決意と恥じらい
すいません……昨日投稿するの忘れてました(笑)
翌朝、僕が起きると異変を感じた。眠たい目を擦りながら、隣を見ると、銀髪の天使____もといシルが寝息を立てながら、眠っていた。
「なんだ……シルか………」
ん?シル?
はぁぁぁ!?なんで!?僕の布団の中にシルがいるんだ!?思い出せ!思い出せ、僕!
僕が絶賛布団の上で葛藤している中、シルが目を覚ました。
「ん……んん〜……ふわぁ〜〜あ、おはよう、ジーク」
「お、おはよう…………じゃなくて!なんで、僕と同じ布団で寝てたんだ!?」
「え?夜中にジークの布団に潜り込んだだけだけど?」
は?なんでこいつは、さも当たり前のように言ってるんだ!?
「そんなことより、早く下りようよ。私、お腹空いちゃった」
「う、うん……」
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結局、シルに流されてしまった僕は、父さんと母さんも一緒に朝食を取っていた。
「そういえばジーク。お前たち、これからどうするんだ?」
父さんにこの先の事を聞かれ、僕とシルは、黙ってしまう。僕は、冒険者になりたいけど、この魔力値じゃろくに戦うことも出来ない。それどころかシルに迷惑をかけてしまう。
そんな僕の意図を察したのか父さんがこう切り出してきた。
「父さんに一つ心当たりがあるんだが……」
「心当たり?」
「ああ、父さんの古い友人なんだが、ジークみたいに微量の魔力しかないんだが、魔力操作が上手くてな。そいつに教えを請うことが出来れば、ジークでも戦うことができるかもしれない」
「本当に!?」
「ああ、しかしそいつが少々めんどくさい奴でな、素直に教えてくれるかどうか………。それでも、行くか?」
僕は、少し考え、そして決意する。
「それでも、僕は行きたい。父さん、どこに行けばいい?」
「お前なら、そう言うと思ったよ………。アトレアの森を抜けた先に小さな小屋がある。そこに行け。俺の紹介と言えば、話くらいは、聞いてくれるだろう」
「わかった。ありがとう、父さん」
「いいさ。それより頑張れよ」
「はい!」
そして僕は、シルを見た。
「ごめん、シル。シルの意見も聞かずに勝手に決めちゃって………」
「別にいいよ。私は、ジークと一緒ならそれでいいの」
「シル…………………」
シルの言葉に感動していると、父さんと母さんがにやにやしながら、こっちを見ていた。
「いやいや、お熱いねぇ〜〜」
「シルヴィちゃん、ジークをよろしくねぇ〜〜」
「はい!任せてください!」
なんだろう……すごく恥ずかしい……。
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最後まで父さんと母さんのにやついた視線を受けながら、僕とシルは、アトレアの森を目指して出発した。
「えへへ〜ジークゥ〜〜」
「こ、こら、やめろって!」
さっきの一件があってから、こうしてシルが甘えてくる。
嫌では、ないんだけど………その……胸が…………。
決して小さくない、むしろ大きい方に入るくらいのがさっきから無意識なのか、わざとなのか僕の腕に当たっている。そのせいで、シルの顔を直視できないでいた。
「ねぇ、ジークってば!もう!なんでこっち向いてくれないの!」
「そ、そうは言ってもだな…。健全な男子には、この状況は、中々きついものがあるんだよ………」
「へ?どういうこと?」
「いえ……なんでもありません……」
「??変なジーク」
僕は、この時シルがあいう事に関心が無くて心底良かったと思った。
そうこうしている内に、父さんの言っていた小屋が見えてきた。
「あそこかな?」
「多分な。とにかく、行ってみよう」
「うん」
そして、僕とシルは、小屋に向かった。
なんだか楽しくなってきた!