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ソーシャルディスタンスまでは要らないから

作者: 穂積 零

せめて、もうちょっと空けてくんないかなあ。

なんでギチギチに詰めたがるんだろう、列。


足元の目印がなくなった店がちらほら出てきた。まあその前から目印関係なく並ぶ人は増えてきたけど。それでも、コロナ前のようにぴったり張り付いてきたり(そしてカゴの中身を品定めしだす)、カートやカゴで人のことを押す迷惑客の減少はありがたかったのだ。

わたしを押しても列が進むペースは変わらんぞー。


これね、高齢者が多いように思われがちなのだけど、年齢性別関係ないの。どいつもこいつも人のことを何だと思ってんだ。

虫の居所が悪いとき(稀によくある)は押し返す。そういうときってだいたい、殴りあいも辞さない意識である。でも向こうはわたしが反撃してこないと思ってやってきてるから、やり返したり言い返したりすると怯むんだよね。

さっきまでの勢いはどうした(煽りにいくスタイル


人は見た目で判断しちゃいけないんだよー。


とある日、スーパーの通路で立ち話を始めた人たちによってカートの人が通りづらくなり、人流の詰まりが発生。それより手前で商品に手を伸ばしながらどうしたものかと立ち止まったその瞬間、気の強そうなオバサンに喧嘩を売られる。

「ちょっと! こんなところで止まらないでくれる!?」

「言いやすそうだからって、こっちに言わないでもらえます?」

おしゃべりに夢中な人たちに端に寄ってもらうのが先だろうよ、まだ当人たちとは距離あるけど。そもそもわたしは端に寄っている。商品を手にとって見てるから。

ぶっちゃけ、人の流れと関係の薄いところで言いがかりをつけられて、怒るなというのが無理というもの。相手はまさかわたしが即答で言い返してくるとは思ってもみなかったのが見てとれる、なんとも面白い顔になる。

瞬発力には自信があります(なんか違う

さらに何かを言ってくるようならこちらも対応しないとなーめんどくさいなーと思いつつ、わたしの意識は手に持った商品に向いたままなので、気がつくと相手がいなくなっていた。ちょっと不完全燃焼。


言いがかりをつけてきた人は、わたしのいたヤマの商品に用事があったわけではない。その先に進みたかったようだが、普段なら通路になってるスペースには他にも人がいた。で、言い返してきそうに(見え)ないわたしに文句を言ったら反撃された。普段からそうやって生きてるんだろうか。

チンピラにすらなり損ねた感じで、恥ずかしいと思うよ。


「すみませーん、通りまーす」とか「もうちょっと端に寄ってもらっていいですかー?」くらいやわらかく言えんのかね。なんで最初からそんな喧嘩腰なん?


順番待ち列で人を押すのも、無駄に喧嘩を売りにくるのも、本質は同じ。

手近な他人で鬱憤を晴らそうとしないでいただきたい。殴ったら殴り返されるのは当たり前なんだよ。力の差は諦めてね、相手を侮った自分が悪いのだから。

自分の機嫌くらい自分で取らんかい。


以前は気を遣ってこのテの反応は居住地ではしないようにしていたから、義母の知り合いが見てたら驚くだろうなあとも思うが。あまりのひどさと頻度に我慢をやめたのであった。

これが地だから仕方ない、本来のわたしは喧嘩っ早いのだ。人が思ってるより沸点が低かったりする。

あまり表に出さないだけ……ふふふふふ(怖


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― 新着の感想 ―
[良い点] 即座に言い返せる頭の回転の速さと、躊躇しない勇気あるところがかっこいいです。 躊躇うと余計に相手は付け上がるので、出鼻をくじくところがとてもよいと思います。 [一言] レジに立っている店員…
[一言]  コロナじたいは忌まわしくても、ソーシャルディスタンスや、マスク文化など、継続して欲しいものもありますね。  ライヴで、いっしょに歌うなとかは、困ったものですけど(苦笑)
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