表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/15

ドラちゃん〜!!

研究室に着いて時計を確認する、時刻は19時を過ぎていた。


ノリヒト

「今から行けば時差が6時間だから大体昼で、そこから1時間ってことは、着くのはおやつごろだなぁ〜」


研究室の自室の隅に生体認証で開くドアがある。ロックを解除してドアを開けすると降りる階段があり、電気をつけて階段を降りる。

再度生体認証のドアのロックを解除して、中に入って行くと約8畳の地下空間が広がる。

電気を付けると壁沿いに棚とハンガーラックが並んでおり、様々な銃火器、ナイフ、軍服、戦闘服が置いてある。別の棚には複数のジェラルミンケースが整理されて並んでいる。


ノリヒトはハンガーラックの服の中から、服の種類としては場違いな黒のスーツを取り出す。


ノリヒト

「コレ重たいんだよね〜まぁ〜防弾だからしょうがないけど、、、」


ショルダーホルスターに、護身用のGlock 19 Gen5とマガジンをマガジンポーチに2個を装着してジャケット羽織る、そしてジェラルミンケース一つ手に持つ。


ノリヒト

「よし!でわでわ出発!!イクウォッチで城下町宿!!そういえばなんて名前なんだ?ぽちっとな!!」


先ほどまでいた名前の知らない城下町の宿に着く、そして再びイクウォッチを操作する。


ノリヒト

「それでは、座標をセットして、、、ぽちっとな」


再びイクウォッチを起動させる。


ノリヒトはアラビアン調の広い寝室に到着した。


ノリヒトは携帯で電話をする。


「もしもし、ターイウ!おひさ〜今こっち来てるから悪いけどいつものよろしく!!

うん!途中で拾うからよろ〜!!」


電話が終わるとノリヒトは窓から外を眺める、、、庭には多少の緑と湖?池?この地方ではオアシスと呼ぶ物が眼下に広がる。


ここは地球にあるノリヒトの別邸、ノリヒトは世界に複数の別邸を所持している。

現在ノリヒトが居るのは、イラクとイランの国境付近、近くの街で言えばアルアマラーが近い地域。


イクウォッチはパラレルワールドを(異世界間)転移することが出来るが、ワープ(転送)することはできない、けれど、転移時の座標の位置変えることにより、応用ワープが可能となる。つまり、異世界と現実世界の移動を利用することで、どっちも好きなところに行ける。

ノリヒトはその応用を利用して、一瞬で日本からイラクに移動したのだ。


ノリヒトは広い屋敷と繋がるガレージに向かう、その途中に屋敷の見渡す。


ノリヒト

「うんうんちゃんと掃除が行き届いてるね!守屋さんに感謝だ!!」


世界各国にある屋敷の保守管理は、ノリヒトの資産管理会社に委託しており、定期的の清掃、保守が実施されている。ちなみに守屋さんはノリヒトの資産管理会社、スカイヒューマンアセットマネージメント株式会社の社長(代表権なし)ノリヒトは一応その会社の代表取締役となっているが、ほとんど仕事をしないダメな役員だ、ノリヒトの株式保有数は100%保有となるので、この様な暴挙が出来る。

また、役員構成も3名で、社長の守屋、代表権有役員ノリヒト、代表権無し役員サチとなる。

スカイヒューマンアセットマネージメント株式会社の主な業務は、多田野家が保有する。賃貸専用の住宅、賃貸専用マンションの不動産と、株式投資等である。自宅、研究室、各国にある屋敷は含まれない。(保守管理のみ委託している。)

そんなわけで、莫大な資産を管理させられてる守屋さんは苦労人である。


ガーレジにはノリヒトの趣味で選んださまざまな乗り物が置いてある。


ノリヒト

「それじゃ〜今日はハマーで行きますか、、、!!

いや!やっぱりランクルでしょ!!」


ハマーH2、H3に涙の別れを言って、ランクル300GRに挨拶をする。

よし!君に決めない!!さらに隣にあるランクルZXに乗り込む。


ガレージを出て走ること約1キロで屋敷の外に出る門に着く。その間に2箇所の門を通過するのだが、ノリヒトは、とある漫画の影響を強く受けて作ったこの屋敷の壁を、外から壁マリヤ、壁ロゼ、壁シーヤと呼んでいる。


ノリヒトはどこまでも続く荒野を走る。

30分ぐらい走った所で1台の車が止まっていた。ノリヒトはその車から離れた位置に車を止める。

警戒しながらクラクションを2回連続で鳴らす。相手も4回連続でクラクション鳴らしてくる。さらにノリヒトは5回クラクションを鳴らすと、相手は3回クラクションを鳴らしてきた。ターイウで間違いない。


ターイウのボロ車がノリヒトの車に近寄って来る。おそらく元はベンツゲレンデだろか?

彼は車から降りて手を上げて近寄り、そのままノリヒトの車に乗り込んだ!


