準備完了!!
あれから一か月半が過ぎた、、、。
ファスト王国は隣接のレフ獣王国の混乱の最中でも、当初の予定通り先鋒隊およそ3000の兵を、4月末には哀れみの地に出陣させ、遅れる事本隊も5月中旬には約3万の兵で出陣させた。
ティアちゃんもレフ獣王国の国境付近に兵を率いて警備についてくれたけど、特に大きないざこざも無く、レフ獣王国は前王の弟が代王として一時統治をしている。
流石に一部のレフ獣王国貴族や、領主が納得しない状態だったので、俺が直々に代王を選出する形とした。
俺に逆らうと滅ぶもんね!!
それを見ていた各国も、予定通り続々と哀れみの地に出陣させ、先鋒隊はおよそ9万5千兵程に膨れ上がり、哀れみの地の手前100キロで本隊到着の待機をしている。
各国が平均で約2万程の兵を派遣をしてくれたおかげで、
11国の連合軍の総兵力は当初の見積りの25万には及ばなかったが、約24万近い兵を集めることが出来たので、ハリボテの軍にしては上々ってところだろう!!
まぁ〜彼らが今回の大戦で直接戦うことはないからね!!
今回の軍事作戦は魔王を暗殺、、、この一点に限る。
基本的に戦とは、総兵力の約3分の1を失うと、軍は崩壊すると言われている。
しかも現代の戦争と異なり古戦においては、総大将の死亡=敗戦となる。
有名な例として織田信長が今川義元を打ち破った桶狭間の戦いなんてのが分かりやすい例だ!!
そして今回は特別に、近代兵器のベストセラーF16ファイティグファルコンを用意しました!!拍手!!
なぜF16なのか、理由は至って簡単だ!!累計生産数が世界で4000機を越えたベストセラー機なので入手し易い!!そして安い!!兵装も豊富と!!
本当はAGM-65マーベリック六発を、対戦車なんかに撃って遊ぼうと思って買ったんだけど、、、
(砂漠で戦車の模型ね!!)
今回の作戦には不向きなので、Mk82通常爆弾12発を魔王ちゃんの頭に目掛けて空爆ですわ!!こわ〜!!
まぁ〜流石にF16は2台用意したから失敗はないでしょ?
最悪はアパッチもあるけど、、、たぶんいらんだろ!!
そして今回の総大将に俺はショウを選んだ!!
なになに?なんでお前がやらない?
バカもん〜!!俺はテンジンだぞ!!つまり天の人なのよ!!そんな俺が国家間の争いに軍を率いてみろ!!
せっかくの俺のカリスマが!!
今回の決戦はあくまでも盟主はファスト王国で、ファスト王国は俺様の庇護にあるとすることにより、俺とファスト王国の威厳が増す。
つまり俺って存在が、国よりも上って事なよ!!
まぁ〜現に結果からすると、すでに二つ政権を滅ぼしてるからね!!
ノリヒト
「なんだろう、、、初めて見たはずなのになんか懐かしい、、、」
俺は一足先にヘリで決戦の大地を視察に来ている。
今より160年前にこの地、哀れみの地にて後に、エルフ大戦と呼ばれる連合軍と魔王軍の一大決戦が行われた。
この大戦に敗れ、王を失ったミネフト聖王国は、程なくして古都エルミネフトの陥落と共に、事実上の滅亡とされている。
ノリヒト
「この地で負けた敗戦の王は、後に国を滅亡させてしまったことにどんな気持ちだったのかなぁ、、、
確かシルちゃんのおやっさんなんだよなぁ、、、」
なんでだろ、、、普段こんなので感情移入なんかしないのに、、、なんとも言えない悔しさと後悔が込み上げてきた。
ノリヒト
「安心しろ!!今度はちゃんと守ってやるから!!」
あれ?なんでいま言い間違えた、、、
まぁ〜そんなことより、、、一度先鋒隊の野営地まで戻ろう!!
先鋒隊の野営地に戻り先鋒隊大隊長のフクに会う。
フク
「これはテンジン様!!」
フクのテントに入ると、ちょうど各国の諸侯と軍議中だった。フクと各国の諸侯が一斉に立ち上がり礼をする。
ノリヒト
「そのままで良い!!それで敵の状況は?」
フクが素早く側近に合図をすると、、、
フクの側近
「ハッ!!敵の先鋒隊約15万はここより北150キロにて野営をしている様子です。
おそらく我々と同様に本隊を待っているかと、、、」
まぁ、、、決戦だからそうなるか、、、
ノリヒト
「伏兵は?」
俺の質問に鼻で笑う諸侯が一人、、、
フクの側近
「ハッ!!この哀れみの大地は不毛の荒野でございます。
伏兵を置くことは難しかと、、、」
まぁ、、、そんなこと知っているが一応ね!!
