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売名勇者現代日本編  作者: 柊木有子
3/6

売名勇者3現代日本編Part3

今回はオリエンテーション編、

オフ会・旅立ち編です。

「ふぁー…」昨日は、遅くまでネットしてたんだよな…。

今日は、オリエンテーション合宿だ、高校入学して間もない頃なのに…。

しかもグループがなにかとようキャグループなんだよな…。

龍一、龍二の兄弟に、優弥に洋介、正直はした事もないしなぁ…。

そう、それは、昨日の夜のことだ。


最近解放されたマイチューブのコミニュティに

スパチャしたことあるか?という質問に

してないと、珍しく普通にコメントしたんだが…

割と有名なくろめろって悪質な荒らしに、

「貧乏人!」と馬鹿にされてキレて

そいつの動画を荒らしたり、そいつにいじめられてる

忍者マンという、ユーザーを守る行為をしたらめちゃくちゃ

コメントで攻撃されて、通知オンがうるさくて眠れなかったのだ。 夜攻撃は、夜の3時くらい前まで続いた、

適当にコメントで言い返したり、

さらに煽る内容を、SNSに書き込んだりなど

ブルーライトを見ていたから、目がどんどん冴えてきてしまう。


朝のアラームは、スマホから好きなアニメの曲を着メロにしてるため、消すわけにはいかない。

貧乏だからやらないというより金を持ってる連中になんでわざわざ自分のお金を支払わらなければならないのか?、 

そんなお金があるなら貧困国などに募金した方がよほどためになるだろう。

挿絵(By みてみん)


もう時期宿舎に着く、宿舎に着いたら、進路についてだ。

正直入学してから荒らしや他のユーザーとの喧嘩友達作りなどで、

ろくに考えてない。


窓の景色を見ていると、宿舎に着いた。

この旅館か…

「忘れ物はないようにな!」


「それじゃ卒業生の山鳥君に挨拶だ!今日は彼の経験談を

発表してもらう!」


山鳥先輩は、理系に進んだというところだけ適当に聞き流した。

夜も2時間からしか眠れず、完全に寝ぼけていた。

先輩の話が終わるとグループで話し合う事になった。


なんでこんなようキャ野郎どもと、話し合わなければならないのか?。


俺は龍一達に耳を傾ける。

「なあ龍二!お前は進路どうするんだ?」

「あーやっぱ都会だな!まだ働きたくねえし色々学びてえもん!」

龍一は、ため息を吐いた。

「それ半分楽しみたいって言ってるようなもんじゃん!

確かに学歴とかは大事だが何かに特化してないと生きていけないぞ!意外とかの地雷を知らん奴が多いんだよ!つまり無理に大学に行かなくてもいいんだよ!何かやりたいことあるのか?専門学校とか?」

「え?いやそのな…まだ理系文系も決めてないしさぁ!」


「んじゃまずそこから考えろ!」面倒見の良くて、

優しい兄貴だよなぁ!同い年にしては…いや同い年だからかる

生き別れた俺の姉とは違うなぁ!。 

優弥と洋介の話も聞いてみた。


「優弥くんは、北海道へ行くんだ?」 

「いや明確には帰るんだよ!仕事の都合で東京に来ただけでな、

帰ったら牧場の手伝いをしたい!洋介は?」


「まあ、そのまま大学行ってサラリーマンかな?

俺は、父さんみたいになりたくてさ!」


なんというか、素朴だな普通というか…。

もっとこう大物に俺はなりたい、

革命家とか?先を考えれば、考えるほど、先が思いやられる。


普通の社会人か?親孝行か?。

俺がやりたいことは、つまらないモラルや法律を壊して、

スカッとしたい、後お金持ちになって起業したい!

