城下町散策
さて、そんなこんなでプラプラ歩き、途中で無駄に獣人族に話しかけて、道を聞いて冒険ギルドに向かう。
道中に怪しい商店があったので中に入り、持っているコショウの相場を聞いてみる。
店員
「いらっしゃいませ!!何かお求めですか?」
ノリヒト
「ちょっと相場を知りたくてね!これなんだけど、、、」
100均です売っているテーブルコショウをそのまま出す。
店員
「おお!!これは、、、すごいガラス細工ですね〜中身はコショウですか?」
ノリヒト
(反応はそっち!!まぁ〜当然か?文化水準は、中世っぽいもんね!!)
店員はマジマジと器を見て、書いてある日本語を確認している、、、読めるの?
店員
「器と文字は異国のものですね、、、
そうですね〜金貨1枚でどうでしょう?」
ノリヒト
「そうか、、、それは残念だ、、、別の町ではもっといい条件だっだのだが、、、まぁ〜在庫もたんまりあるからそっちで売るよ!!ありがとう!!」
店員
「あの〜まだ在庫あるのですか?」
ノリヒト
「そうだね、貴重なものだから今は3つしか持ち歩いてないけど、、、」
店員
「それなら特別サービスで1個金貨3枚で、
その代わり3個同時でお売りください!!」
ノリヒト
「まぁ〜悪く無いな!!そうだな3個で金貨10枚それなら即決で良いよ!!」
店員
「ありがとうございます!!それでお願いします!!それと在庫があるとのことなので是非またお取引をよろしくお願いします!!」
残りのコショウを出して、念の為ラベルを剥がして金貨10枚と交換した。
ノリヒト
(ふふ!全然金貨の価値とコショウの値段がわからん!!儲かった?損した?まぁ〜どうせ330円だから良いか!!こう見えて実は富豪だしね!!330円なんか全然もったいなくないもん〜!!)
冒険者ギルドっぽい扉の前で、ピンと耳の立った獣人族の女の子がオロオロしている、、、
ノリヒト
「お嬢ちゃんどうしたの?何かお困り?」
獣人(犬族?)
「、、、いえ、お構いなく、、、」
そう言って行ってしまった、、、?
気を取り直して冒険ギルドの中に入る。
冒険ギルドの館は2階建になっており、1階のは中央奥に受付カウンター、右側に掲示板と階段、左側には酒場!!そしてガラの悪い冒険者達?
ノリヒト
「おお!!異世界!!冒険譚!!ベルキュ〜ン!!」
受付嬢
「こんにちわ!今日はどんなご用ですか?」
ノリヒト
「これを警備兵の詰所でもらったのですが、、、」
そう言って紙を渡す、受付嬢は可愛い娘ってわけでもなく、ごく普通の人だった、、、まぁ〜すっぴんはこんなものか?そう考えるとエルフはすごいな!!さっきの獣人族の女の子も可愛かったな!でも!うちの嫁にはかなわんよ!!
受付嬢
「確認しますね!ギルドカードはございますか?」
ノリヒト
「ありません!!」
受付嬢
「そうですか、銅貨5枚でお作りしますか?」
ノリヒト
「いりません!!」
受付嬢
「かしこまりました、しばらくお待ちください」
そう言って受付嬢はバックヤード入って行った。しばし待つと戻って来て、
受付嬢
「確認が取れました。賞金の銀貨5枚です。
どうぞ納めください他にご用はございますか?」
ノリヒトは銀貨5枚を受け取りながら
ノリヒト
「そうですね〜そこの酒場で飯を食べるとすると大体相場はいくらですか?」
受付嬢
「そうですね〜上の宿の宿泊代込みで銀貨3枚もあれはお腹いっぱいになりますよ!!良ければご宿泊もご検討ください!!受付はこちらになります。」
ノリヒト
「そうですか、宿泊お願いします。」
受付嬢
「ありがとうございます!宿泊代金は一泊銀貨1.5枚、つまり、銀貨1枚と銅貨5枚です。
お食事は朝夕の二食で、海と山と空のランクに分かれており、海が追加で銅貨5枚、山が銀貨1枚、空が銀貨1.5枚です。どうされますか?」
ノリヒト
「そうですね、、、では空でお願いします。」
受付嬢
「ありがとうございます!お代は銀貨3枚です。」
もらったばっかりの銀貨を出さずに、金貨1枚を出す。
受付嬢
「金貨1枚をお預かりしました。お返しは銀貨7枚となります。」
そう言って受付嬢は銀貨を7枚を差し出す。
それを受け取ると、
受付嬢
「それではこちらが部屋の鍵です、部屋番号は6番です。夕食と朝食は鐘6つから10つまでに隣の酒場でご提供させて頂いております。
その鍵をお見せ頂ければ、お食事が取れるようになっております。それとこちらで沐浴用のお湯をご準備しておりますので、いつでもお気軽にお取りに来てください、ただし2杯目以降は有料となります。以上でご説明は終了致します、ありがとうございました。」
ノリヒト
「丁寧な説明ありがとう!それじゃ!!」
そう言って2階の階段を上がって部屋を探す。
ノリヒト
「鍵に書いてあるマークと同じだな、、、多分これだな!」
鍵に書いてあるマークと同じマークの部屋のドアを開ける、、、日本の一般的なビジネスホテル並みの広さで、当然部屋にトイレも風呂も無い、、、あるのは小さな窓とベットに机にイス、机の上にろうそくとマッチポイのが置いてある。部屋の中を確認後一度部屋から出る。
部屋の向かいにも部屋があり、階段を登って6つ目の扉が俺の部屋になっている。階段に向かって歩きながら、各部屋のマークを見る。
よし、覚えた!!俺の部屋の並びのマークは1から6までとなるので、おそらく1から6までの数字を覚えることが出来た、階段を降りて冒険ギルド館を出る。
プラプラと街並みを見ながら散策していると、謎の肉を焼いている屋台を見かけた。
屋台のおっさん
「そこのにーさん!一本どうだい美味いぞ!!」
確かに肉の焼ける美味そうな匂いがする。
看板を見るがうん!やっぱり読めない!!
