死にゆく魂がまた一つ産声をあげて
ギリギリ今日中に、投稿...!
「おぎゃあ、おぎゃぁおぎゃぁ」
目が覚めた。泣きたくもないのに泣いてしまう。いや、鳴いてしまうかといった感じか?まぁそんなのはどうでもいい。
周りには女の医者(50くらい)?らしき人と苦しそうながらも笑顔を浮かべる女人がいる。まだよく目が見えない。
「おー、おー、よしよしお子さん、男の子。元気に生まれましたよ。」
「そうっですかぁ。よかっ、たぁ。」
「おぎゃぁおぎゃあぁぁ」
十中八九息を切らしながら笑顔を浮かばせているのが僕の母親だろう。まだちょっと視界がぼやけてるが段々状況を把握してきた。まず、今は出産が終わった...!って感じだろう。それにちょっと気になっているんだけどここ、木製の部屋で結構小洒落てる。まあ、いい感じのアンティークとか置いてあるし病院では無さそう。
もっと観察してみる。まずお母さん(20歳くらい?)とびきりの美人さんだ。綺麗な銀髪と青眼だが今はちょっと弱っている。そりゃあまあ、出産直後だからな。体も造形美というのが正しいってくらいに控えめでも無く出過ぎでもなくって感じだ。目算だけど身長は155くらいだと思う。そして今僕を抱えてる人は優しそうなオバサンで笑顔を僕に向けてくる。
「さてさて、抱いてみるかい。お母さん」
「お母、さん、ですか。照れっ、ま、すね。」
「おぎゃぁおぎゃあ」
そうして優しく抱きしめられる。なぜかずっとこうしてたくなる。だけど・・・駄目だ。僕はこの人の本当の意味の子供じゃあないんだから。
「ぉぎゃぁ、ぉぎゃぁぁ」
ちょっと疲れたフリをして、こばんでみる。
「あらあら疲れたのかしら。お母さんも疲れてるし、そろそろいいかしら」
くっ、眠くなってきた。寝よう、かな。そうしてまた、視界がブラックアウトする。
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「お、起きたかい。可愛いなぁ。あぁ、可愛いなぁ。」
とても綺麗な低音すんだ声が響く。ただちょっとでれっとした感じも混ざっているが。眠っていたようだ。上を見てみると金髪赤眼のこれまたイケメンが僕を見下ろしていた。周りを見てみるとかなり豪華な作りで部屋中がなんか、すごい。貴族?の部屋みたいな感じだ。あの女神...名前なんといったかな、、、まぁいいや。あの女神がいってた通り違う世界にきたのはほぼ確実だろう。
「あぁ、やっぱりかわいいなぁ。」
「あう、あぅぅ。」
「ん?私は君のお父さんだ。アフェクト・パドレ...アフェクト父様、アフェクトおとーたん...?なんでもいい。とうさまとでも言ってくれればいい...んだが。」
「あぅ。。」
「まぁ、わからんよな。」
ガチャ、ドアが開いてメイドがはいって...メイド!?前世でも興味は特になかったがこのメイドは雰囲気が違う。
「アフェクト様、お時間です」
「もう時間か...エスペノ、世話を頼む。」
「承知しました。」
そうして父、アフェクトは去っていく。なんか、すぐ行っちゃったな。さてさて、どうするか。目の前にいるメイドさん、エスペノさん?は25くらいで母さん(推定)と同じくらいの年齢でこれまた美人さん。金髪赤眼で胸もまあ、控えめだがスレンダーと言った感じだろう...って何を思ってるんだ。煩悩退散!煩悩退散!それで話を戻すが身長は160くらいだろうか。
「お坊ちゃま、どこか悪いところはございませんか。」
「あぅうぁあぅ。」
「...なさそうですね。」
「.........」
「.........」
お互い沈黙がながれる。どうしよう。
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あの沈黙からかなりの時間がたった。今、僕の気持ちは結構ハイだ。なぜかって?いや、だってさ。エスペノさん超いい人なんだよ!面倒見よくてこんな赤ん坊に分からないだろうけどっていいながら色んな話をしてくれるんだよ。(主に笑い話)だからずっとキャッキャッと笑っていた。笑って疲れて来たもん。
「さて、お坊ちゃま。そろそろおねむをしましょうか。」
「あぅぅぅ。」
「だーめ、寝ましょう。」
寝たくなくてちょっと抗ってみるがすぐに辞める。素直に寝たほうがいいし、こんなことやってたら気持ち悪い、しな。
エスペノさんはポン、ポン、と規則的に優しく僕の体を撫でる。その感覚が今の僕にはとてもいい。すっごく気持ちいい────────。
「お坊ちゃまのステータスはどんなでしょうか。といってもアフェクト様とリムゲン...様との子なんだから優秀だと思うんだけ
ど...お坊ちゃまステータス、と頭の中で考えてみてください。...なんてね。」
寝る前にそんな声が聞こえた気がした。
お読み頂きありがとうございます!なんとか次回ステータスを見させる場面に繋ぎますっ!
悪い点良い点一言でもいいので感想をくれたら嬉しいです。そしてまた関係のない話なのですがなんと、ななんと感想を貰いました!来たときはブックマークがあった時と同じくらいにふわってきました...!(笑) こち亀200巻買おうかな。。。