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魔法はやはり素晴らしい  作者: 栗鮑菊
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失敗魔道具

「ありがとうございますカナタ様ー!」


「………」


結局ミントにプレゼントした指輪の効果は授業で確かめる事にしたのだが、ユウヤの時のように異常な才能が開花するなんて事もなく、無事に普通の魔法が発動された。


しかし、またミントが様呼ばわりしてくる事態になってしまい……


「なんでまた様付けになってるのよ」


ガラにもなくムスっとした私……いや、前にもなっていたな。

とにかく、不本意であると表情に出して言ってみる。


「こんな凄い物を頂いたのですから当然です!」


目をキラキラさせながらそう答えるミントに思わず溜め息を吐く。


「まだ水魔法しか試してないじゃないの……他の魔法も試してみないと分からないわよ。」


スイリンに水やりをしただけでこんな反応されるとは思わなかった。

それにしても……。


(まだ完全に吸収しきれていない……?)


そう、ミントの魔力はまだ指輪に吸収されきらず無駄になっている。

あの魔道具では限界があるのだろうか?

いや、それよりも……完全に吸収した場合、ざっと見た感じ倍くらいにはなる気がする。


(伊達に無駄な垂れ流し体質してないな…)


きっと幼少から魔力の枯渇を経験していたお陰で何かが鍛えられたのだろう。


などと考え事をしていると、


『カナタカナタ、アレって手加減して作ったの?』


と、テトがヒソヒソと聞いてきた。


『いや、普段通りに作ったつもり。ところでなんで小声なのよ』


『いやだって手加減してたらミントが悲しむかなって。それよりホント?どう見てもいつもの魔道具じゃないよね?』


『え??何処が??』


『何処がと言われると困るんだけど……』


そう言うとテトはテナに向かってチョイチョイと手招きをする。


「? なんですか?」


『ねえあの魔道具変じゃない? 弱々しいっていうか』


「あぁ、恐らくカナタの魔力が増大したせいですね。普段の感覚で魔術を込めてしまったんじゃないですか?」


「え???」


どういう事?

魔力が増大すると魔道具が弱くなる?


「急に魔力が増えてコントロールが狂ってるってこと?」


「え、嘘」


気付かなかった……。


「そのうち扱いに慣れると思いますよ」


「……ホントだ。なんでこんなに増えてるの?」


テトにしてはえらく真面目な顔で聞かれた。


「そんな事言われても私の方が聞きた……あっ」

『もしかして闇魔法?』


『間違いないと思います』


闇魔法、簡単に説明すると魔法の制御を奪うという技術なのだが……本来悪魔にしか出来ない事で、何故か私にも使えるようになった技術だ。


『えっ!?いつの間に闇魔法を……』


『今度詳しく話すわ。ここじゃ聞かれる可能性があるし』


近くで風魔法を真剣な表情で試しているミントも居る。


『約束だからね!』


テトはそう言ってミントの方へ寄って行った。

私もついて行こう。


それにしても魔力が増え過ぎて制御力が追い付いていないとは……

土魔法の授業で更に苦労しそうな予感がしてきた。

いつになったら砂を生み出せるようになるやら。

すみませんかなりサボりました。

色んな作品を通して未熟さを実感してたところです。

続けてたらなんか掴めるものもあるかもねって事でまだまだ書き続けますよ。

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