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プロローグ「玉座」
むかしむかしあるところに。
こんな出だしですが魔法ものなんですよ・・((
その昔、この地にはそれは立派な王国がありました。
生まれる娘は皆美人で、男は揃って力持ち。大地に、気候に、隣国に恵まれ、その国は大きく発展しました。
国の頂点に君臨するのはうら若き乙女。
優しく、賢く、美しく、それでいて遊び心を忘れない彼女はいつだってみんなに愛されていました。
絶え間なく行き交う各国の使者や、姦しく笑う町娘。耳をすませばいつでも必ず歌声が流れてきます。
その国はいつしか〝太陽の王国゛と呼ばれるようになりました。
―――――――――――そしてその国は今、太陽の光の届かない海中で、ゆっくりと朽ち果てようとしています。
ひなたぼっこは気持ちいですよね(真顔)