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200字小説

告白と回答のカンカク

作者: コスミ

 怖い。

 返事を聞きたくはなかった。


 言葉を放ってしまった瞬間から、僕の身体は落下していく感覚に襲われて、血の量が突然倍になったようだ。


 公園の闇が一番濃い、ケヤキの下。

 風の音が、僕の意識を素通りする。


 息が震えた。


 モノクロの地面から、目を離せなかった。


 小さな靴が動いて、砂の音。


 僕の心臓を、氷が撫でる。


 それでも、顔を上げる。


 彼女の為に。無理やりに。


 そして、声を使わない、彼女からの返事。


 僕の胸に、額が触れる。

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