37/ 褐色の美少女占い師VSゴスロリスライム美少女
「そこまでです」
パニールだ。
金色のタロットカードをちらつかせている!
ひく気マンマンだ!
あれだけタロットはひいちゃダメって言ったのに!!
「あ、あなたは...」
ゴスロリスライムがパニールを驚いたようにみつめている。
「姉さんを傷つける方は...許しません」
(お、お、おぱにーるさん..タロットはだめ..コスパわるい..)
って訴えようにも声がでない。なにせ僕は瀕死なのだ。
「さあ!死なば諸共!」
(死にたくなーい!)
「か、かわいい!」
「へっ?」
ゴスロリスライムの一言にパニールの手が止まった。
「な、なんて?」
「かわいい!どういうコンセプト?このファッション」
パニールがタロットカードをハラリと落とした。そして頰をポ〜ッ//と赤らめた。
ゴスロリスライムがパニールの絹のガウンから颯爽のハンカチーフ、ラッキーバニーイヤーや伝説のニーソを弄る。興味津々だ。
「か、かわいい..?」
「うん!とてもかわいい!」
褐色の美少女占い師とゴスロリ美少女との(敵同士)の不思議なやりとりがはじまった。
「・・・あの、訊いていいですか?」
「なんです?」
「か、かわいいというのは、わたしのことですか?それとも服単体のことですか?」
(うわっ..)
僕は少しだけ、少しだけひいてしまった...
「服のことですよ!服に決まってるじゃないですか、なんだと思ってたんですか」
「・・・」
パニールがタロットをひいた!
(やりやがったあ!月曜のカードだけは!月曜だけは月曜だけは!!)
月曜のカードだった。
僕たちは全員死んだ。
あ..そういえば僕はセーブをしていない。
ということは..
つづく