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観光3 懐かしの味?

最近忙しくなかなか時間がありませんでしたっ!


これからも投稿ペースは遅いけど失踪はしないよう頑張るのでこれからもよろしくお願いします~

ムキッ


「いらっしゃーい」ウッフン


あっ・・・・きれいに終わって欲しかったなぁ



店主と思われる生物は筋肉がムッキムキのガチムチな体格で、そこにパッツパツなピンクワンピースを着て、顔はひげが剃りきれず青くなってるTHE漢女だった





無理無理無理無理!!漢が捨てきれず余計エグいことなってる!



童顔の男子ならいいけどお前みたいなガッツリ男がやってんじゃねーよ!


お前・・見る人間の気持ち考えろよ。こちとらSAN値がピンチになってるわ



そうこうしているうちに、化けも・・・

漢女がやって来た


「あらぁやだぁとても可愛い子じゃなぃ~」



ゾクッ・・・俺は恐怖し、アンリは恐怖とちょっと調子に乗ってふざけたことを後悔した。


先に復活したのはアンリ。アンリは今までいろんな人と接して来たことによる耐性と服の種類やデザインに目を奪われその漢女の店主ことは余り気にならなくなったのである


こっちもその後少しして回復した。



私達の反応の変化やその内容に気づいた店主は


「あらぁあなた、なかなか見込みあるじゃなぁい。あら、あなたもなかなか・・」


「ありがとうございます」はははっ


うん。前世の記憶あってよかった。あれ、前世でそれなりにキャラの濃いやつがいたから良かったものの・・例えばガチホモとか・・


「そんな事よりこの服とても良いですね!少し試着しても宜しいでしょうか?」


今にしか興味が殆どない状態のアンリはあの店長に向かって堂々と話した。


「貴女・・わかってるじゃない。うちは服の種類やおしゃれさが売りだしねぇ。いいわ、好きに試着してちょうダァ~イ。特別にまだ売りに出していないのも着させてあげちゃうワァーン。貴女とは長い付き合いになりそうだしサービスしちゃうワァ~ン」


「ありがとうございます」


「あらァ~やっぱり貴女とはとても仲良くなれそうねぇん。あっソウソウ私はダリシェよぉ~ン。これからよろしくゥー。」



アンリスゲー。いくら服にしか注意が行ってなかったとしてもここまでアレと話せるとか・・・



「私も貴女とは仲良くなれそうです♪私はアンリ。ねぇ、サービスのお礼となるかわからないけど私の姉のセレネ・・一緒に似合いそうなのを着せ替えて見ない?」


「いいわぁ・・・乗った。あの子おしゃれとかしなさそうネェ~ン」




・・・・・アレ、何か話が不穏な方向へ向かってない?


・・・逃げよっかな



「いいよね?約束したもんね?オネエチャン」



あっ・・退路塞がれた・・バレた。



「・・・・はい」



なんなの?ちょっと早すぎひん?俺まだ考えていただけで一切喋ってないよ?




