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メモリー:12~決心~
「あー、おはよう陽南乃。さ、早く着替えちゃいなさい。」
と言い残してささっと外へ行ってしまった。
「なんにもない・・・・・」
思った通り、リビングはガラン・・・と静まり返っている。
わたしは外に出て
「お母さん!ヒマワリ!」
とさけんだ。お母さんは
「えっ!?帰ってきた!?」
と、はやとちり。
「ち~が~う~っ!どうするの!?おいてくの!?」
「・・・仕方ないじゃないの・・・ヒマワリはもともとこの森に住んでいたんだから・・・」
と、お母さんは森を見つめた。悲しい目・・・。
「・・・・・着替えてくる・・・・・」
わたしは走った。涙がこぼれそうだったから。
そうしてわたしたちは、この森を・・・ヒマワリを・・・おいて行った。