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STUとPの間

作者: 佐藤諾

※以下の話は IRIAM「ひめにゃん」配信(2025/5/11)内でのひめにゃんさんとみみかさんのアイデア、また、作成にあたりAI (OpenAI. (2025). ChatGPT (May 12 version)) とのやりとりを踏まえてます。


自分の寿命も長くないんで、色々言いたいんだけど、とりあえずこの、コードに繋がれて目をつぶってるやつ、これって色々周囲のこと分かってるんだよ。ちゃんと聞こえてるしゴムの匂いすんなとか思ってるし。まあそれで誰も来ないエンドのこの状態、死ぬまでに語りたいわけ。こちとら一人で叫ぶのは慣れてるから。


ミエナイあんこ、地下だったころから推してたんだよ。いや育てたの俺だから。まあいいじゃん。最後なんだから。分かったよ育ての親の一人だよ。ミエあんの五人目はもう有名なんだけどさ、意外と最初からちゃんと知ってるのは少ない。ほら俺育て…分かったから。なんで架空の聞き手のくせにそこは厳しいんだよ。


元々、ミエあんのホームは”出る”って有名なとこではあった。声が入るとか写真撮ると歪むとかさ。ただ、ミエあんとかオタクの中で認知されたのは、MC中にコヨイちゃんが”え?”って謎に答えたときからかな。メンバー見渡してさ。また”え?”って。いや俺いたしあの場。


ミエあんの4人は、ファンと距離が近い”人情派”で、MCとかファンミでも怖い話とか都市伝説とかが好きだったし、基本優しいんだよ。後、まあ、今から思い返すとその…思考回路がマシュマロっていうか、あのIQではなくEQで生きてる感が越えちゃいけない一線を俺ら含め越えてっちゃったのかもね。いや越えて良かったと思うんだけど。


その辺から、MCで五人目がいるとかいないとか、そういうの出てきて。いや、最初は、そういう霊界アイドルっていたら面白いよね、ってネタ話だったんだよ。ボタンちゃんが「”頑張ってチェキ写りこみまーす!”とかそんな感じ?」でちまたんが「それってチェキで自撮りってこと?隣に人一人分開けて」で、コヨイちゃんが「ギャラどうすんの?燃やして上に渡してあげる?」でまめぴが「燃やすって何を!?」とか言って。「ほおら明るくなったろう」とかあれからできてるんだよ。


ビタミンオレンジとプルッシャンブルーとミモザイエローとグレーメランコリーがいるから、ホワイトノイズになったのとかもその辺り。最初は「設定」だったんだよね。だから名前は決まってなかったな…「カスミちゃん」「エーテルあや」「レイナ」色々皆で案出したけど、決まらなかった。


ただ、なんかその辺から、ほんとに公式で五人目がいる感じで。今みたいに、五人目がいるっていうので売ってるのではなくて、前提というか。まめぴが「なんかヘアピンの位置直ってるんだけど、ありがとー!」とか普通に言ってたし。「ユキノヒ」とか、4人で四隅を巡って最後暗転するけど、まあ五人目がいるってことで。歌割もちゃんと空けてあったしな。


それで、まあ箱推しだった自分が、そのころからかすみん推しになった訳よ。まあいいじゃんかすみんで。一番定着してた呼び方だし。当たり前なんだけど、箱推しだからさ、均等にしなくちゃいけないと思ってて、レーンも並ばなかったんだよ。でも、均等に丁寧に応援って思ってたら、段々と空白のかすみんが気になってきちゃって。当時ほら、ネタだからってちょっとひどいことを書きこんでるのもいたじゃん。自分は空白だからって色を塗っちゃいけないとか訳わかんないこと考えてたんだけど。なんかでもだからこそ、自分はかすみん推しになろうと。楽しかったなあ。アクスタ透明で作る案出したの俺だから。「ある角度で見ると「映りこむ仕様」」とかさ。ちょっと他から少しアンチで叩かれたよな。でも、ほんと、あのモーションブラーで髪の毛が映ったとかもそのころで。わざと皆古いデジカメで撮ったりしてたよね。


まあ、それで、あの5月5日のライブ「わたしがいたとするなら」になる訳。元々「あの子のためのライブやろう」ってことから始まったんだよね。結局紅白にもあれで出た「見えないハートマーク」がかすみんオリソン新曲で。全員で歌ったよね。センターにかすみんがいることにして、スペースを空けて終えたら、電源が落ちて、演出かと思ったらガチでさ。あの暗闇では、スマホみたら文字化けのセトリでとか色々あったな…。定番の靴跡はあったけどな。あれもやりすぎ感あるとかオタクはうるさかったよな…。


それで、その後のミエあんのブレイクは知っての通り。紅白の人魂の一斉点灯は一応演出だったけど、多かったって有名なやつ。まあさあ、「ハーフリボン」とか「ねじぱち(ねじれぱっちん)」とかは良かったよ。でも後で入ってきた作詞のやつのさあ「インターレースの花嫁」とか、ヒットはしたけどさ、俺はちょっとそれこそやりすぎ感あって、本来ミエあんが好きだった都市伝説とかってもうちょっと会える幽霊ちゃんっていうか…。


…あれなんか今俺一瞬現場の前の廊下にいたぞ…もう脳がバグってきてパソコンだとファンがぐいーんって回ってヤバそうなやつなのかね。こういうの色々思い出すのも走馬灯ってやつなのか。文字通り他界なんですけど。東京まで遠征して事故ってこうやって死ぬとこだし、小学校とか全部ダークマターなんでそういう思い出は良いんで一人推し活でこのまま終わりたいんですけど。何か手に当たってんですけど。……?


目を開く。本当に開けてんのかな。数値がバチバチと変わりリサージュを一瞬描こうとして警告を発しだすテレメータ。あれでも音なくね?ないんだっけ音。手!?手に重なる手。


「やっと、握手会できたね。」


こんな短い話でも、書けば書くほど、いかに「六番目の小夜子」が傑作であるか改めて分かりましたm(__)m

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