107 晩餐会
あれから、俺達は、この学園とかいうのを案内してもらった。
まず驚いたのが、水洗トイレとかいうやつだ、
貴族に招かれた時、何回か使ったことがあったが、
ここのは、座ったままできるし、なにより綺麗だ、
洗面台とかいうやつは、綺麗な石で出来ていて、鏡も付いている。
この生活度は王侯貴族より上に思えた。
そうこうしているうちに、夕食の時間になった、
なんでも、バイキングとかいうらしい、知らないことでいっぱいだ。
「最初は子供たちが料理取って行きますので、まねてみて下さいね」
なんでも、テーブルに並んでいる料理を好きに取って、
食べられるそうな、どんな料理かわからなければ、
テーブルの前に立っている、ダンマスが説明してくれるらしい。
子供たちを見ていたら、そんなに無理して取っていかない、
並び直せば、何度でも食べられるそうな、
逆に残せば、怒られるらしく、新しいもの?はとりあえずみんなで、試食しているみたいだ。
俺たちが、最初の野菜のところで選んでいると、
横から声が掛かった。
その「シェル・マカロニサラダと北海かに風味サラダは美味しいですよ」
お、さっきのエリクサーねーちゃんじゃないか。
不審に思っていると、ダンマスから声が掛かった。
「彼女はここの学院長で、領主様の娘のタチアナ様になります」
領主の娘と聞いて、外交問題になってはたまらんとばかりに、頭を下げた。
「ここでは、無礼講ですから気にしないでください」
「そうですよね、星野さん・・」うーん目が笑っていない、
こりゃ何か要求してくる予感がする。
「ということなので、ゆっくり選んでくださいね」
「あら、ローストビーフあるじゃないですか」
「ビールとかに合うかと思って出しましたよ」
「冒険者のみなさん、これはお薦めですよ、肉が赤くてもちゃんと火は通ってます」
領主の娘に言われちゃ、取らざるをえない。
それなりに各自選んで、お盆がいっぱいになったので、テーブルに着いた。
ダンマスがやってきて、ビールかワインかを聞いてきた、
「ビール?」「ああ、エールみたいな物ですよ」
俺達はビール3つとワインを1つ注文をした。
ダンマスが飲み物を運んできた、ビールは綺麗なガラスに入ってる、
こうして俺たちの、晩餐が始まった。 つづく・・