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15/ トレーニングマシンで僕を辱める気か!

マッチョな男のイラストが描かれた門構もんがまえ。

看板は「GOLDENコイーワGYM」。

さて..パワー証明書を発行してもらうぞ!


ん..

この変なドーム型の屋敷みたいな外観...

どこかで見た記憶が....


・・・・


...どんなオーナーかなあ..

いい人だといいなあ..

ジムのオーナーって、マッチョなんだろうなあ..

・・・

マッチョって、ちょっと好きかも。

自分にはないし...

////

・・・はっ!

な、なにめぐらせてんの!

ぼ、僕は女の子が好きでしょ!

「どうしたのですか?」

パニールの底冷えのする声に背中がビクッ!

「な、なんでもないよ!行くよ!」

「!!」

僕はパニールの手を引っ張って扉を開けた。

「し、失礼しまーす!」

「.....」


ズンズンズン..

あの栗色の三つ編みは...

え?

あ?

あーーーーーーーー!!!!!!

武闘家の村娘だ!!

三たび遭遇したとんでも娘!

..一勝一敗。

ここまで一勝一敗だ。


あ..

この施設...

転生初日に連れて行かれて、身ぐるみ剥がされた場所じゃんか!!

そりゃ記憶も新しいよ!真新しいよ!

たかだか一週間前だもん!!

むふー!


「パワー証明書か」

「うっ..」

僕は言葉に詰まった。

「そうです。測定しにきました」

自称・妹のオパニールに言葉の詰まりなどなかった。

「測定しようか」

村娘はすんなりだ。

拍子抜けだ..

...おかしい

おかしい!!

このわがまま娘が、こんなにすんなりなわけない!

僕は偏見をかくさなかった。

こいつは裏がある!

トレーニングマシンで、ぼ、ぼ、僕をいじめるだけいじめて..発行しない気だ!

最初から発行なんかする気はないのだ!!

やるしかない!

先手必勝だ!!

僕は魔法を唱えた!

人差し火!

ん?

もう一度!

指先に炎をイメージして..!

人差し火!!

・・・


「姉さん、MPマジックパワーが、スッカラカンカンです」

(!!終わりだ!)


・・・・


村娘は僕たちを気にすることなく、用紙になにやら記入している。

そして僕にそれを差し出した。

「..ほら」

僕は警戒しながらその用紙を奪い取るように受け取った。

「え..」

パワー証明書である。

基準値をクリアしていると書いてある。

「これって..」

「それでどんな武器を所持しても違法じゃない。国犬ポリーズも追ってはこねえ」

「なんでえ..」


僕はただただ戸惑っていた。

あんなに野蛮やばんだった村娘の小さな背中に...


つづく

【施設 vol.4】


GOLDENコイーワGYM...コイーワ村に設置されているスポーツジム。オーナーは村娘・ギー。


カツシカディープ国公認の「パワー証明書」発行機関でもある。そのため、国から補助金を受けている。

村人の健康の維持と体力の向上を目的としている。必要なパワーを身につけて闘いの旅にでる者も多い。

ドーム型の屋敷みたいな外観である。

最近では女性向けのヨガスクールの設立も目指しているが、女性講師もイケメン講師もみつからずヘトヘト。

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