自由になりたい。

昔からルールに従うのは、嫌いだし偉そうにされるのも嫌いだったからだ。


そんな捻くれた性格だから腐っていく。

アニメやゲームは好きだとて制作者になると言っても、

そもそもそんな技術覚える事はできないし、会社に勤めるのはごめんだ!。

最悪このままニートか?。


俺は、考えなしに、ペンだけを動かしていた。

気がついたらとんでもない痛い文章になっていた。


「俺はこの世界の神になって!不条理を全て消してやりたい!」

どうせ発表しなければいけないんだ。


俺は、発表する番が来ると、力を込めて、

発表した。


すると静かだった会場は、凄まじい笑い声でいっぱいになった。

「こいつ馬鹿だ!」

「イキリインキャらしいや!」


「でもこいつ割と色々やらかしてるからな!」

「こりゃ将来心配だな!」


「お前ら静かにしろ!五十嵐!お前は後で先生の部屋に来い!」

案の定と言った結果だ…。

俺は部屋で、散々揶揄われた。

やっちまった!と後悔する自分もいれば、やってやったぜ!と

清々しい気分の自分もいた。


俺は、いじられながらもネッ友の楽愚痴を聞いてもらっていた。

ザムの件があってから、かなり仲を深めた。

少し歳は、離れているが、特に気を使いあうこともなく

良い関係だった。

「まあどんまいじゃね?お前の人生だ!お前が後悔しなければ、

何したってオレは、良いと思うぞ!わるい!仕事戻るからまた後で話そう!」

やはり他人事だよな…。

しかし通話とかゲームはしたけど一度会ってみたいなぁ!

夏休みとか紫穂も誘って遊んでみるかな?。


先生も忙しいため、説教会までには、猶予があった。

俺は外の空気でも吸うために散歩へ行くことにした、

遠くに行かなければ、自由に過ごして良いみたいだ、

俺は、近くの自販機で、メロンティーを買って

近くのベンチで座って飲んでいた。


田舎というほどでもないが繁華街に近いところに住んでいる俺からしてみたら、かなり、田舎住宅地という感じだった。

もしここに生まれていたら、別の人生になっていたのかな?

と自分でもよくわからないことを考える。


公園には、学校帰りにキャッチボールを楽しむ

男子中学生達がはしゃいでいる。

中1くらいだろう!基本的にこの時期の中1男子というのは、

身長は小学生並みでやや幼いけど制服を着ているので、

すぐに1年生とわかりやすい。

中学生か、俺なんて、ちょうどアニメやネットにハマり出した時期なんだよな…。

彼らは、俺のことどう思っているのだろう?

恐らく眼中には、ない、石ころのような存在なんだろうな…。


メロンティーを飲み干すと、ベンチの近くのリサイクルボックスへ、入れた、そろそろ戻らないとな…説教か…まあ自業自得だしな。


トボトボ歩いていると、木の影から、カメラを持った男が、

薫を撮影した。

何か察したので、あたりを見渡してみるが…もうすでにいなかった。


長ったらしい説教聞きながらさっきの男の事ばかり考えてしまう。

まるで盗撮されたかのような気味の悪さ。


「聞いているのか?お前!入学してから随分色々やってくれてるじゃないか!」

結局先生は一定の時間が過ぎると黙るのだ、

一人の生徒のために時間を使うわけには行かないし。


俺は、楽に、話を聞いたら何やら楽と紫穂は、

俺に紹介したい人がいるらしいので、一度オフ会をしないからという、内容だった。

正直、まだ覚悟は決まっていないけど紫穂とは、仲もいいし、

紫穂がいるのならオフ会してもいいと思っていた。


特にあの男と何か関係があるのでは?と俺は予想していた。

メッセージ越しでもわかる。

それもそのはず、あるアカウントで、俺の事が拡散されていた、

さっきの公園で、

「売名勇者こと五十嵐薫は、男子中学生をいやらしい目で観ているショタコン(性犯罪者予備軍です!)見つけた方は生死を問わずやっつけてください!」間違いないくろめろだ!

