104 セブンスターダンジョンヘ
俺たち、メンタンピンは、セブンスター・ダンジョンへと歩みをすすめていた。
「しかし、ホント何にもねえど田舎だなあ」
「行ったら、潰れてましたしゃ洒落にならんぜ」
「それにしても、この道は何なんだ、やたら広く、丁寧に舗装されていやがる」
「人は全然歩いていないのに、こんな道いらんだろ?」
しばらく歩いていくと、りっぱな門が見えてきた。
「これがそうなんじゃね」
「そうだな、セブンスター・ダンジョンへようこそ」と書いてあるぞ。
中に入った、4人組みはさらにびっくりした、道路が広くなって、街灯があるのである。
「家ないのに、道だけりっぱだなあ・・」
「お、あそこに建物と、人がいるな」
「よお、兄ちゃんたち、ここで何してんのかな?」
「サッカー」
「サッカー?って何?」
「手を使わないで、球を蹴る遊び」「そんなことよりおじちゃんたち誰」
「ダンジョンができたと聞いたから、見に来たんだ」
「じゃあ、ダンマス呼んでくる」
そう言って、子供たちは建物の中に入って、いなくなってしまった。
「おいおい、どうやらここがダンジョンの入り口みたいだけど、
子供たちだけで入ったけれど、大丈夫なのか?」
建物の中から、青年が現れた。彼がダンマスなのだろう。
「ようこそいらっしゃいました、当ダンジョンのマスター、星野です」
「で本日は、どのようなご用件でしょうか」
「俺達は、メンタンピンというパーティだ、ダンジョンが新しくできたと聞いて見に来た」
「あれ、アレーナの町ギルドには、まだ製作中だから公開待ってねと言ってあるんですが」
「それにモンスターいないし、景品も出ないから来ても無駄足になるよって」
「まあ、遠路はるばる来て頂いたので、冷たい飲み物と菓子を出しましょう」
「その後、作り掛けですけど、ダンジョンもご案内します」
そう言われ、メンタンビン一行は、建物の中に入っていった。