売名勇者現代日本編Part6
特定班メルフォンや警察により、
居場所が特定された薫達、未成年を働かせている
裏の施設の言うこともあり、ピンチに見舞われる。
薫は、アザミと共に奇食殿の裏口から逃げる…。
メルフォンからは、逃げ切れた。
しかし、警察に、有名特定厨…ただ事ではない…
いや、そんなことは、わかっている。
「ハァハァ」
「もうすぐよ!」
しばらく走ると、紫穂達がいた。
「おーいみんな無事か?」
しかし全員悲しそうな顔をしている、そして、ましろがいない。
「おい!ましろは…」
紫穂は泣き崩れ落ちる。
「ましろは、私たちを助けるために、警察の方へ自主したの!」
話によれば、この階段を登っていけば裏出入り口に出られるのだが、警察に完全包囲されてしまい、ましろが身代わりとして、
警察に向かって行った。
まだ未成年のましろは、児童相談所へ、送られるだろう。
当然夜中に未成年を連れまわし、危ない目に遭わせていた
薫達もただでは、すまないだろう。
「とにかくこのままじゃまずい、今メルフォンや黒川店主の件まあって、警察の警備も薄いだろう。」
「なに?これ以上私たちに危険な目にあえと、あんたはそう言いたいの?」紫穂は、薫の顔をじーっと睨んでる。
「おいやめろ!今喧嘩してる場合じゃないだろ?」
楽は、薫と紫穂を殴る。
「あんた!女子殴るってなんのつもりよ!」
アザミは、楽な胸ぐらを掴む。
「うるせえな!いちいち横やり入れてくんなよ!オレらの問題だ!」
「お前らやめろよ!…喧嘩してたらチャンスがなくなるぞ!…」
あつしは、焦りながら説得するが楽とアザミは睨み合わせたままだ。
「ごめんなさい、私が間違っていた…私が先に行く…
ましろは、私が守らないと…いいえ、今度は私があなた達を守る番よ!」
紫穂は、何か思い残すかのように、地上を目指す。
タイミングが良く、入り口の方には、警察は見えない。
あつしから受け取ったおもちゃのトランシーバーで状況を伝える。
「大丈夫みたいだけど大きな声を出さないで…」
しかし表に出るとたくさんの警察が、紫穂を見つけた。
まずいと思った瞬間には、警察に捕まっていた。
「君金子紫穂さんだね所まで同行を頼む!」
「さっきの子の妹を捕まえた、ばかりなのにな…」
影から紫穂が連れて行かれるのを見守ることしかできない。
「助けられないのか?…あつし?武器あるか?」
「おい!まさかじゃねえけど警察に喧嘩あるんじゃないだろうな?」
薫は黙り込み震える。
「売ろう!どうせ俺ら全員捕まっておわりだろ?」
「はぁ!ふざけるなよ!」
「俺は、決めたよ!最後に仲間を助けるために○にに行こう!
神なるべくとった行動ということで、構成に、そのライブを残そう!」
「お、おれは、抜けるぞ!」
あつしはびくびくとしながら逃げようとした。
今なら警察はいない、
「オレも付き合うぜ」
楽は、なんともいえない表情で薫の提案に乗った。
「正気かよ!」あつしは、さらに動揺。
こいつらは何を考えているのか?
「別にオレも人生諦めてるんだよな…本当に好きなこともできないし、何より規制が厳しいし、理不尽極まりねえんだよ!
お前の動画でそういう批判に惹かれてオレは、お前のさ仲間になった!だがあつしみたいにビビってる奴を無理やりつれていこうってのは、間違いだぜ?」
「そ、そうだな…紫穂はどうなるんだろう?ましろは?…」
「まあ、間違いなく、施設送りだろうな…オレは間違いなく捕まったら実刑こいつもあんな店で働いてた以上お縄だろう…」
「捕まるなんてごめんよ!…」
「それを言ったらあつしなんて!あの時リア凸班を殴ってるから
被害届を出されてたら…」
「う…まあ、お、おれが家に帰っても両親は自首させらだろうな…思えば、親不孝な人生だったな…」
まとまりがつかないが、いつまた、警察官がここにやってくるかもわからないし、すでに現在地を提供する輩達もいる
SNSを見ると案の定薫達を探す特定班は多い、
「薫やっぱお前帰れよ家に…」
楽の発言に薫の心臓は止まりかけた。「何言ってるんだよ!」
「悪いな!やっぱお前は、未来ある気がするんだ!家族と仲直りして逃げてくれ」
薫は、断固として拒否する。
「嫌だ!俺はましろと紫穂を取り返す!仲のいい友人をさらうやつはクソしかいない!警察署に行こう!そんでもって紫穂達を取り返してやる!」
「お前!本気で言ってるのか?」
「やめなさいよ!アタシ達だけで何ができるのよ?」
「俺、ずっと友達できなかったんだ!みんなと出会うまで、
ようやくできて喜んでたら、法律違反とか言われて!…あいつらに俺らを引き離す権利なんてない!」
薫は、怯まずにLIVEをセットして、近くの警察署へ向かう。
楽達はため息を吐いて、薫についていく。
歩きながら
「あの子本当にバカなのね!」と
アザミは楽に愚痴る。
楽は、苦笑いしながら、
「ああ、本当に想像以上だよ、LIVEまでやるとか?