調べた限りやはりただものではなかった悪質ユーザーを

晒すサイトでも大々的に取り上げられている危険な大物だった。


罪のない底辺のマイチューバーを悪質ユーザーに仕立て上げ

引退に追い込んだり事件などを喜ぶ悪質な投稿ハッキングリア凸、

悪質ユーザー界隈では、特定リア凸班のメルフォンに並ぶ

危険人物だ。


この宿泊先に凸してくることはないだろうけど、

つい先日喧嘩した相手がまさか、ここまでやってくるなんて…。


なんというか、荒らしユーザーが子供を嫌らしい目で見たというだけで、すごい言われようだな、そもそも未成年への性犯罪だか

がどうこういうけどそういうのに年齢なんて関係ねえだろ?

俺はネットでは、一応逆張りでロリコンと名乗っているが

ぶっちゃけ3次元には、当たり前だが微塵も興味は、ない、こうやって偏見をもって叩いてくる奴がいるから、反発的に名乗ってるだけなのにな、まさかこうなるとは…。

 

「五十嵐!飯の時間だぞ!カレーだぞ!チキンとポーク選べるぜ!」

龍一は、笑顔で俺に呼びかけてくる。

「兄貴!こんな奴と関わんねえ方が…こいつ神だぜ!俺たち人間とうまくやっていけるわけ!」


「龍二!お前はそういうところ直せよ!どんな奴とでも

友達にとまでは、行かなくていい!でも明るく寄り添うくらいは、いいと思うぜ?まあ相手が嫌がってたら話は別だけど…」


俺は正直嫌だったけど、変な悪質なユーザーよりは、

マシだと思っては、いる。


人間というのは、わがままだな。病気になると健康を求め、

戦争になると平和を求める。

正直、神なんてどうでもいい、正直こいつらと

普通に過ごせてるだけで幸せなんだろうな…。


龍一くん、優しいな…。なんで俺…器用に接するが出来ないんだろう。

自分を責めても変わらないのに…、まずは事実を受け入れるしかない…もし俺がもう少しコミ力があって、ネットでバカやらなければ…こいつらみたいに穏やかに暮らせているんだろう。

もう遅い、SNSを見てみると俺の情報はどんどん拡散されていく。


恐らく明日鬼電が学校に来るんだろうな?2泊3日…。


薫の予感は悪い意味で外れていた、

くろめろはそんな生ぬるいことをする奴ではない。

本当の地獄は、これからだ…。




3日ほど、何事もなく終わった。

黒歴史とちょっとした人との繋がりができた

充実したものだと言うのが個人的な結果論だ。


俺は紫穂と楽ともう一人紹介したい人と会う約束を

していた。

そもそも二人は俺繋がりでしか知り合っていない一体誰のことなのだろうか?。


俺は、その週の土曜日に、約束をして、電車に乗り数駅はなれた、

コスモス野公園という所へ向かった。

紫穂とは家が近いので一緒に行こうと思ったが何故か断られてしまった。

駅から少し歩いて電車にもう一度乗り換えて、また5駅ほど離れたところだ、10年近く前幼少の時代家族でよく行ったけど、

一人で電車で行くのは正直初めてだ10年も前なので

かなり変わっているだろうな?。

確か広場で待ち合わせだった。


約束の場所に着いたのでLIMEで楽達に連絡をした。

全員もう着いているらしい。


俺は、探し回ると紫穂らしき人物がいたので

走って向かった。

「おーい!俺だ!」

「あ、薫さん!」

挿絵(By みてみん)

「紫穂!あんたが楽だな!あと」

紫穂と楽ともう一人まだ中学生くらいの女の子がいた。

「この子は…」

「魔白です紫穂の妹まあ、腹違いで50%しか血は繋がってないんだけど」

紫穂とのつながりはわかったが何故楽と繋がっているのだろうか?

