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【異世界】神様から新しい成長システムを考えろと言われた話【召喚】  作者: おっさんさん
0章 1部 独り立ちしよう編
4/41

ギルドに登録しよう

良いおじさんに拾われた。

ここどこだっけ?

ああ、そういえば異世界召喚されたんだった。

向こうじゃ行方不明になってるのかな。

「おはようございます。」

「ぅあい、おはようございます。」

ガルドはいつもニコニコしてんなぁ。

「食べるのに十分なお金と冒険者ギルドの登録料金は渡しておきますから、買い物したり街を散歩しながらギルドまで行ってください。

自分で色々体験して慣れていくのが大事ですからね。」

あ、案内はしてくれない感じなのね。


ガルドが冒険者ギルドの場所までの道を教えてくれる。

ついでにメインストリートとあまり近付かない方がいい貧困街の場所を教えてもらう。

俺は朝食に出してくれたパンと薄い塩味のスープを食べる。

ガルドが質素が好きなのか貧乏なのかそれともこの世界じゃ食はそれほど重要視されてないのか、硬いパンと薄味の具のないスープじゃあなぁ・・・。

買い食いするか。

「登録料は10万マーニーなので、12万マーニー渡しておきますね。」

マーニーという単価が良く分からん。

日本円と同程度と考えていいのか?

10万・・・、登録だけで結構するなぁ。

「ありがとう。ほんと。」

昨日会った人間にポンッっとお金を渡すってなかなか出来ないよなぁ。

勝手に召喚した事の責任を感じてるとしても。

「あ、スムーズに登録出来るように私の紹介状も一緒に持って行って下さい。」

「じゃあ行ってきます。」

「日が落ちてきたら帰って来て下さい。」

俺は小さく手を振って出ていく。


んー。

明るくなってから見てみるとほんと中世ファンタジーな街並みだなぁ。

朝の出勤時間?だからか忙しそうに動いている。

・・・出勤の概念ってあるのか?この世界。

メインストリートに結構屋台出てるな。

どんなもん売ってるのかね。

あそこは・・・鶏肉っぽいのを焼いたやつか。

値段は300マーニー。

量的にも日本円の価値とほぼ同じと考えていいな。

「すいません、一つください。」

「はーい。さっき焼いたやつだからまだ暖かいよぉ!」

さっそく買い食いしてしまった。

パンと味気ないスープじゃ仕方ないよな。

んん・・・。

硬い。

パサパサしてる。

ゴムっぽい噛み応えでギュムギュムするなぁ。

何の肉だろ?

「おばちゃんこれ何の肉?」

「あい?ああ!地鶏だよ!」

「そ、そうなんですか。」

じどり・・・鶏ってことは鶏肉だよな。

鶏の質が悪いのか、鶏という言葉に行き違いがあるのか。

でも肉はうめぇな。

早速金を使ってしまった。

まぁ価格調査と思えばいいか。

・・・腹痛くならないかな?

出来立てだから大丈夫だろう。多分。

鶏の骨どこ捨てたらいいんだろ?

ゴミ箱はないよなぁ。


あの看板は・・・。

おお!INNって書いてある!

INNって英語の様な・・・。

そういう風に変換されて読める様になってるだけか?

どうもよく分からんけどテレビゲームとおんなじと考えていいのかな。

あっちの看板は・・・うさぎかぁ。

ん?動物看板がちょこちょこあるな。

あぁ、食事出来るお店は動物の看板なのね。


獣人っぽいのも結構いるな。

イメージ通りというか、耳だけ動物だったり顔も動物っぽかったり結構それっぽさもバラバラだなぁ。

あー散歩してるだけでマジ飽きないわ。

いかん、取り合えず用事だけでも早くすませとこ。



とりあえず冒険者ギルド見つけて入ってみたけど、親に連れられて行った役場っぽいなぁ。

依頼が張り出された掲示板があるぅ。

おっさん連中は結構座ってだべってるな。

冒険者ってあんな感じでいいのか?

んー、あっちが新人登録用カウンターか。

「すいませーん。新人登録したいんですけど。」

「・・・・・・。」

「あの?」

何ジロジロ見てんだ?

服装変か?

ガルドに貰った服だから大丈夫と思うけど・・・。

街中でも特に浮いた服って感じでも無かったし。

「あ、えぇ、すいません。ではこちらの用紙に記載してください。

書くための台はそっちですよ。」

「どーも。」


おお!万年筆ってやつかこれ。

毛細管現象ってやつだな。知ってる。よく知らんけど。

えーと。ステータス、スキル(可能な限り)、得意武器あれば得意魔法あれば

うーん?ずいぶん気弱というか・・・。

まぁそっか。

実力以上書いても本人が困るだけだし、ステータスやスキルはかなりパーソナルで隠したい人は隠したい部分って事なんだろう。

どうせ素直に書いても、誇大しても恥かくだけだし自分は素直に書いとくかぁ。

えっと・・・HP6、MP0、力3、守備2、魔力0・・・と

んー、一応ガルドに貰ったこの服が守備力プラス1か。

ほんとにただの服だ。

スキルは[助力][助言][把握][鑑定]っと。

サラサラ~っとな。


記載した用紙を受け付けの女性に渡す。

用紙を見てすごく微妙な顔をしている。

顔には出さないで欲しい。

「登録料10万マーニーとハンスハイゼン王国籍板をお願いします。」

「えっ?」

国籍板なんて知らんぞ。

ガルドめ。

「あっと・・・。

ガルドって人の紹介状じゃ・・・駄目ですか?」

「ガルド様の!?」

えらい食いつきだな。

「どぞ。」

「まさかあの方が身元保証人になるなんて・・・。」

穴が開くほど紹介状見てるぞ。

「確かに記載者本人確認用の魔法印も確認出来ます。

嘘じゃないみたいですね。

ちょっと待ってて下さい。」

いそいそと奥に引っ込んじゃった。

・・・

禿たおっさんが出てきた。

「初めまして。ハンスハイゼン王国の冒険者ギルド長をしているドメスと申します。」

ニコニコしてやがる。

「いや~。ガルド様の紹介なら特例で認めるしかないですな!」

何か知らんが、ガルドが相当凄い人なのが分かる。

「こちらにサインと血の誓いを頂けますかな?」

「血の誓い?」

「冒険者ギルドの掟を守るという誓いを立てるために指を軽く切って血判してもらいます。」

げぇ、嫌だわ。

いや、するしかないんだろうけどさ。

う~怖い。

「・・・かなり判が小さいですが良いでしょう。

ようこそ冒険者ギルドへ!」

とりあえずこれで食い扶持を得ることが出来たのかな。

ガルドにいつまでもお世話になってるわけにもいかないし、少しずつ稼ぎを良くして迷惑かけないようにしなきゃな。

元の世界に帰るための情報も探さなきゃいけないし、冒険者として旅しながら情報を集めるのもいいな。

そのために少しずつでも成長しなきゃ。

なぁにレベルがあってステータスが見える世界だし、レベル上げさえす・れ・・・?

やば、凄い眩暈が・・す・る・・。

血・・・出した・・から?

「ダイキ様!?大丈夫ですか!」

あ、ぐるん・・・ぐる・・・・ちょい気持ちい・・。

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