第1話 定義・スキル 一覧【第一章】
設定資料
────この世界におけるスキルと魔法について(概略)
スキルとは異世界空間に存在する小さな粒子である零基子というものを具現化したものだ。この粒子を体内にある真意と共鳴させてスキルを発動することができる。体内に元々備わっている熱、それが真意である。その真意をスキルなら利き手、魔法ならそれとは反対の手に移動させる。その真意、もとい熱が利き手を伝って空間上に放出された際、零基子が熱の波動によって定義され運動を始める。当然だが、発動させるスキルによって放出される熱の量及び波動は異なっている。一般に波動が大きいものほど、より強力なスキルが発動する。熱から発せられた『波動』によって『零基子』が定義され、その小さい粒子が大量に集まることで一種の超常現象が起こり、スキルが具現化される。その時に起こるエネルギー、すなわち摩擦エネルギーにより、数多のエネルギーに変換される。そのエネルギーをさらに使用者との間の空間上で相互干渉を行うことによってスキルの発動を促す。これはスキルに限った話だ。
魔法は利き手ではない方の手から発せられた不安定な波動を通じて零基子がある一定の速度でベクトル方向による法則運動を始めた時、この世界の根幹を成す空間、『虚数空間』が開く。その虚数空間に存在する粒子と零基子とを相互干渉させ、さらに出来上がった新たな粒子、『対零基子』を媒介として魔法のプロセスが構築されているようだが、未だフランしか知り得ない未知のものだ。そしてこの世界では本来真意を利き手以外に移動させる指示を出すことができない。それゆえ、この世界の住人たちは虚数空間はおろか、魔法の存在自体知り得ないのである。ただ一つだけはっきりしていることはスキルと魔法というのは完全にかけ離れたものではないということだけだ。フランが作り出した階梯魔法は系統外魔法の下位互換だ。階梯魔法は契約スキルに限らず自身で生成し、定義することができる。しかし、系統外魔法よりも威力が劣る。
一方、魔王軍が使用している『虚数干渉』は魔法と同じ『虚数空間』を媒介としている。ただ、魔法と少し違うのは虚数干渉は虚数空間の粒子を直接定義しているところだ。定義上、双方とも虚数空間の粒子を利用しているため、似たようなことが──事象が起こるものの、発動条件や方法は異なっている。
スキルは今やこの世界になくてはならないものとなっている。というのも、単にスキルを戦闘だけに使うのではなく、家事などの生活と密接に関わる部分にも使われることが日常的になっているのである。それゆえ、スキルというのは幅広い分野で応用されている。もしこの世界からスキルが消えてしまえば生活が成り立たなくなることも一目瞭然だ。
◇ ◇ ◇
────第一章で登場したスキル一覧
【通常スキル】
・防御結界:結界自体の威力はライセンスに伴うが、防護できる結界スキル。
・神技滅殺:瞬時に複数回の攻撃を相手に叩き込むスキル。
・爆風竜巻:爆発させることによって威力の竜巻ができ、攻撃するスキル。
・流剣:相手の行動を見切り、流れるように一気に殲滅するスキル。
・流星剣:流星の如く剣が降り注ぎ攻撃するスキル。
・分身剣舞:使用者の体の分身ができ、その分身と使用者で戦うスキル。
【系統外魔法】
ハヤトのみ使うことができる特殊魔法の総称。
・螺旋結界:術者の周辺に結界がいくつも螺旋状に重なり、多方面からの攻撃を防ぐ。
・剣技残像:特殊魔法。使用者が相手の攻撃を受け流した時に『カウンター』が発動し、影による挟み撃ち攻撃を仕掛ける。
・加速:使用すると進行方向のベクトル領域に干渉し、通常よりも早く行動できるようになる。使用中は空気抵抗が限りなくゼロになる。
・瞬剣炎斬:相手が攻撃をしてきたときに発動させる。発動すると一時的に相手の攻撃を全て見切れるようになり、全てをかわすあるいは剣によって高速で弾くことができる。弾くときには高熱の炎が剣を纏う。基本的には加速魔法と瞬足とともに使う。カリナと契約したときに出現した新たな系統外魔法。
【秘技解放】
人物それぞれに一回につき連続で使用できる力が変化する。
・血滅紅魔剣:スキル使用者の血が塊になってもう一つの剣ができるスキル。要は二刀流。
・黒殺剣舞:分身剣舞の強化版。分身が強化され、それぞれ意思を持っている。ブレインリンクが作動しているため、二人の意思疎通によってそれぞれが自由意志で動くことができ、制限がない。
・爆炎光:剣先から炎の玉が放たれ、当たった物体全てを灰にしてしまうスキル。
・自動再生:使用すると一定の時間だけ傷が自動的になかったことになるスキル。だが、そう簡単に連続使用することは難しい。使用する際は回復する代わりに大量の零基子を使用することになる。
・一心斬り:一振りの剣に力を込め、どんな硬いものでも弾き返す、もしくは斬ることができるスキル。
【回復スキル】
・回復:冒険者や回復術師が使用するスキル。体の小回復を促す。
・大回復:エルセルト街で唯一使うことができるリーゼット専用スキル。体の大回復を促す。しかし、重症の人に使うとリスクが伴う。
【支援スキル】
・攻撃強化:名前の通り、攻撃系統のスキルを強化する。使い手の力量によってバフできる強さが変化する。
・身体強化:主に基本的な身体機能の向上ができるスキル。
・回避:スキル使用者はベクトル領域に干渉し、どんなに早くても避けることが可能。しかし、これを習得できるのは高ライセンス所持者のみ。
【階梯魔法】
系統外魔法より威力は劣るが、通常スキル並みの威力は出すことができる。
・第一階梯魔法 ウィンドカッター:風の刃を魔法で生成する。
・第一階梯魔法 ファイヤーボール:火の玉ができる。だが大きさは小さめ。
・第二階梯魔法 闇祓:闇系統スキルを一括で分散・相殺する魔法。
・第二階梯魔法(完全詠唱型) レインフレイム・シルビアート:完全詠唱型で通常よりも強力な力を発揮できる。その効果は炎の炎弾が空中に召喚され、一気に炎による爆発が起こる。
【虚数干渉】
魔法とは異なり、『虚数空間』にある粒子を直接定義させて使うもの。だが、構築プロセスは魔法とかなり近しい。
・虚数干渉:氷柱の剣:明らかに英傑側が使うであろうスキル名だが、これは魔王軍幹部が使用できるもの。空から数多の氷柱の剣を顕現させ、一気に相手に向かって飛ばし、追撃を成す攻撃。
番外編の後、本編に戻りますが、その際数話ハヤトが召喚される前の時間軸に戻ります。ぜひ楽しみにしていただけると幸いです。




