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はやての異世界配信局  作者: はやてch
5/10

『ローンデイル騎士学園』~一階演習場2~

感想を一件頂きました。

モチベは上がって嬉しいのですが更新頻度は据え置きです。


のんびりお待ちいただけると幸い。


ストレージから魔力回復薬の錠剤を一つ取り出し、口に放り込んで噛み砕きながら満面の笑みで叫ぶ。


「よぉし、元気に自己紹介いってみようかぁ!!」


『やりやがったコイツ』

『良かった、良かった!!』

『セーフ』

『勘弁してくれよマジで』

『俺は行きたかったけどなぁ』

『私も』

『ちょっとでも痛覚あるんでしょ?Mかよ・・・』

『いや、単純にはやてちゃんと交流したい』

『Mじゃなくロリコンだったか』


「はい、まずはそっちのお前!お名前をどうぞ!サイトに登録したネームな!後ステータス開いて見せてくれ!」


「・・・ヨースケです。ステータスの開き方は・・・うわ、何か頭にステータスの開き方インストールされてるゥ、気持ち悪!!」


「ほーん、なるほどなあ、スキルとかも自動でセットされるのか、便利ね。ヨースケは耐久とパワー系の剣士か」


「みたいっすね。剣道やってたからとかじゃないっすかね、知らんけど」


頭を抱えていた方は諦めたように頭を振り、死んだ顔をして自己紹介を始める。

レベル25か、急造のパーティーメンバーとしちゃ十分か。

装備も刀と小手、具足に胴当てで侍みたいね。

どっから来てるのか知らんけども最初から装備が有るって良いっすね。


腕組みしながら満面の笑みで何度か頷く俺。


「スキルは『豪腕』か。その一つだけしかないけど一秒だけ力が二倍になる便利スキルだな。初実戦で満足に使えるか知らないけど」


「ウェイっす・・・頑張ります・・・」


『かわいそう』

『滅茶苦茶やる気ねぇwww』

『そらそうよ』

『でも剣道やってんならうってつけでは?』

『まぁ狭いフィールドなら魔法不利だろうしええ引きやでな』

『えらいガタイのええ兄さんやね』


明らかにヤル気無さそうだけど痛いのが嫌なら頑張ってくれるだろ。

まぁ戦うのが嫌でも命令権使って突撃させるけども。


「じゃ、もう一人のあなたは?」


「あ、どうも。検証斑のテンテンです」


「いつもお世話になってやす!!」


直角90度のお辞儀をしながら叫ぶ。

なんと、いつもお世話になっている検証ニキの一人ではないか!!


『検証ニキ!!』

『お、君か。実体験は重要なサンプルになるので頑張って』

『こっちは普通に冷静だな』

『というか何で白衣』

『魔法型・・・なのか?』


「まあこっちも好きで検証やってるので。毎日配信楽しく拝見させて貰ってます、ええ。コメント欄の皆さんもどうも」


「ホントいつも助かってます。で、レベルは23の魔力特化型ですね。スキルは『風刀』と『土壁』の二つですか」


「あ、なんとなく使い方わかります。このスキルならまぁお役にたてるかもしれませんね。後装備ですが、片手に持ってた杖以外はあっちの世界と変わり無いですね。後白衣ですけども、私研究職なので」


『それで白衣なのか』

『考察斑とその他での扱いの差よ』

『娯楽ですら考察してんのか』

『俺ずっと物考えてたら頭パンクするわ』


お前らと考察斑の人たちの扱いが一緒になる訳無いだろうが、いつもいつもすぐ煽りやがってよォ!!

ま、それはともかく。


「自己紹介も終わったし、生徒も正座から解放してやらないとな。という訳でヨースケ君、Go!」


声をかけるとヨースケは諦めた様に笑い、そのまま無言で刀を抜刀し、重い足取りでラインを踏み越える。

それと同時にラインに沿って薄い黄色の障壁が上に伸び、閉じ込められるヨースケ。

因みに双剣の生徒はまだ動いていない。


「なるほど、部屋に閉じ込められて更に障壁か。絶対逃がさないってか」


「生徒が動かない所を見るとあれですね、試合形式という感じですかね」


「試合というか死合でしょうよ」


完全に観戦ムードの俺とテンテンさん。

できたら闘いたくないのでヨースケ君には全勝して貰いたい。


そんなヨースケ君だが、今は中央に立って刀を大上段に構えている。

そういや剣道やってたって言ってたよな、構えカッケエ。

そして生徒もピクリと反応すると綺麗なお辞儀をし、即座に双剣を構えヨースケに向かって飛びかかる!