こりゃ最後まで付き合ってバチは、当たらねえな…」
「本当に神になりそうだ!や、やっぱおれもいくか!」
3人は、薫に着いていく決意をした。
「法律なんて壊してやる!俺は神!勇者なんだ!」
その頃紫穂は、パトカーで警察署に連れていく最中だった。
「今聞くけど、なんで自力で生活しようなんて思ったの?
18歳未満の子供は、保護者なしでの生活は禁じられているんだ!」
紫穂は、喋ることすらできない。
「ましろちゃんは、素直に報告したのにお姉さんの君は…」
警察はそのままつづける。
「君が生活のために違法なデートクラブに妹を勧めたり、
年齢を偽ってオナクラで働いていたのは知ってるんだ!!」
「自由に生きていきたかった…大切な妹と…両親は病気で他界して…これ以上家族は…」
紫穂は涙を堪えながら訴えるが、警察は、まるで無関心
それは、当たり前なのは知っていたが…。
自分の人生が嘆かわしい。
あの少しでましろを幸せにしてあげられたのに…。
あの時薫に出会い、助けなければ…いやそもそも警察の言い方的に時間の問題だっただろう。
しかしこの刑事どこか、で知っているような…
すごく嫌な記憶が…。
不意に幼少期の頃を思い出してしまう。
10年前の事を。
紫穂は小学2年生の頃いじめに遭っていた。
紫穂は引っ越しが多くて、今回も転入だった。
今まで特別好かれてたわけでも嫌われてたわけでもなかったが
紫穂は、大人しい性格で、人と馴染みにくいタイプだった。
今回のクラスは特に騒がしい。
クラスの男子達は、何やら特撮の合体シーンの真似をしてはしゃいでいた。
その日は、特にうるさくイライラしていたので
「今日も男子達うるさいな…こんなのの何が楽しいのかしら?」
とついつい本音が出てしまった。
するとリーダー格の一人が、怒りを向けてきた。
「こいつ俺らのことバカにしやがったぞ!」
グループのリーダーの男子大地は、
「新たな怪人か!」
「ボコボコにしてやれ!」と紫穂を攻撃するよう友人達に指示。
男子達は紫穂の方はやってきて、
殴りつけてきた。
「痛い!やめて!」
必死に訴えるも、やめてくれない。
「うるせえブス!バカ!カバ!」
「みんな行くぞ!」
リーダーの大地が合図すると
一斉に紫穂にさらなる殴る蹴る罵倒の暴行を仕掛けてきた。
「俺たちをバカにすると!こうなるんだからな!」
集団で紫穂を罵倒し身体的な傷を与えた。
その日から、日に日にいじめの内容は、エスカレートしていった。
「やだ!やめてよ!助けて…」
「うるさい!黙れ!オレの憧れのヒーローをバカにしやがって!」
紫穂は我慢できずに大地の指を噛みついた。
「い、痛い!…うあーーー!!噛まれたー!!」と
大袈裟に泣き出してしまう。
すると周りは、
「よくもやったな!この怪人め!」
勢いよく噛んでしまったため血が出てしまった。
まずいと思い体を丸める。
「何してるの!?」先生が教室に入ってきた。
すると大地は、「先生!紫穂ちゃんが噛んできた!俺たち
遊んでただけなのに!うるさいとか!かっこ悪い!とか、幼稚!とか
暴言言ってきて!」
「そうなんですよ!俺の悪口を言っていきなり蹴ってきたんです!」
すると先生は、眉間に皺を寄せて、
「それは、本当なの?」と紫穂に尋ねる。
しかし紫穂は精神的に参っており、うまく喋れず、しどろもどろに
なってしまう。
「こいつ誤魔化してるよ!」
「ひどい!大地に謝れよ!」
「静かにしなさい!授業始めます!」放課後先生に相談しようとすると、大地達が、先生に嘘の情報を流していた。
「金子さん!あんた岡本くんにそんなこと言ったの?」
「なんのことですか?」
「とぼけてもダメだよ!あの子達の趣味を幼稚だとか、カッコ悪いってバカにしたの?そんなんじゃ嫌われるよ!それに噛み付くなんてとんでもない!」
そこまで思ってもないし、確かに無意識に噛みついてしまったけど、そんなに強く噛んだ自覚はない。
「先生!噛みついたのは事実で悪いと思ってます!