その事を質問すると、

魔白は、楽の友人の恋人だとのこと。

楽の友人は部活のため、今日は来られなかったのだ。

相関図がつながった。


しかしそんなことのために今日緊急で、呼び出されたとは思えない。俺は、今回のオフ会の本当の目的を聞いた。

魔白(ましろ)は、答え始めた。


「あなたは、今とんでもない危険ユーザーに狙われてるのは知ってるよね」


「ああ!」

「くろめろだろ?」

「あいつ、あんたの写真をネットで投稿したの、そこまでは知ってると思うけど…今もあんたの学校に凸しようとか、色々考えてるわけ!もう住所まで知ってるよ!」

「そんな!」


「あたし達が、あんたを守ろうと思ってさ!あたしらの家に

しばらくいなってこと!」

「でも俺家族が…」

「あたし達、二人暮らしなんだよね!だから好きにして平気!

生活費はあんたが出して好きにしてもいいんだよ!」


「もう時間がないの!」

「悪い!質問させてくれ!なんであんた!そんなに詳しいんだ!?」

俺は、くろめろに詳しい魔白が少し気になった。


他の魔白は、チャットでくろめろと知り合っていて

それなりの仲だったらしい。

しかもくろめろの親は、有名な()()()だと聞く。

「すまん!自分の事は自分でやる!貯金はそこそこあるから!

しばらく避難させてほしい!」

「楽!お前も時々来てくれると助かる!」


正直どこまで効果があるのかわからない…。

母親は、何かとすぐ怒るのでここは事が起こるまで内緒にしておこう。友人の家に泊まる程度に、父親は、単身赴任、姉は自立して家にいない。

決断をした、しばらく、紫穂と魔白の家に泊まる事にした、

「楽今日はお前もどうだ?」

「まず二人に聞いてくれ」


「別にいいよ」

「決まりだな少しでも楽しく行こう」


紫穂の家に行くのは、初めてだった。

意外と新しくて綺麗なマンションだった。

417号室に紫穂達の家がある。


親には連絡を入れたが、釈然としない感じだった。

俺は、バイトの求人サイトを眺めながら夜飯まで、くつろいでいた。


しかし、奴らは、俺の家に大量の悪戯をしていた。

「おい!ここに売名勇者はいねえみてえだ!」

「マジかよ!」

「探せ!」

「逃げたのか?」


「薫かしら?なんってものを!」

家のポストには、大量の、アダルトグッズが注文されていた。

通販サイトは、相手の住所に送る事ができ、料金も任意で、

相手側に支払いが行くこともある。


母は、薫に怒りの連絡を送った。

「ちょっとどういうこと?!

帰らないわ、変な悪戯されるわ!あんた何したの!」

思ったよりも早かった。


薫の住所や居場所は瞬く間に広まり

父親の会社や学校の方へ悪戯が行くようになった。


1週間ほど紫穂の家で、隔離していた。

今更家に帰っても親からスマホ取り上げられるだろう。

紫穂と魔白は、学校へ行っていたが

「困ったないつまでいられるのかな?」

今日夜楽が来るらしい。

本格的に今後のことを考えないと…


夕方魔白と紫穂が帰ってきた。

「よう!楽が今日来るみたいだけど…」

「聞いてるよそれよりうちが特定されそう!」

「は?」

紫穂の膝には、転んだ跡があった。


「な、なんで!」

「知らない男がましろに襲おうとしてるところを助けたら、

追いかけてきて!…」


「もうネットで拡散されてるだろう…」

どうやらSNSのアカウントのフォロワー欄から調べられたようだ。

「なんで警察に行かないんだ?直接手を下せば…」


「それはできない…」

この家は二人暮らしで保護者が誕生日が来ていない未成年の

紫穂ということで、この事が警察にばれたら、

児童相談所へと連れてかれてしまう。


「あたしそんなところ行きたくないから!未成年デートクラブとかで稼いで生計を立ててるの!だからこんな贅沢な暮らししてるわけで!でもこの騒動のせいでもう終わりよ!警察は味方してくれない!」


「とにかく大人の力を借りようもうすぐ楽が来るから!」

数時間後、楽が来た。


「すまない!俺のせいで!」


「気にするな!なんかこうやってまたあえて嬉しいよ!」

「そういう事!あんたのせいじゃないよ!どうせ!バレるし!」


「気にしないで…今は、役所の人間やリア凸班がまだ来ていない事だけを喜びましょう!」

決断は、わかってる金子家の家族構成が知られてしまった今、

ここから逃げる事だ…。

「逃げるってどこへ?まさか楽の家!?すぐに特定されちゃうよ!」

「どこか遠くへだよ!その先の事は、その後に考えよう!」

「人通りの少ない時間を狙おう!」


「いや今にしよう、ましろもいるし、薫さんも未成年!

