を言いに来た、
「とってもおしいかった、また食べたい・・」「あれ後なんだっけ?」
俺は、ギルドの面々を見た、目が合ったら伏せやがった。
まあ、大体うまくいったし、明日もやってやるか、
俺は、ギルメンに招待券渡したら、神を崇める様に感謝された。