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アンコール
アンコールの曲は普通は3曲、多くても5曲だったが、今日は何曲になったのか覚えていない。10曲までは数えていたが後は記憶がまったくなかった。ここは私の母国じゃないの?って思える程客席の人たちの熱い気持ちが伝わってきた。私は観客の1人だったのでないかとと思える程一体感に私は酔いしれてしまっていた。永遠にこの時間が終わらないで欲しいと思った。いつまでも終わらないで困っているようなスタッフの動きを横目に、私のプロデュースしたグループの女の子たちが前セツならぬ後セツに出てきてくれて、入れ替わるように私たち12人はステージから駆け下りバックヤードに戻った。本当にいい子たちだ。私たちを救出してくれてありがとう。
ステージからほど近い大きな倉庫のような会場にメンバーとスタッフが集まった。プロ野球で優勝した時によく見るビールかけのような風景で、水中メガネをスタッフ全員かけていた。シャンパンファイトが始まった。20歳未満の子もいるからノンアルコールであるのは言うまでもないが、寒さに震えながらの初体験だった。