職質されたら厄介よ!」

「俺は甘えすぎてた!自分で蒔いた種なんだ、俺の力だけで」

「俺の力だけで?違うだろ?オレらもいるだろ?一人でカッコつけんな!」



夕方何処かの繁華街の街て゛くろめろの家のヤクザ達が作戦会議をしていた。


「んで、坊ちゃんを馬鹿にしたガキは何処に…家にもいねえし

親戚の家にも単身赴任先の親父さんの所にもいねえ!あとは

一人暮らししてる大学生の姉ちゃんところなんだが…」


「手がかり見つけましたよ!トー横のガキどもと特定班の連中に餌やったら!見つけましたよ!」

タクシーから降りてきた金髪坊主の新米が報告へ来た。


「本当か?詳しく教えろ」

「どうやらあのガキ高校の友人の家に寄生してるようで!…!

学校はひだまり高校というのはご存知だと思います!そこからわりかし近くに住んでて住所は…」


「そうか!じゃあ凸してやるか!!」

「早くしないと特定班と凸班の奴らに先越されますぜ!」


「へへへへ!車出せ!」

車に乗り込む。

「しかし五十嵐薫って奴はどれだけの奴を敵に回せば気が済むんだかな…」

金髪坊主の新人は、暇つぶしがてら、先輩のスキンヘッドの先輩に

尋ねる。

「全くですね!人気配信者の善良な視聴者に喧嘩を売り、同じ荒らしの坊ちゃんにも喧嘩を売り、特定班や正義マンからも袋叩き!

その上に俺たちまで怒らせた!家族や学校にまで迷惑かける!

果たして奴に未来はあるんでしょうかね?」

先輩は、笑いを堪えながら、

「あるわけねえだろ?!あれだけ坊ちゃんをバカにしたんだ!

売り飛ばしてやらねえとな!」車は少し長いトンネルに入る。

深呼吸したあと先輩は続ける

「その上同じ荒らしユーザーだしな!さぞ坊ちゃんも

無念だったろう!」

「しかもそいつは、登録者3桁やっとあった程度の量産型底辺!という悲劇!」

車はトンネルをぬける。

そこは、薫の住所の町だった。

着々と迫っている。

挿絵(By みてみん)


「待ってろよ!親分から坊ちゃんをバカにした奴は

問答無用で売り飛ばしていいってよ!」

スキンヘッドの音の顔は、狂気そのものだった。



暗い夜道、俺と楽とましろと紫穂で歩いていた。

「この林入るの初めて!虫とかいないよね!」

「人気の多い所は、避けたいからな!」

「楽さんは、足弱いからむちゃしないでね!」

「ああ、ありがと!まあ、そんな事言ってられないけどな…」

俺は見てはいけないと思いきやスマホを見る。

「オイオイやめろって」

「わかってるけど…特定班の奴らほんとにしつこいな!

俺や現在地をヤクザに売ってるらしい…」


「は?!GPSをオフにしろ、オレらまでみつかる!」


無差別に俺がMILEコードを交換した奴が

GPSで提供してるからな!

