第六話
『カタカタ…』
小屋の窓が風のせいで揺れて音がする
しかし小屋に来たてのときよりも音が少なくなってきていた
「ちょっと外みてくるわ」
彪が外の状態を見に行った
到着予定時間を大幅に過ぎていたため外の吹雪が弱まったら
宿の方に行こうと4人で話していた
宿の人たちが心配しているだろうと思ったからだ
「おい!だいぶましになってたぞ行くなら今だろう」
吹雪がやんだわけではないが小屋の中で吹雪が完全にやむまで居るのは
無理だと判断し宿に向かって歩き始めた
小屋の中にあった木が残り僅かだったためである
「見てみろよこれ人が通ったあとみたいだぜ」
小屋を出てしばらく歩くと雪が不自然に沈んでいる所があった
「そんなのどうだっていいだろう?また吹雪が強くなってきたらどうするんだよ!」
宿の光のようなものが遠くに見えてきた
『カチャカチャ…』
宿の2階には誰も居ない
14人全員が1階に居るのに聞こえてくるのは奏芽と麻喜が洗っている食器の音だけ
「ここに来るはずだった4人はどこかでビバークしているかもしれないわね」
「この吹雪だからどっかで吹雪が凌げるようなところで休んでるかもって?」
「ええ そしてみんなが心配している強盗犯だけど逃げるとしたら近くの山奥よりも
遠くへ逃げると思わない?」
「確かにそうかもな」
露が納得した時だった
『ポッポーポッポーポッポー……」
鳩時計が9回鳴った9時だ
『カランカラン』
「遅れてすいません!…だれかいらっしゃいませんか?」
「いらっしゃいませ無事で何より…は…」
「無事じゃねぇ!!沙姫が熱出してんだよ!!」