「あらぁ~可愛いじゃなぁ~い」



「キャァーお姉ちゃん可愛い~」


今俺は妹によってリカちゃん人形の様に着せ替えられてますます。


「うーん、でもやっぱりお姉ちゃんは水色とか結構似合いそう」


「あらぁあなたもそう思う?やっぱりあなた最高ね、こんなに話が分かる人久しぶりよぉ」


「ええ、私もそう思うわ」


二人はそう言い合うと手をガシッと握りあった。どうやら二人は互いに話が分かる同士を見つけたようだ・・・俺をリカちゃん人形みたいにして



「ねえ、もういいんじゃな――――」


「次はこっちね」



俺がそう言うとアンリは被せるようにして次の服を持ってきた。


ーーーーーーーーーーーー

「」ドォヨ~ン


「フフ」ツヤツヤ


あれから二時間位アンリとダリシェさんの着せ替え人形にされて、私は生気が抜けた顔をしてソファにもたれ掛かっていた。


対象にアンリとダリシェは、満面の笑みを浮かべ、肌をツヤツヤさせていた。


アンリ達の周りはお花が舞っていると幻覚を覚えそうな位明るい雰囲気なのに対してセレネの絶望した表情からとても重たい空気が流れている。




「いやぁ、とても楽しい時間だったわぁん」



「ほんと楽しかったねぇ、また来ます、その時また―――――」


「そうねぇ、じゃあ次はもっといい服見繕っちゃう」



やはり気が合うのか二人は手をガシッと握り合っている。


私が意識朧気ながら我関せずと聞き流しているとアンリが



「また来ようね!お 姉 ち ゃ ん」



私は内心物凄く嫌でキッパリ拒否したい!だが可愛い妹をそんなに否定したくない!と答えを迷っていると妹は


「ま た 来 よ う ね」


ととてもいい笑顔ながら有無を言わせぬ迫力を持って迫ってきた。

私はその迫力に気圧され



「えっ、えぇ」



つい反射で言ってしまい物凄く後悔した




・・・とても帰りたい



「ねぇもう十分楽しんだし帰らな―――」



「お姉ちゃん、本来の目的忘れてるよっ!!」



・・・・・・あっ・・


そうだったぁ!!普通に忘れてた、そう言えば本当はスイーツ食べに行くはずだった・・



「ひょっとしなくともお姉ちゃん・・今思い出した?」



ヤバいヤバいヤバい、取り敢えず考える。アンリに嫌われないよう考える。


そこで前世とかあざとい女の子がよくやられていたやつを思い出す。そして今の自分の容姿を思い出し



うーんまぁしょうがない



「・・・ゴメンッ」テへッ♪


そう言い俺は舌をペロッと少し出す。

まぁいわゆるテヘペロってやつだ


その瞬間周りで何人か倒れる音がしたが今は気にしない


そして肝心のアンリは少し硬直したあと


「・・・はぁ、まあいいよ。」

「可愛かったし」ボソッ


おお、ヤッター成功!!やっぱりたまに女の子で良かったって思うわ。これむさい男がやるとかなりキツいし


「その代わり、次も行こうねっ!!」


まぁその位はね?


「そりゃ、もちろん!」



そのあとアンリのお陰でなんとか気まずい雰囲気にならずにお店にたどり着いた



着くと店員の人がすぐに来て、個室へ案内してくれた。



「いやぁ良かったぁ~個室で・・」



「しかもバイキング見たいに全種類が何個も有るとか・・」


案内されたのはかなりの広さの個室、しかもバイキング見たいにたくさんのケーキが並んでいる。

王族の人とかが一般の人とかを気にせずに楽しめるようにと造られた個室、王様が気をきかせてこの個室にしてくれたようだ。


ヤバいやっぱりあのおじちゃんめっちゃいい人。


あとこの店、まだ文明的に無いと思ってたモンブランとかシュークリーム、チーズケーキとか前世のデザートが大体全部あった。


「「うまぁ~♪」」


「クリームが滑らかで最高。」


「このチョコチーズケーキ甘味と酸味が絶妙で凄い美味しい!」


絶賛舌鼓中・・・・



お皿に最初取ったケーキが減り始めてアンリもペースを考え始めたので俺は思ってたことを話す。



「ねぇアンリ、やっぱりこの店って・・・」


「うーん?流石に断定は出来ないかな?」


「なんで?」


「この世界、魔法が有ったりした所為か色々チグハグだったりするし」


実はこの世界は液体のボディソープとかはあるのに、鉛筆はなく、魔鉱石っていう魔力で発光する石のお陰か夜は光に困らず、魔法による探知でもあるのか白粉に含まれる成分に毒があることも知られ、もうこの時代の女性は白粉を付けず、奇形児もかなり少ない。


・・・しかし、それを考えてもシフォンケーキ、何よりチョコチーズケーキはかなり最近だし、この店にあるそれにこの店の名前、“パラレルスイーツ”これはパラレルワールドから取った可能性が高い。何故かと言うとこの世界には前の世界でも1900年代の半ばでその元となるものが提唱されていた。そしてこの世界ではその言葉は存在しない。


「まぁ過去に転移とか転生した人が作った店だとは思う」


まあ、そういう事は後からいつでも考える事は出来るし今は・・・


「まっ、今はこのケーキを楽しもうぜっ!」


「うんっ♪」



ーーーーーーーーー


食べ初めて少したった今、アンリがフォークを止め、ふと思い出したかの様に喋りだした



「さっきから言おうと思ってたんだけど・・お姉ちゃん、最近本性が出てる。」


「えっ、」



「いや、お母様の前でもたまに口調があれだし・・・しっかり口調直さないと!」



そう言われても男としての人生の方が長いし・・・・


「いや、でもたまには―――」


「チクるよ」


「ごめんなさい」



「はぁ、取り敢えず一人称は“私”。やっても“僕”、いいね?」


ああ、僕っ娘はセーフなんだ・・・


「はい」


とまあ一人称談義をし、そのあとは普通に雑談しながらケーキを楽しんだ。



お腹が満腹になり帰ろうかという時、アンリは私に問いかける



「お姉ちゃん、さっきお皿の回収に来てた人になにか紙を渡してたよね?内容ってなに?」


私はふふ、っとイタズラしている子供の様に小悪魔っぽく笑みをうかべる


「なーいしょ♪」


するとアンリからどす黒いオーラが溢れる


「ウソウソ話す話す。ほら少し前、この店明らかに前世の地球が関わってたじゃん?だからこの店のオーナーがもしかしたら日本人の可能性も考えられたからそれの確かめかな・・・・まあオーナーにあれが届いてたらだけど・・・・」


アンリは興味津々に私の話をきき。私と同じようにいたずらっ子の笑みををうかべた。


「確かにちょっと楽しそう♪」



「でしょ~♪まあ次は来るときの楽しみにしようか?」



「さんせ~い♪」



そんな感じで私達は次来る時にどうなるかを予想し合い楽しみにしながら家へ向かった。

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