「薫さんそこでも荒らしたりしてなかったっけ?」

「なんかこの人について来て平気かな?あたしも

しつこい奴を晒したりくらいはするけど…」

とましろは何気なく言ったが

今の中学生ってこんなことまでするのか?と

少しゾッとした。

いや少なくとも楽からしてみたら、俺も変わらねえか…。


今信用できるのは、俺のこの3人の仲間だけ…。

俺は、林を出ると、強面の男達と太った輩に絡まれる。

「見つけたぞ!!」


「五十嵐薫!ひだまり高校!」

「くっ!」ヤクザと特定班だ。


「ご苦労さん報酬だ」

「ありがとうございます!」


「どうするんだよ!…5人もいるぞ!」

「相当の大所帯ね…」


「このままじゃ終わらせねえましろ!ライブ配信しろ!」

俺は、ましろにスマホを渡した、

「俺は、こいつから逃げてやる!流石に世間的に、

ヤクザが未成年に手を挙げるところは、まずいだろう!」


「わかったわよ!もう!覚悟決めたよ!」

LIVE視聴数は、5000.6500.7000.と視聴数を増やしていく。


「楽!」


「おうよ!」

火事場の馬鹿力か、運動が嫌いな俺も、こう言う時は、力が出る。

俺は、思い切り、煽るような動きでヤクザ達を翻弄。

そこに楽が石を投げる。 

戦場ゲームで鍛えているからなのか、起動が上手い。

ましろは、うまく隠れながら、カメラを回し、紫穂は、逃げる道を

模索。


住宅地の路地裏から逃げよう。


ヤクザ達は怯んでいる。

俺は、恐怖を足堪え、大声で叫ぶ!

「オイ!チンピラ野郎ども!お前らが一般人に手を上げた事!LIVEで拡散済みだから!」


「ああん?」

その場のリーダー格のスキンヘッドは、少し動揺しながらも

睨むがスマホを取り出した子分が、LIVEを開いた、


「これ俺たちでは…」

「おい!録画してるようだ!!」

挿絵(By みてみん)

「ましろ!ライブを消して!」

紫穂、スキンヘッドに体当たりして転ばせた。

「兄貴!」


「紫穂!やるな!俺だって」

「おい、あっちに人子供の気配が…」

楽は、下っ端の金髪坊主の後頭部に小石を投げる。

「やれやれこれでオレも悪人だな…と言うか…友達とは言え未成年連れ回してるオレが一番まずいんだがな!…」

「探せ!カメラの写りを…あれ?」

「しまった!切られた!」


作戦勝ちだ、ヤクザが一般人ましては未成年に手を上げたとなれば、世間は黙ってはいない。


「未成年に手を挙げるとか最低!」

「暴力はあかん」

「ヤクザだろ?」

「売名勇者の名前のままで草!」

「このおにいちゃんかっこいい今度サインしてもらおう!」

「こんな奴に憧れるなあとガキがこんなもの観んな!」

「出張前の前夜に観るもんじゃねえ」



それを見たヤクザは、キレてきた。

俺は暗闇の影に身を隠し、隙を見て、

足払いをして転ばせて馬乗りになる。


「お前な!偉そうなんだよ!ムカつくな!」

「離れろこのガキ!」

頃合いをみて、うまく逃げた。


「紫穂!逃げ道は…」

「私についてきて!」


「待てガキども!逃がさねえぞ!俺たちは日本最強のヤクザなんだ!てめえらみたいなガキに舐められてたまるか!」

「兄貴警察が来ます!」

「へへへ!覚えてろよ!てめえらも人に手を挙げた時点で犯罪!しかも傷害罪!罪は重いぜ!」


逆上してる間に、逃げられてしまう。

しかし、これでまずいのは奴ら(ヤクザ)だけではない。


LIVEを頻繁に見てる特定班は、未成年家出として、

問題視させたし、薫側もヤクザに怪我を負わせている。


「さよならだな俺の日常…父さん、母さん、姉貴、俺はやるべきことを見つけたよ…」

少し怖かったと同時に、退屈な日常とおさらばできる、事の

喜びもあった。

俺は、神になるよ…。


俺達は、走った。自分で決めた道だ。






ありがとうございました!

原作とは大分違う展開になりましたが最終的には、ネタバレになりますけど、

異世界へ移転することになります。

次回は商標権問題の話です。

5人目の仲間が出てきます。

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