124 招待状
ホテルのランチバイキングの準備も万端ということで。
俺は、ルガトルポ公国アレーナ支部にやってきた、
お嬢様のお友達の、ルデさんやらがいる、ギルド長も今日はいるみたいだ。
「あら、星野さんいらっしゃい」
目は俺の顔を見ていない、俺の手元にある箱を見ている。
「実は、俺の泊まっている宿屋で、昼食食べ放題をやるんですけど、
本日は招待券をお持ちしましたので、よろしかったら来てくださいね」
俺は、すかさずパンフレットを受付のルデさんに渡した。
「うわ、この紙、色がついてる」
「で、これがサンプル、見本ですね」と言って、俺はケーキを渡した。
中身は、ババ・エキゾチック、オレンジとマンゴのプリン、レモンのシラバブ、
トロピカルフルーツとチョコレートのキャラメリゼ、
マカダミアナッツとクリームチーズのタルトである。
各2個ずつ、合計10個入ってる。
俺は、渡したパンフレットの説明を始めた、
「この招待券1枚で2名様まで、入れます」
「今度の、土・日の2日の内どちらかで、使用可能です」
「あと、当日は朝から大型の馬車用意してますので、
無料ですので、ぜひご利用ください」
「大型馬車って、このあいだから国道通っているやつですか?」
「いや、噂になってるんですよ、あれ乗れるんですか」
「もちろん乗れますよ、ご来店お待ちしております」
こうして俺は、もう一つのギルド、ヤシリギ共和国アレーナ支部にやって来た。
ここで、ルガトルポ公国アレーナ支部と同じように説明をして、
ケーキを渡してやった、数は同じである。
但し、パンフレットの数は、こっちは20枚、あっちは30枚にした。
仮に初日に全部使われても100名、188席あるから足りるだろう。