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7 日の光に憧れて

僕はこの体になってしまってから、自由に外が歩けない。

賞金がかけられているし、実質歩く10000000ゴールドだ。

思えば、研究所に閉じ込められてから、4、5カ月は太陽を見れてない。

今回の研究所への遠征も、箱のようなものの中で運んでもらっていた。

アサルトさんは、こんな狭くて居心地の悪い所ですまんな!と気遣ってくれた。

アサルトさんは、僕のことをよく気にかけてくれる。面倒見が良いということだろうか。そして研究所の支部からの帰り道、僕はチラッと箱から顔を出した。

太陽の光がギラリと輝いていて眩しい。

いつかここをまた自由に歩きたいと心に決めた。


「長旅お疲れ様だったな、ゆっくり休んでくれ!」


革命軍のアジトで待っていてくれた人達が労ってくれた。


「おや、ハルちゃん!無事に帰ってきてくれて何よりだよ〜」


そう言ってくれたのは、ニットさんだった。いつもみんなの食事を作っていてくれて、いかにも食堂のおばちゃんというような感じだ。


「初めての仕事お疲れさん!たくさん食べてくれよ!」

「ありがとうございます!先輩達がサポートしてくれたおかげで無事に帰ってこれました!」

「そう、その通り!俺がこいつをサポートしてやったのさ!」


背後からいつのまにか現れるドルガさん。


「まあ俺のおかげだな!ガッハッハ!」

「あら、初めての活動で『いやだああ!!行きたくない!!』って泣きついて来たのは誰だい?

それに比べて、ハルちゃんは『行ってきます。』ってキリッとした顔で行ってたのよ?」


え、ドルガさんそんな黒歴史が……

ドルガさんは真っ赤な顔で俯いている。


「ここの皆んなは、今の話全員知ってるんだよ」


急に話かけてきたのは今回の遠征の一番隊隊長のノースさんだった。


「新入りのハル君にだけ知らなかったんだけどね、いやー知っちゃったかー衝撃の事実を。」

「あ、あはは…」

「おっとそうだ。君に会いに来たのはこいつを渡そうと思っていたんだ。」


そういうと、機械の目を取り出して、


「こいつは君に渡せって言われたからな、隊長に。」

「あ、ありがとうございます!」

「じゃあ俺はこれで。」


ノースさんと別れ、もらった目と見つけていた足を付けてみる


『身体に変更点を検知しました。変更点を表示します』



    視覚ユニット1100型→1500型

    足(左)1000型→1500型


  機能の拡張内容


    空間把握

    加速         以上



お、おお、なんかまた色々手に入れたな

研究所内で腕を変えた時も色々手に入れたし、開けている所で使ってみよう。

まずは、エネルギーチャージ及び解放。というやつだ。

使い方は……超シンプル!それは、「使いたいなー」と思うだけ!なんたるご都合主義なんだ!

早速使ってみる。すると、手に光のようなものが集まってきて、それが発射された。

通り道は草が燃えている。

あ、これビームだ。

とはいえ、溜めが大きくて、近距離戦は向かなさそうだ。

次に電撃。これはみんなが思う電撃だ。腕に電気が纏えるものだった。

そして空間把握。使ってみると革命軍アジトの構造が一瞬で分かった。構造物の情報が、頭に直接流れてくる感じだ。

そして加速。これは足の裏から蒸気のようなものを発射して、加速するというものだ。これは走り出す時にもスタートダッシュに使えていいな。

とにかく、僕の身体は間違いなく強くなっていってることは間違いない。


「この調子で強くならないと…」


そう呟き、アジトの中に戻ると、フェルが目の前で倒れた。


「大丈夫か?!」

「ふ、ふええ?」


これは完全に酔っ払ってるな。

フェルはお酒にはとてつもないほど弱いのだが、遠征が終わって緊張から解き放たれて、飲んでしまったのだろう。とりあえず椅子に座らせた。


「あ〜ハルさん〜ありがとうございますう〜」

「全然大丈夫だよ。気持ち悪かったらすぐ言って。」


フェルとはここに来てからずっと仲がいいが、やはり異性と会話するのは緊張する。


「今回の遠征、無事で良かったです〜」

「みんなのおかげだよ、フェルたちの後方支援も助かったよ。」

「ありがとうです〜でも、なんか機械人間の実験ハルさんで成功したのに、全然作られてませんでしたね〜作る環境がなかったんでしょおかぁ〜」

「!!」


確かにそれは僕も疑問だった。機械人間が作れるなら、ミラクは作らない訳がないし、国民に実験成功を伝えないのも少し変だ。うーん。


「zzz…」

「あれ、寝てる?」


長旅の疲れが出たのかもしれない。ここはそっとしておこう。

自分のベッドに戻ると、僕も眠くなったので目を閉じた。

そういえば、半分機械でも、睡眠は必要なんだな……

ミラク、そして機械人間になった僕の謎は深まるばかりだ。

この物語を発見、そして読んで頂きありがとうございます!

これからもよろしくお願いします!

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