21/ 決戦前夜は僕の初夜..?
タテイーシ町に向けて出発する刻がきた。
役場で“転生手続き”をしてIDを発行してもらうのが目的だ。
IDがなければ携帯ショップで“記録”ができない。
武器も揃った、仲間もいる、
出発!!
「しません」
「え」
「しません」
「出発!」
「しません」
「なぜ」
「空っぽです。MP」
「あ」
僕らは宿に泊まることにした。
一晩布団に包まれば、体内に魔法が充電されるのだ。
「君たちは姉妹かね?」
「いえ」
「はい」
・・・
受付の質問を肯定するパニール。
まあ、いっか...慣れてきた...
「ふた部屋、お願いします」
パニールは表情を変えずに注文した。
「ふた部屋、ふた部屋..空いてないね」
「え..」
パニールの腕がだらんと下がった。
「一部屋しかないね。まあ姉妹なんだから。どうだい?」
「・・・一部屋」
数々の即答をみせてきたパニールが言葉に詰まっている...
そういう僕ももちろん戸惑っている。女の子と同じ部屋だよ!それもこんなにも美少女と!
当たり前だけど、僕は女の子と同じ部屋で過ごしたことなどない。
(...ま、まあ、それぞれのベッドで背中向けて眠ってればいいか。オナラだけ気をつけよ..)
ガチャッ
部屋の扉を開けた。
ベッドは一つだった。
つづく
【施設 vol.5】
宿屋...コイーワ村にある唯一の宿屋。「新日本コイーワプラザ」という名前であるが、看板はボロボロでほとんど読みとれない。宿泊代は50トラ。休憩は30トラ。
部屋数は9。