ノリヒト

「おひさ!ターイウ!!今日はよろしくね!」


ターイウ

「おひさ!ノリー太!!今日も稼がせてもらうよ!!ところでお守りは持ってるのか?」


ノリヒト

「もちろん!ターイウには教えてもらった通りだよ!!」


そう言って、ノリヒトはジャケット上から銃を触る。


ターイウ

「OK OK!!間違っても俺の方を向きながら、懐に手を入れるなよ!!反応して俺が打っちまうからな!!」


ノリヒト

「悪い冗談はやめてくれよ!!」


ターイウ

「ふふ!そうだな!でも気を付けてくれよ!いくらドラちゃんと仲良くなったって言っても、基本的に彼らはそう言う連中だ!!」


ノリヒト

「わかったよ!!師匠!!肝に銘じとくよ!」


ターイウはアラブ系の元アメリカ軍人で、現在は、ボディガード、軍事指導、などを生業にしている。また、これから行く傭兵団との太いパイプを持っていたりする。ちなみにノリヒトの軍事教官(師匠)でもある。


ノリヒトとターイウはなぜかウマがあった。

雇用者と警衛、時には師匠と弟子、はたまた、旧知の友人と、かれこれ10年以上の付き合いになる。


久々に会う2人の話は盛り上がり、気がつけば目的地に着いていた。


イラクとイランの国境線より、ややイラン側の地区に表の顔は某宗教組織の過激派と、名乗る組織の拠点、実態はただの傭兵団、金さえ払えばなんでもしてくれる。

彼らの拠点の門に車でゆっくり近づくと、守衛の2人がこちらに銃を向けてくる。

さらに壁の上にある見張り台から2人がこちらに銃を向けている。


ターイウ

「 OK! OK!ノリー太ゆっくり!ゆっくり!よし!ここでストップ!!」


そう言ってターイウは車を降りて手を上げながら守衛に近寄る、、、そして互いにハグをしてチークキスをする。ターイウと守衛の雑談後、門が開きターイウが手のひらを上に向けて、コイコイとジェスチャーをする。


門の中に入り屋敷の前で車を止めと、ここから見える庭で兵士が訓練している。

警備兵の案内で屋敷の中に入り、応接間に通されてしばし待つ、程なくして兵士2人を伴った軍服の男が入って来た。


軍服の男

「やあ〜ようそこノリー太!久しぶり!!」


ノリヒトは座っていたソファーから立ち上がる。互いに歩み寄りバグをしてチークキスをする。


ノリヒト

「ドラちゃん久しぶり!!元気そうで何よりだよ!!」


ドラちゃん

「ターイウ師匠お久しぶりです!!」


ターイウ

「元気そうで何よりだよ!!」


ターイウとドラちゃんもハグをしてチークキスをする。


ドラちゃんは、傭兵団のトップなのだが、軍人というより、アラブの商人って感じが強いイメージがある。なぜドラちゃんなのかは、互いに本名を名乗っていないし、なんでも用意してくれるので、俺がドラちゃんと呼んでいる。おそらく他の客では、別の名前を使っているのだろう。


一通り挨拶を終えて互いにソファーに座ると、


ドラちゃん

「それで、本日は何用ですか?」


ノリヒト

「弾薬の補充と、防刃服ありますか?それと盾なんかもあれば。」


ドラちゃんは顎に手を当てて髭を撫でながら、


ドラちゃん

「そうですね!弾薬はある分だけになりますが、、、防刃服はあれなら、、、とりあえず持って来ます。」


そう言ってドラちゃんは部下を連れて退席した。しばらくして品物を持って帰って来る。


ドラちゃん

「確か以前購入されたのはスコーピオンとGlock 19 Gen5でしたね、、、それならまずはスコーピオンの32ACP弾です。それと、Glock 19 Gen5は9mmルガー(パラベラム)弾になります、今用意できるのは共にマガジン付きで各10個です。」


テーブルにマガジンが各10個用意される。


ドラちゃん

「それと防刃服はこれになります、イスラエル軍で開発された物なのですが、運用上の実用性がないとのことで、不採用になった物です。けれど最新の技術で作られ物です。一見ただの迷彩戦闘服ですが、軽量で防刃性もかなりあります。けれど防弾性に難がある様です。

盾はポリガードネットの大、中、小、がありますどうされますか?」


ノリヒト

「弾は全部貰います。それと軍服と盾の小を5個ずつ貰います。」


ドラちゃん

「それと、以前要望されていた物ですが、、、中古で入手出来そうなのですが、どうされますか?」


ノリヒト

「えっ!本当ですが!!是非お願いします。」


ドラちゃん

「かしこまりました。けれど、物が物だけに、、、お値段が、、、」


ノリヒト

「大体どれくらいですか?」


ドラちゃん

「大体3000万ドルです。」


ノリヒト

(ざっくり40億かぁ〜でも、もう手に入らないかもしれないし!!)


ノリヒト

「兵装込みで1億ドル払います。その代わり2台用意して下さい。」


ドラちゃん

「、、、かしこまりました。ただし中古品の整備済み品です。当然不足なパーツも正規品ではありませんがよろしいですか?」


ノリヒト

「使えるんですよね?」


ドラちゃん

「当然ハリボテは売りませんよ!!」


ノリヒト

「よろしくお願いします!兵装は調べてから後で連絡します。」


ドラちゃん

「かしこまりました。ありがとうございます。

ちなみに今回のお代は1億ドルに込みとさせて頂きます。」


ノリヒト

「それはありがたい!」


そう言って握手をした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