7 極楽へイかせてあげるっ!? JS美澄 極〇大作戦 その2
「キーお兄ちゃん、どう?気持ちいい?」
「あ……、う、うん」
「うふふ、良かった。美澄も気持ちいいよ」
「あ、ありがとう。だ、だけど美澄ちゃん、あまり激しく動くのは……。それに、女の子が男の人にくっつきすぎるのは……、よ、良くないと思う……よ」
「どうして?しっかりくっついて動かさないと、ヤリにくいよ。キーお兄ちゃんったら、すっごく大きいんだし」
「い、いや、どうしてというか……。美澄ちゃんはもう4年生なんだし、そもそも男の人と一緒にお風呂に入るってのは……。ほら、ね?」
「何言ってるのかわかんない。ほら!動かないで。美澄が動くって言ったでしょ。キーお兄ちゃんはジッとしてればいいの。全部美澄がシてあげるんだから」
「い、いや……。だから、あんまり激しくは……!」
「も~!動いたら洗いにくいでしょ。ほら、お背中洗い終わったよ。広くて大っきいんだから、洗うのた~いへん」
「あ、ありがとう。それじゃあ、そろそろ湯船に……」
「まだ全部洗ってないじゃない。ダメだよ!じゃあ、次は前向いて」
「ひゃいっ!?いっ、いや、前は自分で洗うからいいよ!」
「どうして?」
「ど、どうしてって……。そ、その……。そ、そう!背中と違って、前は自分で手が届くからね」
「え~……。しょうがないなぁ。じゃあ、今度は美澄を洗ってね」
「そっ、それはもっとダメだから!」
「ずる~い!美澄は洗ってあげたのにぃ。キーお兄ちゃんの意地悪ぅ!」
「い、いや、意地悪とかじゃなくて……。わ、わかった、わかったから。じゃあ、背中だけだからね」
「わ~い!じゃあよろしくね」
「えっと……。そ、それじゃあ洗います……」
「あ……、あん……!ん……、んぅっ!!気持ちいい……。キーお兄ちゃんたら、すごく上手……」
「ちょっ……。せ、背中洗ってるだけだから!変な声出さないでね!!」
ここは、円城家の浴室である。
夕飯後の俺はといえば、なぜか女子小学生と一緒に風呂に入り、あまつさえ体の洗いっこをしていた。もちろん自分から望んだわけではないし、当然華澄さん公認である。
一緒に入るにあたり、もちろん二人は学校指定の水着を身にまとい……、なんてことがあるはずもなく、お互いに全裸である。
思い切りよく裸体を披露している美澄ちゃんとは対照的に、今の俺を守るのは、股間を隠す一枚のタオルだけだ。
いや、たとえ水着を着ていたとしても、世間的には間違いなく白い目で見られる行為だろう。下手をすれば、犯罪者として扱われてもおかしくないほどに……。
そもそも、なぜ俺がこんな犯罪まがいのことをしているのか。全てはあの酒を受け入れたことが原因だった……
☆ ☆ ☆
「む~ん。食べた食べた。おなかいっぱいらにゃ~」
「んも~、しゅみれったら、一杯らけって言っらにょに……。飲みすぎにょ。酔っぱりゃってるにゃない……」
「ママらって、飲みしゅぎてフリャフリャりゃないの。そりぇにしても、な~にが一杯らけよ。キーくん、めっちゃ強いりゃないの」
「す、すみません。俺も自分がどこまで飲めるのか、よくわからなくて。それを、俺に合わせて飲んでもらってみたいで……」
「あははは、いいにょいいにょ。楽しいお酒は大歓迎なのら~」
夕食後、華澄さんと澄麗さんはベロベロになっていた。
無理もないだろう。食卓には最初の一升瓶のほか、追加で開けた一升瓶がさらに二本、空になっていたからだ。
結局、あっという間に1本を飲み干してしまった俺たちは、勢いでもう一瓶空けてしまったのだ。さらにそれでも足りず、急遽那澄菜が近くの酒屋まで走る羽目になったのだった。