その前に彼らが」
「一つ認めた後うまく言い訳すれば許されると思ってるの?反省しなさい!ちゃんと彼らに謝りなさい!!先生忙しいの!」
全く話を聞いてくれない。
紫穂はついに勇気を持って母親に相談した。
体が弱く、妹の面倒を見るのがやっとな母に心配はかけたくないけどやむを得ない。
ここ数日に起きた事を全て打ち明ける。
母は、信じてくれたが、とても辛そうな表情だった。
心配されたくない…
母は、学校に相談してくれたが…。
全くと言っていいほど効果はない。
次の日、階段を歩いていると、大地と連れの大和と
クラスの女王りさ子に突き倒されそうになった。
紫穂は、逃げようとしたがおさげの後ろ髪を二人に掴まれる。
「りさ子引っこ抜いていい?」
「いいんじゃない?うちもこいつムカついてたしw
なんか見てて腹立つんよね!」
「まあいいや」実際証拠になるとやばいからなのか、度胸がないからなのか?わからないが不幸中の幸い、
引っこ抜かれなかったが後ろ髪を掴まれたまま、
逃げられない紫穂に何回も蹴りを入れた。
そして、紫穂はその場に倒れ込み紫穂の頭の上に大地は乗る。
「どうだ!悪人!ヒーローは、友情と努力があればどんな悪人にも負けないんだぞ!」
周りで見てた大地の友人達は大笑いしていた、
「ダセー!」
「俺らをバカにするからこうなるんだ!」
痛みと悔しさで大声で泣きたかったけど、
もし大声を出したら次どんなことされるか?と思うと
とてもそんなことはできない。
周りには多くの傍観者達がいたが、希薄から同級生らは、
誰も助けてくれない。
高学年は、流石に低学年の喧嘩に介入するわけもなくスルー
「もうやめろ!って!」
この声は1年生の時クラスが一緒だった翔平だった。
今度は、紫穂の手を取り立たせてくれた。
隣のクラスの沙夜だ。
「大丈夫?」
自分にも味方がいるんだと安心したが、
彼らもこの場を収めようとしてくれてるだけで最後まで味方というわけではない、クラスも違うし。
「先生呼んでこようか?」沙夜は、先生を呼びに
行こうとするが紫穂は止める。
「やめて…先生に言っても…」
その後病院へ行き治療をしてもらい診断書をもらってそれを
先生に提出したが、
「彼らがやったという証拠あるの?」と拒否。
ついに警察に行くものの、
「子供の喧嘩だ」として、全く相手にしてもらえない。
「被害届を出したら相手も出してきますよ!…それでもいいんですね…なんにつけても、あなたも相手に怪我を合わせたからと
学校側から言われだんでしょ?」
あれからさらに2度被害届を出すものの、
「またですか?」と言わんばかりの態度で返される。
その上に、
「最初にあなたのお子さんがその子達に暴言を言ったんでしょ?」
とまるでいじめられる方が悪いみたいな言い方をされる。
大地からも被害届が出させており、
紫穂が、大地を罵倒して混んだとの訴えだった。
どうしてなの?…確かについ本音は出たけど
そこまで責められる正当な理由はない!。
その後家族の方に、学校側から
「無闇に大事にしないでくれ」とこちらが悪者かのような言い方をされる。
紫穂は、日に日にやつれていき
ついには部屋からも出れなくなる。
泣き寝入りするしかないのか?
