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13/60

13/ だったら..正式な仲間(パーティ)と認めてくれますか?

美少女が水晶玉を覗き込んでいる。

「...カツシカディープ国タテイーシ町...コイーワ村から約3.2km、徒歩で約40分、です」

パニールは水晶玉に浮かび上がった街並みをみつめながら言った。


「そんなに遠くないね..行きます」

「死にますよ」

「え」

パニールの抑揚よくようのない声は慣れない...

「40分もモンスターの巣を歩くなんて、歩数ごとに自殺をくり返すようなものです」

「...ええ..」

僕とパニールは携帯ショップの斜め向かいにある《コイーワゲーマーメイト》の前にいる。

ほくほく顔で店のロゴが入った紙袋を抱えた人たちが出てくる。


「交通機関とかは..電車、バス、タクシー..」

「あります」

「じゃあ...!」

「人間側が開業を試みてはモンスターに潰され、のくり返しです。けっきょく外の世界ではモンスターがモンスターの移動のために電車、バス、タクシーなどを開業しています」

「...交通機関はモンスターの独占市場かあ」

「はい」

・・・

「武器、武器を買えば!」

「はい」

「...あ..ゼロトラだ..」

「・・・」

「わたしは貰っ..貯めたお金があります」

「あ、はい..」

「使いますか?」

「そういうわけには..」

「わたしを仲間パーティと認めてくれますか?今この場で、正式に」

「・・・うん」

「ありがとうございます」

「でも!でも!...お金のためじゃない、タイミング的に嘘くさいけど、本当、お金のためとかじゃない」

「...はい」

「・・・」

「・・じゃあ、買いに行きましょう。戦うための武器を」


つづく

【施設 vol.3】


コイーワゲーマーメイト...武器、防具、道具、玩具などが安い価格で購入できる商業施設。

同人誌も熱い。

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