「ああもう!しょうがねえな。片付けはオレがやっとくから、ママたちは歯ぁ磨いてさっさと寝ろよ。あと、水もちゃんと飲んどけよ!」
「おっ、わりゅいね~。那澄菜」
「ありゃそう?ママはいい娘をもったにゃ~。んふふ~。可愛い可愛い~」
「やっ、やめろって!いいから寝ろよ。酔っ払いどもが」
頭を撫でる華澄さんの手を振り払い、テキパキと皿や残り物を片付ける那澄菜を見て、正直驚いた後に反省する。見かけで判断されることの辛さを、俺はよく知っているはずなのに。
「あの、俺も手伝おうか?」
「ケッ、別にいいよ。今日のお前は一応客だからな。けど、明日からはきっちり働けよ!」
そう言われてはすることもない。手持ち無沙汰のまま、何となく那澄菜を眺めていた時だ。
「キーお兄ちゃん、一緒にお風呂入ろ」
「……。はい?」
施設では、当然のごとく男女の風呂は別だ。俺が秘密子と風呂に入っていたのだって、せいぜい小学校に上がるくらいまでだろう。
だが、それこそ幼稚園に通うようなチビどもの面倒を見ようとすると、手の回らないこともある。
そんな事情もあり、俺も男女問わず、まとめてチビどもを風呂に入れてやることは多い。
だが、それはせいぜい小学校低学年くらいまでだ。
ましてや、目の前の女の子は4年生とはいえ、今どきの子らしく……、いや、華澄さんの娘だからだろうか。年齢よりも随分と大人びて見える。
どう返答をしていいのか迷ったが、そもそも華澄さんたちがストップをかけてくれるだろう。そう思った時だった。
「あ~!美澄ずりゅ~い。アらシも一緒にはいりゅ~」
「ありゃありゃ、らメよ。キーひゃんはママといっしょにはいりゅんらから」
酔っ払い二人からは、とんでもない言葉が発せられた。
「ダ、ダメに決まってんだろ!だいたい、そんな酔っ払って風呂なんか入ったら、危ねえだろうが!」
見かけは全く常識的ではない那澄菜から、常識的なツッコミが入る。だが、ホッとしたのも束の間のことだった。
「ダメなの?だって美澄、パパとお風呂に入るのが、ずっと夢だったのに……。でも、パパは美澄が生まれてすぐ死んじゃったし……。ぐすっ……。ううっ……」
「あ~!泣~かしちゃ~泣~かしちゃ~。キーくんが美澄を泣~かしちゃ~!せ~んせ~に~言っちゃ~ろ~」
「小学生かアンタ!」
アホな歌を歌う澄麗さんに、思わずツッコんでしまった。
「しょうね~。さすがにお風呂はよくないわよにぇ~」
そして、華澄さんの一言でこの場は事無きを得る、はずだったのだが……。
「こんにゃに飲んで入ったら危ないから、美澄をよろしくにぇ。キーちゃん」
「ちょっ……!ママ!?美澄はもう4年生だぞ。コイツがもし、その……、アイツみたいに、そっちの趣味があるヤツだったら……」
「んも~。キーくんなら、らいじょーぶらって。しょれより、那澄菜はアタシたちを寝かしつけるにょ」
「離せ澄麗姉!おっ、おいお前!もしも美澄になんかしたら……。ちょっ、ちょっと……」
「ふふふ、ママに頼まれたら仕方ないね。それじゃあキーお兄ちゃん、一緒に入ろうね」
気付けば、美澄ちゃんはニコニコと笑いながら、俺の腕に自分の腕を絡ませている。
あれ?さっきまで浮かべていた涙は何だったのだろう。もしかして、俺の見間違いだったのだろうか……?
澄麗さんたちにしがみつかれて何かを喚く那澄菜を背に、俺は満面の笑みを浮かべる美澄ちゃんに、強引に風呂場へと引っ張っていかれたのだった……。
え~、いろいろと性的描写……、特に未成年のものには厳しい世の中ではありますが、美澄というキャラクター。そして、この後の物語を書くには必要なことなのです!……と、言い訳をさせていただききます。不快に思われる方がいたらごめんなさい。ちょっぴりエッチな展開は、次回も続きます。