表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『僕』と『先輩』の迷宮と日常  作者:
第六話 勇者じゃなくても救える命。
43/63

scene3 討伐

 





 中央シャフトに付いた階段を駆け降りながら僕は先輩に問い掛ける。


「下十の守護者! どれくらいで倒せますか!?」


 下五の守護者は討伐されてたけど下十は健在だったんだ! 急いでいるのに!


「……無茶をすれば……五分」


「では無茶して下さい!」


 下十にたどり着いた僕は、上がった息を整えながら扉をさす。先輩が頷き開いた先は、


 光を飲み込んでいた。



   *   *   *



 下十階層の階層守護者は四十七匹の様々な属性のバットと、奴らを支配する。蝙蝠の羽を持つ美しい女王。


 数の多いザコ達とそれを操る知性の高い人型モンスターは、照らされることを拒むようなフィールドと相まってとても厄介……らしいんだけど……、


「……吹き荒れろ、焼き尽くせ、全てを灰塵に! 『炎竜巻フレアトルネード』」


 バット達の攻撃で無数の傷を負いながらも、構うこと無く続けた詠唱が終わり。フィールドは先輩と、せめてその背をと、ナイフでバット達を弾いていた僕の立つ場所をぽっかりと空け、蒼い炎に包まれた。


 その凶悪なまでの暴力が過ぎた後、残っていたのは……、


「……ふん、女王を冠するだけはあるか」


 美しいドレスも、立派だった羽も、ボロボロになった女王、ただ一体、けれどそんな彼女も、


「…………!?」


 悲鳴すら上げられず切り捨てられた。


「……行くぞ」


 そして、自らの頬や太ももから流れる血も、床でキラキラと輝く魔石にも頓着せず、僕に手を差し出す相棒を見て、僕は、


 ──ああ、この人と組んで良かった。


 そう、改めて思ったんだ。





  

『ヴァンパイアクイーン&バット47』


下十階層の階層守護者。

四十七匹の様々な属性のバットと、

それを操る美しい吸血鬼の女王。

闇に包まれたフィールドから突如襲って来るバットと、

闇魔法を使う女王のコンビネーションは厄介。


ちなみにこの島の人々は吸血鬼を知らない。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