メモリー:10~川の底の思い出~
「・・・っ・・・・ひくっ・・・」
陽南乃は泣き泣き家まで歩いて行っていた。
一方その頃、ヒマワリは・・・
川の底を眺めていた・・・。
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「おかあさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
陽南乃は母に抱きついて泣いた。
「おばあちゃんから・・・もら・・った・・・
だいじな・・・物・・・なの・・・に・・・・っ」
「大丈夫よ!元気出しなさい!そのくらいでおばあちゃんは怒ったりしないわよー!!」
「だって・・・だってぇぇぇぇぇぇ!!
・・・もう・・・おばあちゃんは・・・いないのに・・・っ
なくしちゃったもん・・・おばあちゃんの・・・かた・・・み・・・」
「大丈夫だってば!おばあちゃんの形見がなくなっても、ずっといるよ!陽南乃のそばに!」
「・・・ほんと・・・?」
「ほんと!だから泣くのやめなさい。おばあちゃんの前でみっともないわよ!」
「うん・・・やめる・・・」
「うん、それでいいよ。
あら?ヒマワリは?」
「・・・あれぇ!?」
みるとそこにヒマワリがいない。
「ヒマワリ~!?どこ!?」
「ヒマワリまでいなくなるのヤダよ!!」
それから何時間も探した・・・けど・・・
ヒマワリの姿はなかった・・・・・。