名を君に。
教会に着いた。見た目は前世の教会と同じような感じだ。いやまあいったことないんだけど。ここで名前決まるのか。どんな名前かな。
キィィ。エスペノさんが教会のでかい扉を開ける。すると中から優しそうなおじさんがやって来る...って、僕が言っていいのか?前世94で死んだし...
「おぉ、ようこそお越しくださいました。」
「ああ、よろしく頼むよ。」
「お任せを。」
どうでもいいこと思ってるうちに教会の中心に連れていかれる。少し、緊張。ていうかどうやって名前って決めるの?あぁ、始まる。
「神よ。この子供に名を!『ネーム』」
それで終わりなのか? む?うぉっ!?なんか身体中がひかってる!なんだ、神々しい感じの光り方だ。
「ふむ。名が授与されましたな。ステータスを見ても?」
「ああ、頼む。」
「では。『神々の神眼』ほう。名はフェルナンド。フェルナンド様と申すようですぞ。」
「フェルナンドか。そうか。かっこいい名前だな。」
「じゃあフェル君ねぇ。」
へぇ。フェルナンドっていうんだ。じゃあ家名がパドレだからパドレ・フェルナンドか?あ、でも名前が先だったらフェルナンド・パドレかね。
「む?なんと...称号欄、ステータスが...」
「どうした牧師。何かあったか。」
「い、いえ。些かステータスが他の赤子と異なっておりまして...」
「...見てもいいか?」
「そうねぇ。みたいわね。」
「...まあ、親ですしな。この私がみて産んだ者が見れないなどおかしいですしな。『神々の神眼、強制ステータス閲覧』」
「これは...」
「あらまぁ。」
みんなが驚く中、自分のステータスを知っていたにも関わらず僕も口を開けてしまっていた。
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名 フェルナンド・パドレ 男 LV 1
職業
HP 5
MP 10
運 3
スピード 2
テクニック 200
パワー 3
<称号>
<女神ディオサの寵愛> <天下を揺るがす子>
<戦鬼の子> <戦場の天使の子> ※<稲荷様>
※<狐剣> <大器晩成> <直感>
<秘めたる可能性> ※<ディオサlv1>
<???>
<取得魔法>
※<鑑定>
※「※」が付いている所、他の人には???って表示されてるよ!
Byあなたの心の天使。あ、女神か!
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なんだこれは。名前は、ああ。名前が最初だったね。それにステータスがあがってる。テクニック50あがってるよ。なんでさ...ディオサでてくるのかな?おかしくないか?おかしいよね?※表示のところは?って表示されてるよ!ってなめてんのか。あとなんか<???>なんてのが表示されてるからなぁ。変な称号また増えたのか。
少し、テンション高くなりすぎた...って不味い、父さん母さんの方は...
「なんだ、これは...」
「あらあらあら。」
ひぃ。怖い。二人とも声が低音だ...
「「すごい!/わぁ。」」
え?
「なんてことだ!私達の子はやはり強かったぞ!リム!」
「そうねぇ。嬉しいわぁ。」
二人とも僕を抱っこして、頬をスリスリさせてくる。え、いや、おい、まって。普通驚かない?なんで称号欄そんななんですか、と。親バカか。親バカというものなのか。
何気に神々の神眼とかつかってるのにスルー主人公。