あ、ヨースケが豪腕使った。

適応力高いっすね。


「メエエェェェェン!!!!」


「ーーー!!」


飛び込んできた双剣士使いの生徒の剣が左右から体に到達する前に、全力で振り下ろした刀がドンピシャで生徒の脳天にぶち込まれ、腹部辺りまで刀がめり込む。

もちろん確殺である。


生徒はそのまま崩れ去り消滅、ヨースケは刀を振り下ろした姿勢のまま残心している。


「やべぇ、ヨースケさん糞つええや、はやてちゃんビックリ」


「パワー型で力が二倍、なおかつ頭部にクリティカル。相手も格下なので防御もほぼ意味無いんじゃ無いですかね。多分次も当たり所でが良ければ一撃では?」


『カッケエ』

『嫌々やったとは思えない動き』

『大抵の人はビビって動けんだろうに』

『視聴者ガチャ成功』


その後もテンテンさんの言う通り、入れ替わりで入ってきたロングソード持ちの生徒を一合だけ鍔迫り合い、豪腕で打ち払って胴を一刀両断、こちらも一撃。


問題はその次、レイピア持ちである。

間合いの外からの突きを主体で放ってくるためレベルが上でも苦戦している様子。


「んぐっ、このっ!・・・やりずらいっ、ってか痛い!!刺されたら電気がそこに走ったみたいにっ痛い痛い!!!!」


ご覧の通り刺されまくっているわけで。

体の色んな所から白銀の粒子がふわふわと漏れだしているがあれが血の変わりなのか?

何で体が構成されてるのか普通に気になる。


『ヨースケがんばえー』

『電流罰ゲームみたいな』

『もろに刺さってもそんなもんなのか』

『ならまぁ呼び出されてもいけるか?』

『普通に嫌だわ』

『煽った俺らが悪い、震えて待て』


「んー、勝てるだろうけど次は微妙かなあ。というかここ終わったら今日は切り上げて帰るわ、霊体召還の検証する」


「ヨースケさんがもし負けたら私がどうにかしますよ。最後まで残ってたら検証も付き合いますよ」


「助かります。あれです、フレンドリーファイヤとか霊体に回復やアイテム使えるのかとかその辺色々検証する予定なので」


終わったら一旦配信切って町で買い物とかしてからまた配信するかなあ。


「なるほど、今はヨースケさんにアイテムとか使えそうに無いですしね。後、今ヨースケさんが生徒を二体倒した訳ですけども・・・はやてさんに経験値とか入ってるんですかね?」


『経験値入るなら視聴者召還して適当にモンスターとか狩って貰おうぜ』

『そもそも経験値入るのかどうか』

『仮に入ったとしてどれ位の時間召還が持つのかとかあるし、あんまりはやてちゃんと離れたら消えちゃうのでは?』

『さらっと言ってるがフレンドリーファイヤ怖いが』


「経験値は・・・具体的な数値が分からないんでどうでしょう。あ、そういや話逸れるんだけど、実は召還出来る視聴者って選別出来たりするんだよなぁ。ランダムにチェック入れてるだけで選ぼうと思えば発動の時に脳内に出るウィンドウから登録者を選択出来るぞ。クソリスナーにフレンドリーファイヤ検証しちゃうぞ」


「煽りリスナーを即時召還出来ると」


「まぁさっきはカッとなってランダムで呼んじゃいましたけど。なのでテンテンさん、負けてもまた後で召還しますよ」


覚悟しろよクソリスナーども。

お前らで的当てして遊んでやるからな。


『おっと』

『ごめんなさい』

『良い子にするから呼ばないで』

『マジでやめろ』

『刺されてるヨースケ見て思ったけど絶対行きたく無いです』

『それはそれとしてヨースケ君大丈夫?』


「あ」


そういや忘れてた。



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