ノリヒト帰るってよ、、、。
ノリヒトの宣戦布告から一週間が過ぎた、この一週間ノリヒトは驚異的なスピードで、城の書庫に籠り、ありとあらゆる書物を読み漁っていた。
ノリヒト
「ふぅ〜大体読んだけど、、、やはり肝心な魔王のことの記録はあまり載ってないな、、、もう少し資料が欲しいとこだが、、、まぁ〜とりあえず寝るか!!」
ノリヒトはイクウォッチを起動させて研究所に帰り寝る、、、どれくらいの寝たのだろう、、、いやまだ夢の中なのか、、、あ、、、またこの夢だ、、、異形のものが焼ける匂い、、、久々に見たなぁ、、、
目を覚ましいつもの様に向こうの世界に、、、いや今日は家に帰ろう、、、なぜだろう?無性にサチの顔が見たくなった、、、。
ノリヒトは時計を見る、、、夜明け前の4時と言ったところか、、、今から準備して5時に出れば家には8時ごろ着くだろう、、、ノリヒトは風呂に入り朝食を取って身支度を整えて、地下の駐車場匂い向かう。
ノリヒト
「さてさて今日は嫁ちゃんとデートだから変な車だと怒るから、、、よし!!ウラカンスパイダーにする?
でもオープンはダメって、、、いや!!負けるな俺!!
」
麓に降りて高速を走ることしばし、、、SAでトイレ休憩&お土産お土産!!
途中渋滞にも引っ掛かりながらも、無事にマンションの地下駐車場に停車!!
ノリヒト
「ご乗車ありがとうございました!!次は家、家でございます〜!!」
マンションから歩くこと約15分やっと着いたぞ!!我が家!!約3週間振りですな!!
とりあえずピンポン♪!!
サチ
「はぁ〜い!!」
ノリヒト
「あっどうも!!お宅の旦那です!!」
サチ
「あっ!!すいませんうちは間に合ってます!!」
ブチ、、、シーン、、、えっ?
ノリヒトは状況が掴めないでいると、突然玄関のドアが開き、、、サチが出てきて抱きつかれる、、、。
サチ
「お帰りなさいノリヒトさん!!」
ノリヒトはサチを抱きしめ
ノリヒト
「ただいまさっちゃん!!」
しばしの夫婦団欒の後、
ノリヒト
「さて!せっかくだからお昼はランチデートに行こう!!」
サチは嬉しそうに
サチ
「あら!嬉しいわ!!どこに連れて行ってくれるの?」
ノリヒトは得意げに、、、
ノリヒト
「そうだね〜今日は車があるから、、、」
ノリヒトがクルマと言うと、、、
サチ
「えっ!!クルマ、、、ノリヒトさん!!今日は電車で移動しましょ!!」
突然のサチの提案に、、、
ノリヒト
「えっ!せっかくドライブデートを考えていたのに、、、」
ノリヒトの残念そうな言葉にサチは、
サチ
「おとーさん?車ってスポーツカーでしょ?しかも屋根の開くやつだよね〜!!」
サチは険しい顔でノリヒトに質問をする、、、
ノリヒト
「うん、、、そうだけど、、、」
サチ
「わたしいやよ!!絶対に乗らないから!!おとーさん前にも言ったわよね!!狭いしうるさいし、何よりも日焼けするし髪が風で乱れるから嫌って!!」
ノリヒトしょんぼりしながら、、、
ノリヒト
「わかったよ、、、かーさんタクシー呼ぶよ、、、」
サチは険しい顔から笑顔になり、
サチ
「ありがとうノリヒトさん!!大好きよ!!」
その言葉にノリヒトは
ノリヒト
「さっちゃん、、、!!」
こうしてまたまたしばしの夫婦団欒!!
ノリヒト
「すっかりお昼過ぎちゃだけど、、、」
サチ
「そうね〜近所のラーメン屋さんでも行く?」
二人は顔を見合いながら笑う
遅めの昼食を済ませて夕方になる頃に、、、
サチ
「ノリヒトさん今日は泊まっていかないの?まだソヨヒトにも会ってないのに、、、」
サチがすごい悲しい顔で訪ねてくる、、、
ノリヒト
「ごめんねさっちゃん、、、まだ研究途中なんだ、、、来月の頭には帰ってくるよ!!」
来月の頭には息子の誕生日もある、、、。
そう言って家を後にして研究室に戻った。
(結局、ドライブが疲れたので、帰りは異世界経由のワープを使用しました!!)
