世界観紹介
スルーズ王国(Kingdom of Thruse)
ヨーロッパは大西洋上に浮かぶ王制の島国。首都はスルージア。公用語は英語。通貨はスルーズドル。現代では珍しい絶対君主制の国だが、寛大な政治のため長く内部で戦乱が起きていない平和な国。
広さは日本の九州程度と大きな国ではないが、大航海時代にアメリカ大陸とヨーロッパの中継地点として発展した国であり、その関係からアメリカやヨーロッパ諸国と深い繋がりがあるためさまざまな民族が集まっている。
国旗は紫、白、黒の三色旗。紫は王家であるスルーズ家の色であり、黒は国民の絆、白は平和を意味する。
軍は空軍・海軍・陸軍が存在し、空軍の略称はRTAF(Royal Thrusian Air Force)。第一次・二次世界大戦には連合国として参加し、現在でも紛争が起こった際には軍を海外派遣する事が多い。
国籍マークは国旗をそのまま丸くくり抜いたもの。
スルーズ空軍航空学園(RTAF Aviation School)
スルーズ空軍の航空機クルーを養成する特殊な専門学校。パイロット科(Pilot Dept.)やフライトオフィサー学部(Flight Officer Dept.)などのさまざまな学部があり、空軍とはあるが海軍・陸軍の航空機クルー養成も行っている。学生には階級が与えられておらず、卒業して初めて階級が与えられる。これは、あくまで実習生でありまだ軍人として扱われていないからである(軍は少年兵・少女兵を育てる場所ではないとしている)。なお、卒業生には5年間の軍属勤務が義務付けられている。
本校(Main Branch)はリード空軍基地にあり、ここにある中等部で基本的な操縦技術を学んだ後、4年次から機種毎に分校へと移動し実戦的な技術を実習形式で学ぶ事になる。
分校には一部を除く大型機のクルーを養成する輸送機科(Airlift Div.)があるエリス分校(Branch in Elis)や、救難ヘリのクルーなどを養成するヘリコプター科(Helicopter Div.)などがあるオルト分校(Branch in Ort)などがあるが、舞台となるファインズ分校(Branch in Finds)があるファインズ空軍基地には戦闘機科(Fighter Div.)があり、洋上に作られた人工島の全てが施設になっている。
戦闘機科では教育する機体に応じてA(F-15T)、B(ミラージュ2000-5ET)にクラス分けされる。ファインズ空軍基地は主力戦闘機二機種と仮想敵機が全て揃っている事から、『ファイタータウン』の別名を持つ。
飛行実習は基本的な戦闘訓練に加えて、空中戦や対地攻撃などを実戦さながらに行う演習『合同戦技テスト』が定期的に行われ、その戦果で成績が評価され、成績による各種賞与もある。また学園祭(いわば航空ショー)などのイベントもある。
ロイヤルフェニックス(Royal Phoenix)
スルーズ空軍の精鋭パイロット達で構成されたアクロバット飛行チーム。名前は王家の紋章に描かれている不死鳥に由来する。ホーク7機を使用して各地の航空ショーやイベントなどでアクロ飛行を行っており、知名度は高い。
ヘルヴォル社(Hervor)
軍人の教育などの後方支援を代行するPMC(民間軍事会社)。スルーズ空軍航空学園はスルーズ軍との契約によりヘルヴォル社の手によって開校された。独自の航空機も保有しており、仮想敵機によるDACT(異機種間空中戦訓練)にも対応する。
カイラン共和国(Republic of Caylan)
西アフリカはサハラ砂漠の中に存在する国。首都はマーワル。ほとんどがサハラ砂漠に入っているが、南部には僅かだがサヘル地帯など緑化している地域もある。かつてはスルーズの植民地であり、公用語もその影響で英語だが、実際に読み書きできる国民は少ない。
所謂発展途上国であり、空軍戦力も相応に小さく旧式装備ばかりであるため、近年の経済発展に伴って「プロジェクト・ゲイザー」と称した近代化をゆっくりとだが始めている。隣国ケージ共和国とは南部の地下資源をめぐる国境問題を抱えており、独立から幾度となく争いを繰り返していた。
国旗に描かれている三日月と星は国教であるイスラム教のシンボルであり、白は平和、緑は緑地へのあこがれを意味する。
国籍マークは機体の主翼と垂直尾翼にのみ描き、胴体には描かない。
スルーズ領ラーズグリーズ島
大西洋のアフリカ西沖合いにある小さな火山島。元々無人島だったため、現在もスルーズの海外領土となっている。カイランの近くにあるためスルーズとカイラン・ケージの中継地点となっており、テレビ局の中継局やスルーズ軍の基地もある。しかしそれ以上の存在意義はなく、島の住民は会社や組織の構成員とその家族から成り立っている。ケージへの抑止力となるべく戦闘機部隊の分遣隊も駐屯しており、「最も平和から遠いスルーズ領」とも呼ばれる。