117 モンスター派遣
「で、魔王側にモンスター等を供給しているのが、ダンジョン1位のポンシェというやつだ」
「それで、まさか僕にそのポンシェを倒して欲しいとかじゃないですよね」
「いや、倒すどころか、むしろ支援をすることになる」
「はあ?」
「実は、ポンシェのダンジョンは、マナの集配が良くない、
ただ裏技を使ってダンジョンポイントだけは持っている、
つまり、そのポイントを使って、協会にモンスターの派遣を依頼してきたのだ」
「つまり、勇者と戦うのにあたって、ある程度の戦力は欲しいと」
「勝ち負けは決まっているが、それなりの演出はしたいということだ」
「それで、いつもはロンがマルコダンジョンいるモンスターを、
適当に見繕ってポンシェに送っているんだが」
「我らの使命は、本来は諦観者、あまり口出しをしたくないのだ」
「そこで貴校に白羽の矢を立てたのだ」
「僕のメリットは何ですか?」
「メリットは特にない・・、協会に恩を売れるくらいだ」
「お断りします、ただしその茶番劇を壊していいよ、
というのでしたら検討させてもらいます」
「ん、具体的にはどうゆうことだ?」
「つまり、送り込むモンスターを強力な者にして、勇者側壊滅とか」
「逆に、ダンマスの手に負えないモンスター送り込んで、魔王側壊滅とか」
「それでよければ」
「わかった、一度協会に戻り検討してみる」
そう言って、2匹のドラゴンは帰っていった。