時刻は18時過ぎ、、、一度ショウの元に顔を出す、、、。
イクウォッチで書庫に着いてからショウの寝室を訪ねる。
ノリヒト
「やぁ〜代王!!」
ショウはここ最近書物に追われている、、、隣にはティアが居てあれこれと書類に指示を出して、ショウに王印を押させていた、、、。
ショウ
「これはこれはテンジン様、、、ティア悪いが外してくれ」
ティアは俺とショウに一礼をして退席する、、、ちなみにこの世界の礼とは、男が左手で右胸を、おんなが右手でも左胸に手を胸に当てるのが作法となっている。
ティアがいなくなるとショウは机にうつ伏せになり、、、
ショウ
「はぁ〜マジ疲れた〜俺って元々武官なんだよ〜」
ショウの言葉は文官じゃないから政務はやりたくないと、間接的に言っているのだろう、、、。
ノリヒト
「はは、、、大変だね一国の王は!!」
まあ〜俺には関係ないから軽い感じて応援と!!
ショウ
「クソ!!誰のせいだよー!!」
なぜ俺の睨みながらそんな事を言う、、、。
ノリヒト
「それで?進捗状況は?」
俺は魔王との決戦にあたってこの国の兵力と兵站の確認を急がしている。
また、それと同時に隣国に不可侵条約を結ぶ計画を立ている。
ショウ
「でも、なんでこんなに素早く整えようとしてるんだ、、、」
ノリヒトはショウが承認している書類に目を通しながら、、、
ノリヒト
「この戦、時間との勝負なんだ、、、正直、兵の質は張りぼてで充分なんだが数が欲しい、、、その為にこの国から限界まで兵を連れていく、連れていくのはここから約1500キロ離れた地だ、単純に片道60日かかる。そうなれば5月にはこの地を出る予定になるだろう?。」
しばしショウがポカンとして、、、
ショウ
「おいおいちょっと待ってくれ!!兵一万引き連れて他国に通り抜けるのか?そんなの他国が見過ごす訳ないだろ!!」
ノリヒト
「いや、、、当然通り抜ける国々の兵士も連れていくよ!!」
ショウ
「えっ?今なんて?」
ノリヒト
「だから連れていくんだよ!!いいか?俺は宣戦布告の際に全国に従えと伝えている、、、拒否すれば、、、ね!!」
ショウが唖然としてる、、、その時、扉が叩かれてティアの声が、、、。
ティア
「テンジン様!!代王様!!魔王からの通信です。」
ショウは素早く鏡を用意しながら
ショウ
「ティアよ入れ!!」
ショウのその言葉にティアは失礼と言いながらドア開ける。
ショウが準備した鏡にティアは命令されることなく術式遠展開する、、、。
鏡には薄暗い禍々しい部屋の玉座に座る、禍々しい鎧兜に身を包んだ者が写り、、、
魔王
「我の名はファフニール、、、フフ!!愚かな人族の者よ、、、いいぞ!!実に楽しい、、、ソナタの願い聞き届けてやろう、、、。
こんなに楽しいのはいつぶりだろか、、、ああ、、、かつて愚かなエルフの王以来だ、あの愚かな王は傲慢にも我に牙を向けエルフ王国と共に滅んだ、、、
さて、、、テンジンと言ったかなぁ?ソナタは我をどう楽しませてくれる?」
ノリヒト
「これって今俺の声届くのか?」
俺はティアに尋ねるが、
ティア
「いえ、、、これは全て録音となりますので、、、」
なるほど、、、呼びベルが無いのだから電話じゃないよなぁ〜つまりYooTubeのアンサー動画ってことね!!
魔王
「寛大な我がソナタの望む決戦の場所まで赴いてやろう、、、指定の月日と場所を望むがいい、、、待っておるぞ、威勢のいい小童よ、、、。」
そう言って通信が切れる、、、。
ノリヒト
「この通信はいつ開始された?」
俺の言葉に素早くティアが、、、
ティア
「ハッ!!通信隊が確認したのが鐘6つがなってから半刻との事」
つまり先ほどかぁ、、、ノリヒトはにこやかな顔でティアに
ノリヒト
「ティア!!アンサー動画だ!!」
ティアは困惑した表情で、、、
ティア
「アンサ、、、どうが、、、?」