103 メンタンピン
俺の名は楊旭、大三元帝国で冒険者をやっている。
俺はそこで、メンタンピンという集団の代表をやっている。
今回俺のところへ、某商会から依頼が来た、
「セブンスター・ダンジョンを調査して欲しい」とのことだ。
なんでも、今年出来たばかりの、新ダンジョンで、
ちょっと気になることがあるらしい。
場所は、ルガトルポ公国、アレーナ町のはずれ、国境近くにあるらしい、
俺は、地図を開いてびっくりした、なんと結構南方にあるのである。
「なんじゃこりゃ、こんな南にあるダンジョンなんて聞いたことがねえ」
「こんな所じゃ、マナ集まらなくて、干からびて終了だろ」
「こんなの調査する価値あるのか?」
「まあ、そう言うなよ楊旭、某商会から内密にというこは、
国家が絡んでいるから裏で捜査して欲しいということだろ?」
「報酬もかなりいいし、やるしかないだろ」
「そりゃそうだけど、ルガトルポ公国までは1週間位掛かるぜ」
「他の連中は、何て言ってるんだ?」
「たまには、いいんじゃねえ、それにルガトルポは、魚がうまいと聞いてるし」
「まあ、俺たちが着いたら、潰れてましたにならなきゃいいが」
★ ★ ★
道中はなんの問題もなく、予定より早く着いた。
さすがは南国、まだ3月だというのに、結構暖かい。
俺達はさっそく、セブンスター・ダンジョンの情報集めをした。
場所を聞いたら、「この道を真っ直ぐ行って、左行けば王都、右が国境だ」と教えてくれた。
俺達は道を真っ直ぐ行って、突き当たった、看板も出ている、
左の矢印が、王都、そして右の矢印が国境、下にセブンスター・ダンジョンと書かれている。
問題は、道にあった、左はあぜみち、片や右は、りっぱな舗装された道路。
「おいおい、これ立て看板間違ってねえよな?」
疑問に思いながら、メンタンピンは右にすすむのであった。