休日五日目
うーん、どこまでも広がる青い空、最高だなー。
はい、大自然を満喫中の僕です。実は今、十三市にいません! 近くの養鶏場に仕入れに向かってるんだー、
「……眩しい」
先輩と。
なんでお出かけかといえばオーナーからの御達示です。
「ちょっと明日はごたごたしますからスノーをお供に遠出して下さい」
と、夕べ言われたんだー、ってことでテクテクと歩いている訳ですが……、
「あの、先輩、ちょっとあの飛んでる鳥狩っても良いですか?」
普段活躍する機会が無い、僕の弓が騒いでいるのさ!
……撃たせろ! と、
「……ん、ああ」
よしっ! 許可ゲット! じゃあ……、
「お土産いっぱい落とすぞーっ!」
やったるさ!
* * *
「はあ、満足っす……」
渡り鳥を十羽撃ち抜いてご満足の僕の弓です。
「うん、良いお土産が出来た!」
血抜きだけしっとこう!
「……お前……十三迷宮じゃなきゃもっと稼げるのに」
僕の腕前に感嘆しきりな先輩がボソリと呟きました。確かに、十三迷宮は狭いからねー、弓はねー、でも、
「えー、でも僕のナビ能力は十三迷宮にあってません?」
あの、ザ、迷宮って感じのトラップ、隠し通路満載迷宮にはあってるって思うんだよね。それに、
「迷宮よりも住むところ、ですよ……清潔で安全な寝床に勝るものはありません」
お腹いっぱい食べて、ぐっすりと眠る。これに勝る至福は無い、と思います。
* * *
養鶏場で産みたて卵をいっぱい買い、野鳥と交換で鶏肉を貰いました!
「ふふふ、やっぱりまずはプリンかなー? それとオムレツ……あ、カルボナーラもいいよね! 鶏肉はフライドチキンかなー? 参鶏湯なんてのも目新しいかも」
うーん、レシピは無限……では無いけどいっぱいだねー。
「先輩、先輩は何が食べたいですか?」
一人じゃなかなか決められないもんね。
「………………シュークリームとチキンスープ」
あ、それもあった!
「ふふ、じゃあ今日のメニューはそれで……メインはフライドチキンでいいですよね」
「ああ」
事もなげに答えくれる先輩だけど……何食べたい? に、具体例を出してくれる人って貴重だよね!
……何でもいいは一番困ります。
『シャーロックの弓』
シャーロック愛用の弓。
遠距離用と中距離用があり、迷宮には中距離用を持って行っている。
……どちらにも意思は宿っていない。




