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200文字小説

布団の魔物【200文字小説】

作者: 白波

 布団。それは、一度入った者を放さない魔物である。

 その効果が最も発揮されるのは夜だが、昼でもある一程度の効果が確認されている。


 この布団が待ち構えている場所は魔王城の中ほどにあり、魔物との戦闘で疲れている勇者を誘うのだ。

 入口には休憩室と書かれており、気を緩めた勇者が体を休めようと布団に入るであろうという算段だ。


 しかしながら、魔王城の一番入口には強力な魔物が控えているため、勇者が訪れることは滅多にない。

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― 新着の感想 ―
[一言] 布団をこういった表現で表すとは…面白いです。
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