はじめてみた。
ブログやwebサイトなどには、さまざまな人が訪れる。言葉を残していってくれる方もおられるけれど、私もそうであるように、ほとんどは足跡だけを残して去っていく。彼らの思いや見ている景色は、分からない。しかし、確かに痕跡は残っている。それは、私と彼らの存在が触れ合った確かな証拠だと思っている。こんなことを思って書いた詩です。
そのベンチは、無垢の木で出来ている。
図書館の屋外にあるが、雨には当たらない。
ベンチに何が見えるのか、何を思うのか、私は知らない。
誰かが座り、立ち去る。
また、誰かがやってきて、去っていく。
彼らが何を見て、何を思うのか、私は知らない。
ただ、ベンチには過ぎた年月の分だけ、痕跡が残っている。
去って行った誰かたちのなにがしかの跡が、残っている。
*字数制限対応用として。
私自身の心さえ
全て分かりかねるのに
その人の心なんて
分かるはずないと思う。
でも、
気になるから
なんとしても
私の心の中を潜って
その人の心の湖に続く洞窟を見つけたいと思ってしまう。