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魔法はやはり素晴らしい  作者: 栗鮑菊
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観察

別に何も起こりません。

もう少し書きたかったのでダラダラと追記的な。

せんせーあの子が魔力欠乏で倒れましたー。

皆の所に戻ると男の子が報告していた。


げ、早速やり過ぎた奴が出たか。

仕方ないなと言いながら倒れた子を抱える教師。


おーい。他のもあんまり倒れない程度にしろよ?この授業は無理して魔力量を増やす訓練ではないぞー。


えっ、欠乏したら魔力量増えるんですか?

ユウヤが興味深そうに聞く。


正確には使う程増えるがほんの少しだ。大した効果はない。だからギリギリまで使ってしばらく観察したら今日は帰れ。

めんどくさそうにそう言って教師は何処かに行った。

雑な授業だ。



だってさ、どうする?

テトが私に聞いてくる。


まぁ…とりあえず言われた通りにしようかな。

あの教師には悪いが皆にもヒントを共有する。


吸った魔力が何処に行くかって事?

カイルは訳が分からないと言った表情だ。


カナタも知らないの?

ユウヤは私が何でも知ってると思っていそうだ。


私も知らない事はあるわよ。テナは何か知らない?

元悪魔のしっかりした方なら知っているかもしれない。


いえ、植物にはあまり興味がありませんでしたから。一部詳しいのはありますが。

敢えて言わなかったあたりタバコの葉だろうな。


テトも知らなーい。

ですよね。


まぁそんな訳だしとりあえず水やりしようかな。

私とユウヤ以外の人は水やりまで終わらせたらしいので観察を始める。


やってるやってる。

植えて水魔法を使っていると聞き覚えのある声がしたのでそちらを向く。


あらミント。あなたも水やりに?…ちょっと待って、今思い出したんだけどテナ今朝の授業も水魔法って言ってなかった?

ミントも水魔法の授業を受けてたわねと言おうとして思い出した。


バレましたか。実はサボって手帳に細工をしていたので受けてないんですよ。


何やってんのよ……。

今度私もやろうとしていたのだが。


じゃあミントとザントだけに授業へ向かわせたわけ?


え?テトさんは居たよ?

ミントがテトの方を向く。私も向く。


受けたよ?

そんな「それが何?」みたいな顔されるとは思わなかった。


受けたよ?じゃないでしょう。二つ種貰ったわけ?


うん。両方とも一緒に育てるよー!

そうですか。頑張って。

ツッコミも面倒なのでスルーしよう。


か、カナタ……これ辛い…。

弱々しい声の方を向くとユウヤがちょろちょろと鉛筆の先にから水を出していた。

ユウヤのブレスレットには水の魔力を拡散させる効果がある。これではまともに水やりは出来ない。


あー、あとは私が代わりにやっておくからその辺にしておきなさい。

人が見てない時にまとめて水やり出来たら良いのだが。


はぁ…はぁ……もう無理。これ以上は倒れる。

ぐたっと倒れるユウヤ。


あははは。僕もかなり辛かったよ。頑張ろうねユウヤ君。

カイルがユウヤを励ます。ユウヤの実力を知ったらどんな反応をするんだろうか。私も少し怖い。


ゆ、ユウヤくん?

ミントがユウヤに気付いて硬直している。


え、うん。そうだけど。君は?


うわーユウヤ覚えてないんだー酷い奴だー。

テトがからかう。


えっ!?ご、ごめん!俺馬鹿だから覚えてなくて!

ユウヤが焦る。

我に返ったミントが慌ててフォローする。


覚えてなくても仕方ないよ!私は元々ユウヤ君と同じ街に住んでて、そこで少し話しただけだし!

両手を前に出してブンブン振って否定している。


そうだったのか…ごめん全然覚えてなくて…今度は忘れないからもう一度教えて!

真っ直ぐだねぇとしみじみ思う。


カナタお婆ちゃん臭い。

テトが私に言う。声に出てたか。


さてと、観察するかな。

誤魔化す様に話題を変える。

すると皆もそれぞれの植木鉢を持ってジーっと眺める。


しばらく眺めていたが当然のように何も起こらない。


飽きた。

テトが根をあげる。


そうね、まぁ最初だし。ところでこれって持って帰っていいのかな?

ミントがそんな事を言った。


辞めておいた方がいいと思いますよ。持って帰ってもいいのなら教室に植木鉢を持ってくるでしょうし。

テナが答える。

確かに植木鉢なら花壇まで来る必要は無い。


それもヒントなのかしら。先生に会ったら聞いてみるしかないわね。とりあえず今日は帰りましょう。

そう提案すると皆も賛同したので帰ることにした。

しばらくサボってましたが正直もう少しサボりたいです。

作りたい流れが纏まらないんですよねー。

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