1章の終わり2
1章の終わり2
「頼むから現実逃避しないで。何なら敬語に戻すし魔物の癖とか教えてあげるから戻ってきて。」
「う、うん。大丈夫...でもないけど少し落ち着いて来たから教えて」
「わかった。俺は初代勇者としてこの世界に一度呼ばれていて悪神とも一度だけ戦ったこともある。でも悪神を倒すことは出来なかった。昔の俺は8年掛けて6人の仲間を集めて魔王を倒し、悪神に挑んで負けた。いや、正確には違うかな?
俺は殺される直前で仲間の時空間魔法により地球に戻された。地球では1ヶ月しか過ぎていなかったのは、驚いていたけどそれより仲間のもとへ戻りたかったし、そのあとどうなったかも知りたかった。その事を親や姉に言ったら笑われて相手にされず、頭の痛い奴としての認識だったよ。
まぁ、話はそれたけどその8年間のスキルステータスは徐々に戻って来るらしい。」
「そんな事があったんだね。何か私の虐めなんてぬるいもんだね。」
「いや、虐めはどれもぬるくないから。虐めは悪いことだから。ね?」
「う、うん」
「まぁとにかく、今後とも仲間として同士として頑張ろう」
「うん。よろしくね」
元勇者と後に悪鬼姫と呼ばれる二人の出逢いのお話でした。
次回から2章が始まります。
それと初戦闘をされる予定です。