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5 新たな体、新たな力

これらは今回訪れた研究所にあったものだと言う。


「これらはな!プレゼントだ!」

「プレゼント…??」

「うむ!そうだ!君、足は動くようだが、手は全くと言っていいほど動かないだろう!」


実はそうだったのだ。

リハビリで足はかなり動くようになったが、手は全然動かなかったのだ。


「それ、機械が故障しているのだと思うんだ!だからほら、新品だ!」

「成程…」

「後この赤い玉だが、多分目玉だな!機械の!」


何かと思ったら、目か…客観的に見ると、これが目になってるってかなり気持ち悪いな……そんな風貌の僕に分け隔て無く接してくれているみんなに今一度感謝の気持ちが湧き上がった。


「君の目は別に故障してなさそうだが、今回回収して来た目は研究員が直前まで作っていたものだから、多分最新機種なんだと思うぞ!ま、一回つけてみてくれないか!」


「分かりました」


手や目の外し方は、いつも研究員に外されていたからわかるが、やはり自分の体を外すのはちょっと緊張する。まずは目から変えてみるか。

目の横のネジのようなものを外し、下を向くと、ゴロっと自分の機械の目がころげ出てきた。右の視界が一瞬で無くなるのはかなり恐怖だ。

そして新しい目を元々古い目があった穴に押し込む。ネジで飛び出さないように固定。


『基盤へのセットを確認、過去情報、現在状況の読み込みを開始します。』


お、おお?

なんだこれ!脳内に直接話しかけて来るような…そんな感じだ。


『過去の情報より、今回のアップデートによる更新点を表示します。ご確認ください。』


 更新点


    アナウンス機能の追加

    行動予知機能の追加     以上


うお!今度は目の前に文字が現れたぞ…?

機械目の赤い視界に文字が浮かび上がっているような感じだ


 現在の状態


    視覚ユニット 正常に機能 1100型

    手、及び腕  内部損傷  1000型

    足      正常に機能 1000型

    動力機構   正常に機能 1000型


これはすごい!

おそらく更新点のアナウンス機能っていうのは今起きてるやつだろう。

行動予知は相手の行動を予測できるものなはずだ。

さらにこれで、アサルトさんの腕の機械が壊れているという読みが当たっているのはほぼ確実だろう。

アサルトさんに今起きたことを話すと、それはよかった!あっはっは!と喜んでいた。

続いて腕も取り替えてみる。


『機械の取り替えを確認。更新点を表示します』


   内部損傷→正常に機能


手を動かそうとしてみると、普通に動いた。


「うむ!手も動いたようだな!よかったよかった!」

「あ、ありがとうございます!」

「何、礼は大丈夫だ。というわけで、全身動くようになったし、今度の遠征は君も一緒に来てくれな!」


何か今とんでもないことを宣告された気が……


「あ、え?あの、もう僕戦いに参加するんですか…?」

「何を言う少年!君の力は既にこの軍の皆に引けをとらないレベルだと思うぞ!」

「それに、実戦は経験になるからな!早めに経験しといたほうがいいんだ!」

「は、はい…」

「うむ!いい返事だ!作戦は1月後に実施する!フェル!それまでに少年に戦闘訓練をしてやれ!」

「は、はいっ!」


遠くからフェルの声が聞こえたと思うと、テテテテーと走って近づいてきた。


「手、動くようになってよかったですね!わたしも嬉しいですっ!」

「ありがとう、そう言ってもらえると嬉しいよ!」

「戦闘訓練も、頑張りましょう!」

「引き続き、よろしくね!」


そして僕は、1カ月後に備えて、戦闘訓練を開始した。

この物語を発見、そして読んで頂きありがとうございます!

これからも、よろしくお願いします!

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