ノリヒト
「それじゃ〜お願い!!」
屋台のおっさん
「まいど!一本銅貨2枚だよ!!」
ノリヒトは銀貨1枚を渡す。
屋台のおっさん
「それじゃ〜これと、お返しが銅貨7枚ね!」
ノリヒト
「おっさん悪い冗談か?」
屋台のおっさん
「あ、、、悪い悪い間違えた!はい8枚ね!」
串焼きと銅貨8枚を受け取り、串焼きをパクリモグモグ!!
ノリヒト
「牛に近いな〜おっさんこれなんの肉?」
屋台のおっさん
「それはツノギュウの肉だよ!魔物の中でも美味いと言われるやつだな!!」
ノリヒト
「へぇ〜魔物の肉ね〜」
そう言いながらシルの話を思い出していた。
回想
シル
「もう〜野菜と魚やだ〜お肉食べたい!!」
シルはいつものように牢屋の格子を背にして、飴玉を舐めながらおしゃべりをする。
ノリヒト
(こらこらお嬢さん?そんな風に座っているとおじさんが悪い人なら、とっくに人質として捕まってますよ!!)
ノリヒト
「シルちゃんは何が好きなの!!」
シルは飴玉を口でコロコロしながら、
シル
「おにきゅ〜!!魔物お肉全般好き!!あ〜もうしばらく食べてないなぁ〜コロコロ」
ノリヒト
(、、、、おいおい、お年頃のお嬢さんが、、、ヨダレ!ヨダレ!)
ノリヒト
(ふふ!確かに美味いな!シルちゃんが食べたら喜ぶんだろうな〜!!元気してるかなぁ〜まだ別れて二日だけど、お菓子まだあるかなぁ〜?)
そう思いながらプラプラ歩く。武器と防具のマークのお店があり入ってみる。
ノリヒト
「なるほど、、、これが伝説のドラゴンキラーか、、、おっ!この槍はグングニルかなぁ?
よし!女神様から貰ったこの鑑定スキルで、、、使えん!!そもそも女神に会ってない!!いるのか?女神?知らんけど、、、」
そう言いながら安っぽい剣と槍を手に取る。
防具の方を見るとこれまた安っぽい防具で、
こんなので剣の攻撃受けて大丈夫?後、すげー重たい、、、そんなのばっかりだった。
店を出るとほぼ同時に鐘が6回鳴った。ノリヒトはイクウォッチをセットした後、あることを思い出す。
ノリヒト
「あっ、、、防具の用意しないと!!」
そう言いながら自分の服を見る、、、今着ているのは一応某国の戦闘服だが、、、
ノリヒト
「やっぱり剣撃とかは怖いもんな〜そうだドラちゃんとこなら、、、よし!行ってみるか」
ノリヒトは急いで宿に帰った。
宿屋に着いてすぐに酒場で飯を注文する。
空ランクはコース料理の様で、ドリンクは飲み放題とのこと
ノリヒト
「うん!素朴な感じだけど美味いな!このお酒も独特の風味があるものの、これまた美味い!」
料理に舌鼓した後、受付でお湯とタオルをもらう。
ノリヒト
「使い終わったお湯はどうすれば?後、チェックアウトは?」
受付嬢
「お部屋の隅に置いといて下さい。
あと、チェックアウトは鐘10つまでです。」
ノリヒト
「わかったありがとう!!それじゃ〜おやすみ」
そう言って部屋に行く。
部屋に着くなりお湯を机に置いて、座標確認してイクウォッチを起動する。
ノリヒト
「研究室にぽちっとな!!」
こうしてノリヒトは研究室に帰った。