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【異世界】神様から新しい成長システムを考えろと言われた話【召喚】  作者: おっさんさん
0章 1部 独り立ちしよう編
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初めての戦闘

仲間が出来た。

 門兵に見送られて街の外に出た。

風になびく草原。

遠く重なる丘陵。

更にその奥に霞むようにそびえている雪山。

何のために建てられたのか点在している小屋。

どこかへ続いている轍の残る道。

今まで見たことのない風景にダイキはしばし見惚れてしまう。

「よーし、日が沈む前に沢山魔物を狩るぞ。」

「うん!」

ルインが先頭に立ってその後ろをカイトがついていく。

ダイキは最後尾になる。

最年長として引っ張っていくはずが・・・。

「どこに向かうつもりなんだ?」

「街から離れなきゃ魔物は殆ど出てこないだろ?

南東の森付近かな。森に入る方が薬草も取れるけど魔物も強いからな。」

「滅多にいないけど森はゴブリンとかオークも出るもんね。」

恐いね、とカイトが付け足す。


暫く歩いていくと植生が変わり背の高い木が増えてくる。

「この辺かな。」

ルインが立ち止まり腰に下げた鞄から小さな瓶を取り出す。

ポタポタと数滴地面に垂らす。

「わぁルイン君魔物寄せの香水持ってるんだね。」

「弱い魔物でレベル上げするなら遭遇率上げないと面倒だからな。

買っておいたんだ。」

たった数滴だったが肉を焼いたような匂いが周りに漂う。

ダイキは黙ってスキル[把握]を使用した。

今回は今いる場所の周りを対象に設定して[空間把握]にする。

一瞬で半径50メートル程度の周辺で、自分に対しての敵意、食料、薬草などを把握する。


「おーい。これ薬になるんじゃないか?」

少し離れた木の根元の苔を指さして二人を呼び寄せる。

「これって・・・。」

カイルが持っていた大きな袋から小さい本を取り出してペラペラとページをめくり始める。

「乾燥させて磨り潰した後薬草と混ぜると薬効が高まる”滋養の苔”だよこれ!」

「へぇ、森の中の湿った場所にしか生えないはずなのにこんな日が差すところでも生えるんだ。」

そういいながらルインが小さな袋を取り出して苔を回収する。

「早速今日ギルドに買い取って貰おう。」

袋をしまいながらルインがニヤリと笑う。

「目ざといな、ダイキ。」

「すごいよ~。」

年下に評価されて気恥ずかしいやら悲しいやらむず痒いやら。

「それにあそこ。」

別の木の上を指差す。

「”小さい渋い実”だ。あれ酸っぱくてまずいけど日持ちするから非常食にはなるんだよな。」

食べた事があるのかカイトは口をすぼめて嫌々をしている。

犬の顔で酸っぱいって表情はああなるのか。

「こういった知識に関して詳しいのか?」

「あ、ああ。病弱だったからよく本を読んでいたんだ。」

実際には[鑑定]のスキルで分かっただけだ。

ご丁寧に販売価格の期待値や消費期限も添えられて。

これで年上として多少尊敬はされたんじゃないだろうか。



話していると[空間把握]内に自分達を狙うものが侵入して来た。

そちらを見て鑑定を行う。


グリーンスライム


HP:6

MP:0

力:2

守り:3

魔力:0

スキル:[グリーンスライムとの融合]


草を主食にしているスライム。

雑食なので時々動物を襲う

薬草を大量に食べたグリーンスライムは食べると薬効がある。



雑魚・・・なのかな?

自分のステータスに近いのでそう判断するのは悲しいが。

「どうしたの?」

「ん、魔物が来た。グリーンスライムってやつ。」

「マジか!よく分かるな。」

ルインが驚く。

「・・・飛びかかってきそう。」

そう言うとすぐに二人が武器を構える。

自分が一番遅れてしまった。

「ほんとだ。あそこにいるね。」

次の瞬間グリーンスライムが飛びかかってきた。

「ふんっ。」

ルインがロングソードを振り切ると真っ二つになって後方にベチョッと落ちた。

すぐにカイルがグリーンスライムの死骸に駆け寄る。

「死骸が蒸発して分からなくなる前に核を探さないと。」

「・・・これ?」

緑色の米粒の様なものを掌にのせて見せてあげる。

「わぁ!一瞬で核を見つけられるなんて凄いね!」

[空間把握]で力の発生源である核の場所を見つけるのも容易いだけだ。

「見つかりにくい素材だからそこそこ高値なんだよね~。」

「ベテランならわざわざ拾わないしな。」

ルインが武器を下してやれやれという表情をする。

次の瞬間[空間把握]内に5体のグリーンスライムが入ってきた。

「来た。今度は5匹!」

「それはスキルなのか?凄い能力だな。」

グリーンスライムが次々に飛びかかってくる。

ルインは一振り、カイトは槍で突いた後地面に叩きつけて倒す。

ダイキもそれにならってナイフで突き刺して地面に抑え込む。

「うおぉ!オラッ!オラッ!」

気合を入れて何度も突き刺すが、ブニョンブニョンと弾き返される。

仕方が無いので近くにあった握りこぶし大の石を思いっ切り叩きつけた。

グニュウゥと潰れた後大人しくなった。

「はぁ、はぁ、やった!初めて倒した!」

思わずガッツポーズをする。

ナイフが役に立たなかったのは不幸な事だが、魔物は倒せた。

大満足だ。

「普通のスライムにナイフで勝てない奴初めて見た。」

ルインが若干引いている。

俺は弱いんだ、仕方ないんだ。いいじゃん!

・・・後ナイフより石のほうが攻撃力が高い事を学んだ。

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