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17 Second character

そこにはメカメカしい機械がずらっと並び、電子音が鳴っていた。


「ジャジャーン!どう?私の研究室!」

「ど、どうって……凄いと思うよ!」

「え、本当?やった!!嬉し……」


話している途中で、シイナは俯いて黙り込んでしまった。


「あれ?シイナさーん?おーい」


呼びかけても反応がない。


「うおおおおっ!!」

「うわっ!」


急にシイナさんは叫んで手を上にバンザイし、僕はその手が顎に当たって舌を噛んでしまった。


「ぬにゃあー」


シイナさんは腑抜けた声で伸びをしている。


「ハル、やっほー!舌ごめんな、大丈夫だった?」

「え、あ、うん。」


なんかテンション変わった……?


「あ、ごめんごめん、シイナが説明しなかったんだな、俺はシュウって名前、実は俺ら二重人格なんだ。まあ主にはシイナが表に出てきているんだけど、感情が高ぶった時とか俺が出てきちゃうことがあるんだよ。」

「に、二重人格!?」


二重人格だと言ったシュウはシイナと比べて語気に加え、表情もちょっとキリッとした?気がする。


「まあ今回は色々あったからな、アサルトさんの一件もあったしシイナは人とのコミニケーション苦手だから。」

「えっと、シュウさんはシイナさんが表に出てる時何してるんですか?」

「あはは、シュウって呼び捨てていいよ。まあその時は僕は半分寝てる感じ?まあ外で何が起きてるのかはわかるけど。」

「そうなんだ、えっと、シュウ?」

「あはは、さてはハルもコミニケーション苦手か?」

「いや、そういうわけじゃ……」

「あ……やば……眠……」

「シュウさん?」


またピクリとも動かなくなった。


「……」


「うわわわああああ!!」

「うわああああああ!!」

「ええええええ!!」


急にシュウさんが声を上げたからびっくりして声を上げたから、釣られて僕も声を上げてしまい、それにびっくりしてフェルも声を上げてしまった。


「あ、あれ、私、シュウと入れ替わってました?」

「うん。」


なるほど、さっき叫んだのはシイナさんか。


「私のこと話してくれてたようでよかったです。話さないといけないなって思ってましたので」


そういうとシイナは工具のような物を取り出して言った。


「じゃあとりあえずそこに座って。」


言われた通りに椅子に座る。


「色々言わないといけないことはあありますが、まずはあなたを修理します!」


シイナは僕の胸を指差した。ライグウ支部でゴーレムに攻撃を受けた場所は、でこぼこなままだった。


シイナは僕の胸に工具を入れ込む。


「痛覚とかってあるんですか?」

「いや、触られてるのは分かるけど痛覚はないよ。」

「わあ、すごい機構だ。こんな仕組みで動いてるのか……」


そんな話をしながら30分程が経ち……


「かんせーい!」


見ると、僕の体は綺麗に整っていた。


「すごい!!」

「ちょっと立ってみてください!」


僕は椅子から立ち上がると自分の体の変化に気がついた。


「体が軽い!!」

「正解!」

「私も一応科学者の端くれだから、これぐらいはできるんです。」

「すごい!ありがとうシイナさん!」


「さてと。」


シイナさんは机からモニターを取り出して見せてくれた。

そこには機械兵が隊列を成して行進している様子が表示されていた。


「さっきちょこっと言ったけど、ミラク研究所及びアルセート国は同じ大陸の他の5ヵ国の、フコ国、クーバ国、チェス国、ターギー国、そしてここのギル国に宣戦布告したんだ。今モニターに映ってるのは各国に向かっている機械兵の映像。」

「各国はそれぞれ対応を急がれてるんだけど、ここのギル国は5ヵ国の中で一番軍事力に乏しい上に、機械兵の到着予想時刻が一番早いんだ。最悪三日後にここら一帯焦土になっちゃう。」


ミラク研究所の所業に僕は反吐が出そうだった。今までずっと、ミラク研究所は人の命をなんとも思っていない。


「あともうひとつ、大きな問題があるんだよ。」

「それが軍団長。各国に放たれた軍に一人ずつ軍団長がいるんだけどこいつらがかなり厄介で、それぞれ珍しい神具を持ってるんだ。」


「この機械兵と軍団長、これをなんとかしないといけない。って言うのは簡単なんだけど、実際は理不尽な難易度なんだよね……と、いう訳で、今から戦いに向けたお勉強タイムだ。」


きたる戦いの日に備えて僕達は行動を開始した。

この物語を読んで頂きありがとうございます!!

これからもよろしくお願いします

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