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3 陰謀

僕達が基地に到着した後、他の隊員達もゾロゾロと基地へ帰って来た。

みんなアサルトさんみたいなチートスピードで走っている訳ではないことが分かって少し安心した。

隊員達が僕を見るなり、コソコソ話し合う人達もいれば、ショックを受けて倒れ込んでしまう人もおり、対応はそれぞれだった。

いくら体が機械になっていたとはいえ、そんなショックを受けられるとこっちもかなりショックだ。


「みんなの反応は失礼ですまないが許してくれ、君のその体の状況はこうなるのも無理はない状況なんだ」


「というと……?」


「順を追って話そうか」


アサルトさんは話始める


「まず君が囚われていた施設だがな、あれはミラク研究所ボルトラ支部。要するに、ミラク研究所の施設ってことだ。」


なんか自分の全く知らない名前が出てきてポカンとしてしまった。


「ミラク研究所というのはこの国最大の研究所で、様々な研究をしている場所なんだが、表向きは、国や世界の為に様々な研究をする会社のようなものなんだ。」


「じゃあ、、裏向きは一体どんな?」


「裏向きにはな、兵器製造工場なんだ」


「兵器製造工場?」


「そうだ。ミラク研究所は持ち前の技術力を活かして戦闘用機械を作り、それを秘密裏にこの国アルセートへと渡しているんだ。」


「なるほど…でも兵器を売るだけならそんなコソコソしなくてもいいんじゃ……」


「普通はそう思うだろうな、だが少年、問題なのはそのミラク研究所の非人道的さと国の兵器を買収している目的なんだ」

「君のような機械人間が作られた理由はな、40年ほど前、ミラクが自立式機械兵器を作った時、なんらかの手違いで兵器達が暴走し、この国の約三分の一を壊滅させたからなんだ。」


「あの、それとどういう関係が、、?」


「そんな事件があって、国民達は自立式の機械兵器には強い抵抗感を覚えたんだ。

そこでミラクが考えたのが機械人間。これならば機械兵器のように抵抗感はあまり感じないだろう。」


「だが、機械人間の作成はとても難航した。生身の人間と機械を混ぜるのだから難易度は今までの比ではなかったのだろう。」


「なるほど、でもそれが非人道的とは、、?確かに僕は捕えられていた時大変でしたけど……」


「少年。今まで我々は何人の機械人間を見て来たと思う」


返答に困った。第一、初めて僕以外に機械人間がいることを知った。


「今まで我々が見てきた機械人間は、1000は軽く超えている」


「だが生存していたのは君で初めてだ。」


全身の身の毛がよだった。

ということは他の人たちは皆、実験によって死んでしまったということだろう。


「そこが非人道的という訳だ。そして今回、君によってミラクは初めて機械人間の作成に成功した訳だ。これからも人々を攫って機械人間にすると見て間違いないだろう」


「でも、機械人間なんて、本人やその家族達が反対するのでは??」


「この活動は秘密裏に行われているというのは先程言ったな?

さらに機械人間にされている人は有志であると国が報告しているんだ。」


「!!!」


「この国は、ミラクの兵器を使って、世界征服しようとしている」


世界征服?事が大きすぎて、頭の理解が追いつかない。


「ミラクの技術力は世界最強だ。その技術力を使ってこの国は他国を殲滅し、世界征服しようとしている。」


「そしてミラクもそれに協力している。だから、国はミラクの活動を隠蔽し、ミラクは国へ兵器を渡している訳だ。」


「先程みんながショックを受けていたのはミラクが機械人間の作り方を理解し、世界征服へ国がまた一歩前進してショックを受けていたという訳だ。」


「そして我々はそんなミラクとこの国アルセート打倒を試みる革命軍という訳だ」


そんな話を聞くと、僕も革命軍に入れて欲しいと、そう思わずにはいられなかった。



この物語を発見、そして読んで頂きありがとうございます

今後とも宜しくお願いします

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