俺はさっき鼻で笑った諸侯の前に、、、そして警棒スタンガンを手に持ち、、、
ノリヒト
「貴様、、、俺を鼻で笑ったな、、、」
そうって彼の胸に警棒を当ててビリビリ!!
当然気絶する、、、
それを見た周辺の諸侯があらためて俺に礼をする。
うんうん!!このバカ獣人みたいになりたくなかったら注意するんだよ!!
ノリヒト
「最後に本隊の到着予定は?」
俺は各国の諸侯を睨みつけながら尋ねる、、、。
フクの側近
「ハッ!!おそらく6月下旬には、、、」
まぁ〜ぶっちゃけ本隊を率いるショウちゃんに昨日会って聞いてるんだけどねぇ〜
本来なら60日程度かかる予定だったのだが、思いのほかの街道の国々の支援と、先鋒隊の街道整備などの活躍により、この様子だと45日程でここに到着するだろ。
ノリヒト
「なるほど、、、では本隊到着後、十分の休息を得て、7月頭には決戦の地に到着の予定とする!!
では、おのおの、抜かりなく!!」
いや〜このセリフ言いたかったんだよねぇ〜!!
本隊の到着まで1週間はある。
ファスト王国国境沿いの飛行場も整備が完了したから、そろそろ憧れのF16ちゃんの!!受領しに行きますか!!
一度研究室には戻って休息をとり、異世界経由のワープで
中東の別荘に!!時間を見計らってターイウに連絡!!
いつもの場所で合流してドラとゃんの元に、、、
ドラちゃん
「頼まれた物は、例の武装でシートを掛けて大型トラックに乗せてあります。」
うん!!どんなにシートで隠してもフォルムでバレバレだね、、、しかもトラック2台!!大丈夫かなぁ〜
とりあえずトラックをターイウと一台ずつ運転して
帰ることに!!
ノリヒト
「ありがとう!!ドラちゃん!!あっ!そのランクルGRあげるね!!バイバイ!!」
やっぱり中東はランクル喜ばれるんだね!!ドラちゃんニコニコだよ!!
ターイウといつもの場所には到着すると、、、
ノリヒト
「ターイウありがとう!!ここでいいよ!!後は自分でやっておくよ!!これいつもの報酬!!今日は少しいろつけといたよ!!」
いつものアタッシュケースを二つ渡す。
ターイウ
「マジか!!ありがとう!!また何かあったら遠慮なく連絡してくれ!!」
そう言って相変わらずのオンボロゲレンデに乗って帰って行った、、、。
200万ドル渡したんだからそろそろ新しいの買い換えろよ〜!!
さて!!ここからはトラックに乗ったままイクウォッチで!!ポチッとな!!
飛行場に到着!!続けて再度中東に戻り、またまたトラックに乗ってポチッとな!!
よし!!これで無事に異世界にF16を持って来れた!!
後は、明日セイルが手伝いに来てくれるから!!それまで研究室でおやすみ〜!!
次の日
セイルが来る前に事前に買っておいた50トンレッカーを配置!!おおっ!!到着したな!!
ノリヒト
「こんにちわ!!セイル!!」
セイルは同じ獣人族を4人連れている、、、
セイル
「こんにちわ旦那!!これが例の翼の召喚獣ですか?」
異世界人からしたら異形の形の戦闘機なんて、普通ビビるのに、セイルは本当にすごい子だよなぁ〜
ほら〜セイルの後ろ4人は怯えてるぞ!!
ソヨヒト
「ああ、、、これが翼の召喚獣の鋼鉄の翼だ!!
今出せる俺の召喚魔法で一番強い!!」
うそです!!これただの機械です!!
でも、俺みたいにちゃんと免許無いとダメだよ!!
ちなみになんの免許持ってるかは4話を読み直してね!!
この1ヶ月半の中で暇な時間を作ってダンジョン攻略とセイムに玉掛けを教え込んでいました!!(人力滑車)
そしてそのセイムが弟子を取り(みんなセイムの兄弟)、セイムの後ろで怯えてる獣人族に技能伝承をして、今後人力滑車玉掛けを世界に伝受するとかしないとか!!
まぁ〜要するに俺クレーマン、セイム玉掛け指揮者、残りの4人助手で、無事にトラックから戦闘機を下ろしたとさ!!ちゃんちゃん!!
ノリヒト
「はい!!これ報酬の塩と胡椒!!一人四つずつね!!」
毎度のお馴染み100均塩胡椒でみんな大満足!!
、、、あっ!!やっぱり仲介料としてセイムが1人ずつからひとビン没収してる、、、いやはや商人は怖いね〜!!
そんなわけで無事に準備完了!!