そんな感じで半年が過ぎようとしていた時、あの現場の誰かが、
勇気を出して証言したのだろう。
教育委員会からいじめがあったということで、
調査が開始された。
しかし、時間が経ち過ぎていた、という事で証拠は十分で
調査は、打ち消される。
まるで教育委員会が何者かに、調査を止めさせられたかのように。
納得のいかない母親は、岡本という姓に引っかかって、
大地の家族について調べる。
いじめの主犯の岡本大地の父親は
刑事長で、お金と権力で、いじめがあった事実を
抹消しようとしていたのだ。
教育委員会への賄賂
それがこのパトカーに乗っている刑事だ。
紫穂は、今の街へ引っ越してきて新しい人生を始めるが…。
あの件で両親の仲は、悪くなっていき、離婚…そして
3年前の母親の死…。詳しいことは、わからないが自◯らしい
精神的な病気だったのだろう…。もしかしたら
私のせいなのかもしれない…狂わされた…全てが…。
この男は、紫穂の幼い純粋な心に消えない傷を負わせた。
紫穂は、薫達のグループにLIMEした。
【私はあの刑事に◯された…ごめんなさい】
その頃薫達は、近くの警察署に喧嘩を売るLIVEを行うつもりだった。
「紫穂とましろを傷つけたら俺が許さねえ!」
薫は、柄にもないセリフを呟く。
警察署に着く。
薫は、人気配信者やインフルエンサーの
コメントやリプライに、
【国家権力者に喧嘩売りますLIVE観てください】
とコピペを送る。
「あつし!LIVEセットしてくれ!」
薫の威圧的なオーラにあつしは、逆らえない。
「わ、わかったよ!…ど、どうなっても知らねえぞ!」
LIVEを開くととっさにコメントがたくさんついた。
【マジで!】
【これはやばいw】
【これは◯んだな!】
【逮捕乙】
【早くやれ】
【こんな素敵な仲間欲しい】
薫は、カメラの前に素顔を出した。
「俺は、法律により奪われた仲間を救い出すためこの警察署を
めちゃくちゃにしてやるつもりだ!」怒りにより、震える
薫は、楽とアザミと、遅れて撮影をしているあつしと共に警察署に入る。
「何のようかね?ん?君は…」
薫は、警察官に怒鳴る。
「俺の仲間を返せ!」
「青木薫だな!君に未成年誘拐と家出の届が出される」
「ごめんあそばせ!」
アザミは警察の脛を蹴る、
「楽!」
「やれやれ!まさかこんなのを持つ時が来たとはな…」
楽は、もうどうにでもなれ!という心情で、
警察を撃ち抜く。
「捕まえろ!」
「紫穂とましろを返せ!」
薫は、新たに現れた二人の警察に体当たりする。
「死にたくなければ二人を返せ!」
実際ここにいるかもわからないが、完全に逆上状態で、
理性のかけらもない。
おそらくこれまでの日々で精神的に
おかしくなったのだろう。
ここまで来たら止められない。
「何の騒ぎだ!」
「岡本刑事長!この者らが!」
岡本という刑事と共に紫穂がいた。
「おい!返せ!」
「やめろ!お前を逮捕する」
「うるせえ!楽!」
楽は、薫を取り押さえた、刑事を撃つ。
「あつしは、ライブを続けろ!何人になってる?」
「10万人の閲覧者を超えてる!大事件だぞ!」
薫は、にやけた顔で岡本に殴りかかろうとするが
援軍に足を打たれる
「薫の邪魔はさせないわよ!」
アザミは、素早いジャンプとエルボで、薫を撃った警察官の後頭部を突く。
倒れたところ、岡本の足を掴み転ばせる。
「頭を打ちやがった!」
「紫穂!」
「薫さん!…」紫穂を助けようとした瞬間、薫は、頭を撃たれる。
せっかく会えたのに…
せっかく出会えた仲間なのに…。
ほんとにこの人生で俺にとってやりたいことだったのか?。
いや、俺は、望む!。もし別の世界に生まれ変わり、
大切な仲間達と年齢とか性別だとか立場とか法律とか
関係なしに強く穏やかに生きていきたい。
非常に欲張りだけど、人生色々と我慢してきた…、
ルールを破ることに快感を覚える…。
力が欲しい…。
そんな時、真っ暗な視界が雨上がりの青空になった。
LIVEは、どうなったみんなは…やはり捕まってしまったよな…。
ましろ、最後に会いたかったな…。
紫穂最後に会えて嬉しかった!。
楽、アザミ一緒に戦ってくれてありがとう。
あつし、LIVE撮ってくれてありがとう。
薫は、どこかわからないところを彷徨う、
どんどん体が、軽くなっていく自覚がある…。
そうか自分はもう死んだんだでも悔いはあるのかな?…
青い空をふわふわとひたすら浮遊してると、
綺麗な虹が見える、不思議とそこへと吸い寄せられていく。
ありがとうございました!
またかなり雑な終わり方になりましたが、
次回からは異世界編です!。
2週間に一度程度で更新していきたいです。pixivの方もよろしくお願いします。