魔王国の祝典と密約
お読みいただきありがとうございます!
今回は、ダオロスが三歳を迎えた場面から始まります。
父アーヴィーが動き出し、魔王国とドワーフ国の思惑が交差するエピソードです。
赤子暴君から一歩進んだ、幼少期のダオロスをお楽しみください!
時は流れ、俺――ダオロスは三歳の誕生日を迎えた。
父アーヴィー、母イーマ、そして妹シェス。家族に祝福されるのは悪くない。
だが翌日。国賓を招いた「祝典」が催された。……建前は俺の誕生日だが、実際は戦の前の士気高揚会。
しかも議題は「ドワーフのルーン技術」。三歳児だから分からないと思っているのだろうが――前世の記憶を持つ俺には丸わかりだ。
標的はルーン職人。魔族の力とルーン文字の武具を組み合わせ、人族に対抗する……。
だが強欲は身を滅ぼすぞ、父上。
一週間後、父アーヴィーは第一軍団長クシュリナを率いてドワーフ国へ。
そして国王との会談は意外な結末を迎える。
「ルーンはもう廃れた技術だ」と突っぱねるドワーフ王に、父上は笑みを浮かべて告げた。
「ならば蘇らせればよい。私は死者蘇生の魔を操れる」
……そして、リザードマンとの戦の加勢を条件に、同盟締結。
父上は見事にドワーフを取り込み、失われた技術を蘇らせたのだった。
その頃、俺は――。
「もうイヤだぁぁぁ!」
侍女の前で机に突っ伏していた。
父上が戻るまでに国の言葉をすべて覚えろ?あと少しで習得?
三歳児の体でそれは無茶だろ……!
「頑張りましょう、ダオロス様!」
あぁ、暴君への道は、意外と勉学から始まるのかもしれない。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
魔王国とドワーフ国の同盟は成立しましたが、父アーヴィーの狙いはまだ見え隠れしています。
一方でダオロスは勉強に四苦八苦……暴君への道も楽ではない?
次回もぜひよろしくお願いします!
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