大会前日 (そして伝説へ、、、たぶん)
最初にターイウと合流した場所まで戻ってきた。
ノリヒト
「突然だったのに付き合ってくれてありがとう!!」
ターイウ
「良いってことよ!!これも商売だ!!ところで、こんなことは聞いちゃいけないんだけど、、、あんなもんなに使うんだ?戦争か?」
ノリヒトは思わず笑う、、、まさかアレだけで戦争なんて、、、出来るはずがない!!
ノリヒト
「はっはは!!なんの冗談だよ!!あれはただのコレクションなんだよ!!まぁ〜非合法だから世間に知れるとまずいけれどね!!」
ターイウ
「そうだな!それにしてもノリー太は、やっぱりすごい富豪なんだな!!」
ノリヒト
「まぁ〜金があり過ぎて使いきれないんだよ、、、」
ターイウ
「羨ましいことだな、、、」
ノリヒト
「それで、この件で色々お願いすることが多くなるから、前金でこれ渡しとくよ!!」
ノリヒトは日本から持ってきたジェラルミンケースを渡す。
ターイウ
「まじか〜これって、、、あれだろ?」
ノリヒト
「あ〜100万ドルだよ!!」
ターイウ
「悪いな〜!しっかり働かせてもらうよ!!けれど、1億ドルってどうやって支払うんだ?」
ノリヒト
「そうだね、、、全てドル払いでもいいけど、多分向こうが困ると思うから、貴金属と通貨をドル、円、ユーロかなぁ〜?あとは、仮想通貨とか、、、まぁ〜支払いはおいおい相談だね!!ちなみにタンス預金でも十分支払える額だけとね!!」
ターイウ
「、、、すごいなぁ〜これからも仲良くしような!!」
ノリヒト
「おい!目が$になってるぞ!!」
ターイウ
「はは!それじゃ〜気をつけて帰れよバイバイ!」
ノリヒト
「おう!バイバイ!!」
ターイウがオンボロの元ゲレンデで走っていくのを見届けて車を走らせる。
まぁ〜親しき中にもなんとやら!!念の為の措置ですわ!!
屋敷に戻り車をガレージに入れて守屋さんに電話する!!
ノリヒト
「もしもし!!守屋さん!!おひさ〜!!、、、、悪い悪いごめんごめん!!」
守屋さんに会社を任せっきりで怒られた、、、
ノリヒト
「うん!!わかったちゃんと目を通しておくよ!!あっそれでね!!悪いんだけど、イラクの屋敷のガレージの車の点検とガソリンよろしく!!、、、、、うん!ランクルZXそれじゃ〜よろ!!」
ふう〜相変わらず怖いおっさんだ!!守屋さんは元々、大手証券会社の凄腕ビジネスマンだった、独立してファンドを立ち上げて、順調に会社を大きくし、さらなる事業を拡大を目論んだ矢先、不運にも勝負に出た年に世界同時不況をもろにくらい、一気に全てを失ってしまったとか、、、。
数年間再起を図るタイミングを見計らったいたようだけど、結局燻っていたところで俺と出会ってうちの社長にスカウトした。
本人曰く、もうオーナー社長はゴリゴリだと、
当時の俺も約10年かけて育てた事業を手放さなくてはいけなくなって、泣く泣く?手放した事で得た膨大な資産があったから(当時で10兆円ぐらい?)前身会社、スカイヒューマンテクノロジーをスカイヒューマンアセットマネージメント株式会社にした。
ノリヒトはガレージの掛け時計を見る、、、やば!!すでに時間は18時になりそうだった。
ノリヒト
「時差を考えると、、、げっ!!日本はもうテッペン近いじゃん!!通りで眠いわけだ〜!!」
ノリヒトはイクウォッチを起動させる。
ノリヒト
「ぽちっとな〜」
宿屋に着きそのまま再度イクウォッチを起動させて、研究室に戻りシャワーを浴びて寝た。
翌朝、時刻は午前9時、、、すっかり寝坊だ!!向こう世界の宿は時差が無かったので、
早速イクウォッチで
ノリヒト
「タ~~イム...スリ~ップ!!、、、ふふ!!
このネタがわかったらお主はおっさんだ!!
まぁ同じ発明家として尊敬してるってことですよ!!」
部屋を出てあまり可愛く無い受付嬢にカギを渡す。
ノリヒト
「おはよ!お世話になりました!!」
受付嬢
「おはようございます!あれ?マントを買われてたんですか?」
ノリヒト
「あ〜そうなんだ!!ちょっと良いのがあってね!!」
受付嬢
「、、、確かに良い品ですね、、、素材はなんでしょう、、、魔獣?」
ノリヒト
(いや現代科学の結晶です、、、魔獣ね〜シルちゃんが言っていた魔物のレア種か)
ノリヒト
「この辺でも魔獣は出るのですか?」
なんとなく尋ねてみた
受付嬢
「そうですね、、、ここファスト王国にはいないですが、隣の獣人族の国は稀に出るとか、、、クエストもほとんど出されませんね」
ノリヒト
「なるほど!ありがとう!また寄らせてもらうよ!!」
受付嬢
「ありがとうございました!!女神の祝福を!!」
ノリヒト
(女神ねぇ〜俺が森であった女神は、牢屋に投獄させて、娘を使って俺からお菓子を強奪したなぁ〜まぁ、、、顔と体だけは良かったよ!!だが、うちの嫁ちゃんの敵では無い!!)
冒険ギルドの館を出て通りを歩く、途中怪しそうなお店に入り、コショウの相場を確認、、、どこも出して金貨2枚〜1枚、酷いところは銅金貨5枚だった。
ノリヒト
「昨日の店は良心的だったなぁ〜今度は塩でも売ってみよう〜さて!闘技場に行ってみるか!!」
当然闘技場の場所はわからないから、無駄に獣人族に話しかけて道を聞き、獣人族に癒される!!くぅ〜やっぱり猫族が良い!!そんなこんなで無事に闘技場に着いた。
円形闘技場はレンガ作りで、イタリアのコロッセオに似てはいるが、そんなに大きくは無い。
四階建てのコロッセオに対して二階建てになっており、地下も無いようだ。
観戦席に座り中央にある四角形の武舞台を見る。
ノリヒト
「なるほど、、、あそこで悟空とナメクジが、戦ってたのか〜!!
燃えよ天下一〜♪
まぁ〜今はその代わりに、おっさんと変態が戦ってるなぁ〜」
ノリヒトは刹那の思考にてその場から立ち去るを選択する。
なぜなら、、、
ショウ
「お〜いノリヒト!!君もきていたのかぁ〜」
ほらね、これだよ、、、だが帰る!!
あのヤロ〜呼び捨てしやがって!!しかも君呼ばわりときた〜!!チキショウ〜こんな屈辱は、サラリーマン時代に部下に先を越されて、その部下が上役になった時に、呼び方がさんから君に変わって以来だ!!
サラリーマンを舐めるんじゃね〜!!
知らんけど!!
ノリヒトは振り向かないで、そのまま立ち去った、理由はなんとなく!!
しかし、その時に風になびくマントが強者感を醸し出して、周囲にいた観客がどよめいた、、、。
これが後々語り継がれる伝説の1ページとなることを誰もまだ知らない。(多分)